人生が、ひたすらにどこかに向かって歩く、長い道なら、
その道は、あらゆるところで、分岐点を包括している。
そして、生きることは、
その分岐点、あるいは交差点に立ち、
どの道を選んで進むかを、決めていくことなのかもしれない。
いつも、「この道で正しい!」と歩けるわけではない。
目の前の道は、二つの道に分かれていた。
僕は、その分岐点に立ち止まって、悩んだ。
日が昇り、また沈み、その繰り返しを頭上に感じながらも、
それでも、悩み、「右」へと歩き出した。
果たして、それが、正しかったことなのか分からない。
しばらく歩いて、「あ、間違った!」と気付いたとしても、
また走って戻ってきて、
同じ分岐点を、今度は「左」へと進み直すことは出来ない。
振り返ることは出来ても、後戻りができないルールなのだ。
もう戻れない。
どんなに涙を流しても、
どんなに後悔を繰り返しても、
もう分岐点には、戻れない。
ならば、今、歩み出した道を進んでいくしかない。
頭では分かっているのだ。
でも、それが出来ない。
足がすくんだまま、歩き出せない。
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