夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

私のプロフ

2008-01-12 | diary
 サイトの更新をしました。ホントは正月休み中にやりたかったんですが、それはそれでいろいろやることがあったし、8月以来でかなりの分量もあって、今日にずれ込んでしまいました。まあ、まだ年賀状が来る時期なんでいいのかもしれません。

 更新内容を紹介するついでに私のプロフィールを一挙公開しましょう。以前からサイトを見ていただく方が「一体こいつはどういう人間なんだ」と思われるんじゃないか、それがはっきりしなくて落ち着かない気分になるんじゃないかなって気になっていたからです。
 
 まず長い物語の「朱華色の糸」の第10回から12回までをアップしました。この作品はサイトに挙げているものとしては4作目ということになりますが、私は小説家ではありません。長編以外にもいくつかの短編を書いていますが、趣味に過ぎません。陶芸を趣味にしている人が家に焼き物をいっぱい飾っていても陶芸家ではないのと同じです。誰かに習ったこともありません。我流といえば我流ですが、今の小説のほとんどは読んでもらおう、おもしろくしようとし過ぎていて、かえってありきたりのつまらないものになっているように思います。

 だからと言って自分が書くものがおもしろいとは思っていません。特にこの作品は時間をかけすぎていることもあって、少々書くのが苦痛です。短い物語の方に入れている途中で挫折した「史織物語」もそうでしたが、長いものは書きたいけど、生活のリズムに合わないのか、なかなかノリで書いていけないようです。とは言え、お話自体がやっと動き出しそうになったばかりというのに既に前作の「スクリャービンの色」より長くなっているようです。折角だから、放り出したりしないで文体や内容がバラバラになってもいいから続けようかなと思っています。それとは別にもうちょっとちゃんとしたものを書きたいなと思って試行錯誤しています。

 次に童話「イヴのクリスマス」をとな*さんのきれいな挿絵付きでアップしました。前作から1年以上間隔が空いていますが、別に理由はありません。童話はご注文をいただいて書くことがほとんどなんで、開店休業だったということです。つまり何かを書くのに自分の中から必然性を見つけられないタイプなんでしょう。だから童話作家でもありません。

 は与えられたお題で書いている2連詩がvol.5から7までと東西南北の風による散文詩などです。2連詩を去年中に終えられなかったのは残念ですが、詩を書くテンションが下がり気味だからかえって宿題があっていいのかもしれません。現代詩ってずっと読んだことがないので、詩人ではありません……いや、詩人ってどうせ職業にはならないから詩人だと言っておきますか。名刺に書いたらおもしろいかも。

 文芸においては「未来のイヴ」を上げました。和歌などの古典文芸は学生が論文を書く参考にでもするのか(参考にならないでしょうけど)アクセスが多いんですが、今回の時期は遠ざかっていました。また気が向けばといったところです。文学研究をやったことはありませんし、一般的に文科系の研究っていろんな言語で書かれた論文をどれだけ読んだか(あるいは読んだフリができるか)で決まるところがありますが、何がおもしろいのか不思議です。

 音楽は読売日響の定期演奏会4回分を交響曲管弦楽曲に、辻井伸行のリサイタルを独奏曲に入れました。去年はけっこうコンサートに行けたので満足ですが、総じて言えば日本人指揮者で知的興奮を与えてくれるものはありませんでした。別に人を轢いちゃうわけじゃないんだから安全運転ばかりしないでほしいですね。指揮する格好が盆踊りみたいなのは我々が生きてる間は治らないでしょうけど。

 かと言って外国人指揮者で誰がよかったと名前を挙げるほどでもありません。でも、「あれ?変だな」って思えたものはあったんで意味はあると思います。こう書くと舶来崇拝みたいに思う人もいるでしょうけど、まだまだウィーンで聴いたオペラやコンサートの方が回数が多いんで当然なのかもしれません。コンサート評とかってブログもいっぱいありますが、ほとんどが音楽事典の敷き写しと手ずれのした形容詞を並べたレヴューで、作曲家が表現したかったことに主な関心がある私とは無縁なものです。……これだけ言えば音楽評論家と思う人はいないでしょうね。

