かっぱです!!
今日は、ある不思議な出会いのお話です。それは私が小学1年に成り立ての頃
の話です。大阪にいた私は、ろくに幼稚園にも行かずにアリを観察したりカエルを
観察したりと、親の言う事もあまり聞かない 子ども だった様に思います。
そんな 私も小学校に行く事になりますが、何故か人と同じ事をするのが苦手で
よく先生に叱られていました。そんなある日の事、(確か梅雨の時だった様に思う
のですが)初めての給食の時間での事です。教室の前のほうが騒がしくなり始めて
なんだろう?と見ていると、小さい真っ白な子犬が鼻をクンクンさせながらヨタヨタ
と歩いていたのです。(当時の学校は大きな校舎に立て替えるため、私達は仮の
プレハブ校舎で授業を受けていたのです。そんな時の出来事です)先生が、さわ
ら無い様に、食べ物をあげない様にいっていましたが、そんな事はお構いなしに
その子犬は教室の中をヨタヨタと歩き回り、一番後ろの席に座っている私の横ま
で来た時に、私の横に座り ジーっと私の方を見つめてくるのです。それでも先生
の言うとおりにしないと叱られるので、私は無視をしていたのですがパンをそっと
あげました。それを見ていた先生は案の定怒り出しその子犬を抱きかかえ教室の
外まで連れて行こうとしたのです。私は何も言えずにダンマリしている時にはっきり
と聞こえた声がありました。その声の方を向くと、先生とその子犬しかいません!
そして又 子犬と目が合いました!今度は確実に解かりました!子犬の声だった
のです。子犬は「ありがとう」といいました。みんなの方を見ましたが聞こえてない
様だったので、私はパンの残りをランドセルに隠し昼からの授業をボイコットして
帰る事に決めたのです。 パート2へ続く