静かな孤独

昨日久しぶりに声をあげて泣いたからか、
今日はやけにポッカリしてました。



泣くのって癖になるから嫌だよね。
泣くことの快楽を知っちゃおしまいさ、ってな。



でも、泣いて泣いて、
からっぽになったら、
色んなことやものが見えてきて、
また一人、ひとつの悟りを得た感覚です。



「悟り」って何だか分からないけど、
ストンと孤独の穴に堕ちて、
何の感触も感情もないまま、
ＡはＢで、ＢはＣで、
ＤやＥではないのだ、みたいな。
そんな法則を見つける。



そうやって何になるかは分からないけど、
きっと守りたいんだよな。
自分や大切な誰かを。
ナイーブな感性と心の持ち主なので。



歌を歌いながら帰りましょう。



静かな孤独にまた泣きそうさ。

疑い。

ふとした瞬間に湧き上がる

ざわざわ風が水面を揺らし波を立てる

根拠がないから救いがなくて

根拠がないから救いに手を伸ばす

疑い

言いたいのに言えなくて

聞きたいのに聞けなくて

自問自答も、また、然り

繰り返し、繰り返す

醜い小さな自分を、今

SLEEP IN HEAVENLY PEACE

大切な人の大切な人が自殺で亡くなった

大丈夫と言いながら泣き続け
僕は抱きしめることしかできずに

自分の存在の小ささと
大切な人を悲しませた現実に
僕も少し泣いた

朝はちゃんと来て
それが苦悩でなく
希望であるように
誰にもバレずにそっと祈った

還暦のおばちゃんは
彼女の店でお酒を造ってくれて
「あたしなんてこないだ初めて歌舞伎見たよ
人生生きてればいいことがあるんだから
今日だって整と知り合えたんだからね」
と言って年齢の奥深さを見せつけた

「悲しんでばかりいると
その人、成仏できないよ」
とも

冥福を祈る他に何ができるだろう
明るく染まり始めた朝の空に
途方にくれる渡辺でした