 書評も「明治百話」だけですね。書こうと思ってついつい面倒になったものがいくつかあります。書き出しで放り出しものをここで挙げておきます。「原節子『永遠の処女』伝説」(本地陽彦著)という本ですが、一言で要約すると原節子は大根役者なのに彼女の美貌に惚れていた小津安二郎がべた褒めしたお蔭で、伝説の女優になったというものです。筆者はあからさまにそう書いているわけではありませんが、彼女の幼馴染を集めた座談会や作品公開当時の批評を丹念に渉猟して「永遠の処女伝説」を覆していきます。でも、同時代の人が理解できなかったものはいくらでもありますし、それ以上に原節子や笠智衆が大根であればあるほど(筆者が好きではなさそうな、でも同時代からも絶賛された)小津安二郎の値打ちが上がるだけじゃないかなって思います。実際、彼の映画は能やお茶の作法のように見えるところがあって、それをハリウッド映画の見地から批判しても不毛でしょう。……あれ? これで十分ですね。

 哲学は「心が貧しいとは何か?」と「数学と音楽と国語の三角関係」を新しいページでアップしました。決まったルールがあるわけではないんですが、12篇あると次のページを作る場合が多いのは音楽の影響でしょう。この2編は哲学と言うほどのものではありませんが、追記を加えたことからもわかるように個人的な色彩の濃いものです。

 アートは「納涼現代アート展」と「フェルメールとオランダ風俗画展」だけです。森村泰昌展のように見たけど書かなかったのもありますが。正月の新聞には今年の予定が載っていましたが、そういうのはどうせ混むからほどほどにしてがらんとした人気のなさそうな美術展も見たいですね。絵の見方は習ったことも、ノウハウ本を読んだこともありません。他のジャンルもそうですが、好きで見たり、聴いたりしてるといろいろ調べたり、考えたりしたくなって、それで腑に落ちたり、すっきりしなくてずっと引っ掛かってたりとかそんな繰り返しです。誰の言葉か忘れましたが、「よい疑問はよい答に勝る」と思っています。

 隠しページ的な「デザート」ですが、日記、ランキング、モノローグなどが多い方で、ギャグ、ニュース、ポップスは少しです。息抜きとため息みたいな感じで書いているのでムラがありますね。 

 別名義の「ノリタン」の分の更新はこれからです。ニュースをネタにしていることとできるだけ短文で書いているのが生活のリズムに合うのか、8月以来でも相当の分量があります。書くときはよかったんですが、それをサイトに載せるのは作業的に面倒で、更新をサボりがちな大きな理由です。もちろん私はジャーナリストでもワイドショーやニュースショーのコメンテーターでもありません。これらを職業としている人については「石を投げつける」なら強い倫理観と緊張感が必要じゃないかなって思いますね。

 この「私は……ではありません」の羅列のどこがプロフィールなんだと言われるかもしれませんが、個人情報を見てその人がわかった気になる人は自分が先入観に捕らわれていないかよく考えた方がいいでしょう。人間ってそうそう単純なものではありませんし、他人を単純に見ている人はご自分も(さすがにと言うべきでしょうか)個人情報の範囲から一歩も出ない人が多いようです。ウィキペディアも神も「……ではない」によってしかその本質は捉えられないんだろうと思います。これが本質だと思うと躓きの石だったりします。否定によって浮かび上がるものもあるのです。


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なんかいろんなものがあるサイトです。

なんかいろいろしゃべります。



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
意外なタイトルと思いきや… (ぽけっと)
2008-01-09 19:31:06
「おいしいですよ、召し上がれ。」と出されたものが得体の知れない珍味で(ちりとてちん?w)リアクションにとても困る…ような文章ですね。

それがプロフなんでしょうけどw
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追伸 (ぽけっと)
2008-01-09 19:33:17
途方に暮れていたのでw書き忘れました。
童話の挿絵、色もきれいでとても素敵。
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ちりとてちんって (夢のもつれ)
2008-01-11 18:04:21
目にツンと来ますかw。。貫地谷さんかわいいですねとソラシドレミ

挿絵いいでしょ。。これを描いてもらっただけでも書いた甲斐がありました
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そうきましたか。。。 (まひる)
2008-01-12 23:54:50
やっぱ、夢のもつれさんのプロフは
プロフと言っても謎めいてますね

でも、それがかえっていい感じな気がします
その方が夢のもつれさんっぽいです

私ももっと多趣味になりたいなぁと思います
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うふふ (夢のもつれ)
2008-01-15 15:09:11
謎めいてていい感じですか。。そう言われると他愛もなくうれしくなっちゃいますね

いろいろ手を出すのが好きなだけなんですけど
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