先日の続きです。白いかもめに乗って福岡に向かいます。先頭車両に乗ったんですが、出発するまでは運転席は白いアクリル板みたいなので隔てられていて見えなかったのが、出発した途端にこのように透明になってびっくりしました。JR九州って本州各社と比べると経営は大変でしょうに特急にはこんな工夫があって、楽しくて快適です。
さて、こうして博多駅に着いて仕事をしたんですが、わりと順調に進んでお蔭で時間が余りました。それで柳川が西鉄で1時間くらいで行けるので訪れてみました。柳川と言えば街を流れるお堀が有名で、東洋のヴェニスとか呼ばれたりするそうです。ヴェニスが大好きな私としては前から行ってみたかったんですね。ところが、残念なことに1年でこの時期だけ運河を浚えて掃除しているそうで、駅のそばの短い距離しか舟はやっていませんでした。まあ、2月のいちばん寒い観光客の少ない時期だから仕方ありません。団体客以外はあまりいませんでした。
それでも舟から見る風景はなかなか城下町らしい情緒があっていいもので、こたつになっている席に座って船頭さんが時折歌ってくれる唄を聴きながら街並みを眺めます。そのとき動画で撮ったのをYoutubeを使ってアップしておきます。私のデジカメはちょっと古いので音声もないし、15秒ずつの短いものです。
ここが堰き止められていますが、通常だとずっと先まで舟は行くわけです。それでも30分以上は乗っていて、途中で雨がパラパラ降ってきました。すると同じ船頭仲間なんでしょう、岸から雨合羽を渡してくれました。
舟を降りてから駅からはずっと離れた観光スポットに行きました。この洋館は「御花」って言うそうですが、旧藩主が明治になって建てたものだそうです。ハイカラなお殿様ですが、和洋折衷で木造の大して広くないものです。
明治村なんかに行っても植民地(コロニアル)様式かアメリカの中流階級の家を日本の大工が建てたっていうものがほとんどで、明治って時代の背伸びしてた感じがよくわかります。……それはそれで味があるんですが。
それよりは洋館につながった和風の建物の方がずっと安心して見ていることができるのは伝統の力でしょう。部屋にしても庭にしても確固たる様式美があります。
ちょうど雛祭りを控えた時期なので雛人形が飾ってあるんですが、それ以上に「さげもん」と呼ばれるおびたただしい飾りが華やかです。いろんな謂れがあるのは上の市の観光サイトをたどっていただければ知ることができますが、娘の成長と良縁を祈るとともに、その家の財産・格式を誇るためのものでしょう。
このとても細工の細かい雛人形道具は柳川藩に徳川のお姫様が嫁いだときに持ってきたものだそうです。
柳川は北原白秋の生まれ故郷ですが、「御花」について述べたことは彼の文芸にも当てはまる点が多いように思います。その近くにあるのが彼の生家で、記念館になっていますが、残念ながらもう閉館していました。このお土産物屋さんはその向かいです。
さて、柳川と言えばどじょうの柳川鍋ですが、実際にはうなぎの銘店が多いようです。その一つに入ってちょっと早い夕食を食べました。蒲焼よりもせいろ蒸しが名物で、名古屋のひつまぶしのようにご飯にタレを予めからめ、それに焼いたうなぎを載せて蒸します。なので、とてもうなぎがやわらかく、ご飯もおいしいというわけです。お重の底がこのように簾のようになっています。
ご馳走を食べて外に出ると、雨はますます強くなって静かな城下町の夜をぬらしていました。
さて、こうして博多駅に着いて仕事をしたんですが、わりと順調に進んでお蔭で時間が余りました。それで柳川が西鉄で1時間くらいで行けるので訪れてみました。柳川と言えば街を流れるお堀が有名で、東洋のヴェニスとか呼ばれたりするそうです。ヴェニスが大好きな私としては前から行ってみたかったんですね。ところが、残念なことに1年でこの時期だけ運河を浚えて掃除しているそうで、駅のそばの短い距離しか舟はやっていませんでした。まあ、2月のいちばん寒い観光客の少ない時期だから仕方ありません。団体客以外はあまりいませんでした。
それでも舟から見る風景はなかなか城下町らしい情緒があっていいもので、こたつになっている席に座って船頭さんが時折歌ってくれる唄を聴きながら街並みを眺めます。そのとき動画で撮ったのをYoutubeを使ってアップしておきます。私のデジカメはちょっと古いので音声もないし、15秒ずつの短いものです。
ここが堰き止められていますが、通常だとずっと先まで舟は行くわけです。それでも30分以上は乗っていて、途中で雨がパラパラ降ってきました。すると同じ船頭仲間なんでしょう、岸から雨合羽を渡してくれました。
舟を降りてから駅からはずっと離れた観光スポットに行きました。この洋館は「御花」って言うそうですが、旧藩主が明治になって建てたものだそうです。ハイカラなお殿様ですが、和洋折衷で木造の大して広くないものです。
明治村なんかに行っても植民地(コロニアル)様式かアメリカの中流階級の家を日本の大工が建てたっていうものがほとんどで、明治って時代の背伸びしてた感じがよくわかります。……それはそれで味があるんですが。
それよりは洋館につながった和風の建物の方がずっと安心して見ていることができるのは伝統の力でしょう。部屋にしても庭にしても確固たる様式美があります。
ちょうど雛祭りを控えた時期なので雛人形が飾ってあるんですが、それ以上に「さげもん」と呼ばれるおびたただしい飾りが華やかです。いろんな謂れがあるのは上の市の観光サイトをたどっていただければ知ることができますが、娘の成長と良縁を祈るとともに、その家の財産・格式を誇るためのものでしょう。
このとても細工の細かい雛人形道具は柳川藩に徳川のお姫様が嫁いだときに持ってきたものだそうです。
柳川は北原白秋の生まれ故郷ですが、「御花」について述べたことは彼の文芸にも当てはまる点が多いように思います。その近くにあるのが彼の生家で、記念館になっていますが、残念ながらもう閉館していました。このお土産物屋さんはその向かいです。
さて、柳川と言えばどじょうの柳川鍋ですが、実際にはうなぎの銘店が多いようです。その一つに入ってちょっと早い夕食を食べました。蒲焼よりもせいろ蒸しが名物で、名古屋のひつまぶしのようにご飯にタレを予めからめ、それに焼いたうなぎを載せて蒸します。なので、とてもうなぎがやわらかく、ご飯もおいしいというわけです。お重の底がこのように簾のようになっています。
ご馳走を食べて外に出ると、雨はますます強くなって静かな城下町の夜をぬらしていました。
さげもんが見事ですね。お雛様と一緒になって色彩がちょっと毒々しいけど。
「御花」のように背伸びした洋館て何だか好きです。私が「西と東の歌」などで書いてきたものとちょっと融合(しつこい!)しますね。
さげもんはこれでもかっていうくらい派手ですね。。この洋館は破風(屋根の三角のところ)はお城そのもですし、窓の桟もよく見ると障子の感覚ですね。……まさに文部省唱歌と同じですw