「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

何と、厚労省がグループホームを小規模入所施設にしようとしているぞ!!

2021-11-28 10:36:56 | 仁義なき医療福祉~地獄の沙汰も金次第~

厚労省が、グループホーム制度を改編し、小規模入所施設に改編することを画策していることが判明。

びっくりした。なんだこれは。

生活の場を「訓練」にし、「地域で暮らすための家」であるはずの場を「小規模入所施設」にしよう。いうのが厚労省案の趣旨。

障害者権利条約に反する行為だ。

当事者抜きで勝手に決めるなよ。

当事者の声を聴け。

 

厚労省が問題にするとおり、福祉経験のない業者が大量参入し、質の低いサービスが増え、ひどい管理をする小規模入所施設と化したグループホームがあることは、このブログでも取り上げた。

しかしそういうひどい施設から、「相談支援」「権利擁護」などの制度を活用しながら自立意思のある当事者が脱出し、自らの生活を作っている光景を、私は当事者会関係でいくつも見てきた。

心ある当事者は、つまらない福祉サービスから上手に逃げて、必要な支援にたどり着いている。

厚労省は物理的に時間制限を設け、法的強制力で当事者から生活の場であるグループホームを奪おう。という制度改変を画策している。

断固反対だ。

以下のページからリンクをたどると、厚労省の制度改変趣旨、反対意見の趣旨、知的障害のある人でもわかりやすい説明、

そして制度改変反対の署名に、たどり着けます。

私は厚労省案に断固反対です。カンパもしました。この問題は私のアイデンティティに関わることなので、これからもこだわり続けます。

キャンペーン · 障害者グループホームの大再編に反対!グループホームは「訓練の場」ではなく「生活の場」です! · Change.org

 

 

 

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精神科・心療内科の言うことを、真に受けることをやめた

2021-11-27 08:02:33 | 当事者研究

 

 

私は、相手を信頼していても、医者の言うことを真に受けることをやめ、置かれた立場と得たい利益を考えるようにしたい。

医者は、その時の医者の体調や病院の込み具合で、同じ患者に言う言葉が違う。

医者は、病院の世界しか、直接には知らない。

医者の言うことには重みがある。そしてその文章には法的拘束力さえあるが、真理の言葉ではない。

医者は病気の専門家。特に西洋医学は野戦病院的対応が得意。体調の急変や重篤化には対応できるかもしれないが、病気の再発や予防に、医者はいろいろ言うが、それはいったいどこまで正しいだろうか?

 

企業実習で体調がやや悪い。気分がすぐれない。こういう兆候は初めてだ。これまで何十社も実習経験してきたが、これまでのものとは全く異なる。

今回の実習は、障害者雇用のもの。そういうのもこれまで経験してきたが、今回のはバリバリの「ザ・障害者枠」。

まともな教育はされず、ひたすらシュレッダー作業。やることなくなればいいに行かなければ放置。採点されている雰囲気さえない。上から言われてただ時間をつぶしている印象。挨拶さえさせてもらっていない。大規模職場で幹部社員から派遣社員、応援社員まで入り乱れ、お互い何者かわからない環境。

もれ伝わる雰囲気からは、私についての興味も沸いているようだが、こちらとしても、挨拶以上の言葉ができない。相手を知らないから。場の状況や彼我の正しい立場が分からないから。

そして漏れ聞く雑談からは、生き馬の目を抜く厳しい企業社会が見えてくる。自分もかつていた世界かもしれないが、営業会社に入るのは締めて。厳しい社会と、大量採用大量離職の現実が見えてくる。

 

非常事態は起きていないが、少し具合が悪い。自分への障害配慮というよりは障碍者枠はこれ、という実習内容で、やる気が出ない。

就労支援は、体調不良は医者に行けと、いうので主治医に電話したら、苦しければ向精神薬飲め。そんなことで病院に来るな。だった。

 

あれ、緊急事態あって病院に飛び込み、診断書を書いてもらうとき、

「もっと早く来てくれたら…」とか言ってたよな。

「まえから心配していた。配慮のないところだな」などとも言ってたよな。

 

電話を切って、先生の言う職場に対する言葉は、何だったのだろうな。と思った。

信頼しているから、強くそう思った。

「事務職にしろ」「配慮の整った職場に行け」などなど、障害者雇用専門家からは現実を知らない人の意見だと言われる始末のご意見を、これまでたんと賜ってきた。

障害者雇用の現実を医者に言って聞かせても、主治医は自分の理想とする障害者雇用にこだわるから、今は資料をそのまま印刷して医者に見せている。これがリアルだと。

そして今回、体調不良が生じたから、重くなる前に医者にかかろうとしたが、不要とされた。

 

そうか、先生のいう言葉は、自分の体調だけではなく、病院の混み具合や先生の気分などにも大きく左右されるのだ。

もともと医者は文章屋だと思っていた。主治医は文章屋としてすぐれているから変更する予定はない。

が、緊急事態でないことへの精度は低いかもしれない。と、はっきり思った。

 

精神科医の中には「就労のことは分からない」とはっきり言ってアドバイスさえしない人もいるそうだが、むしろそちらが誠実かもしれない。と思う。

そういえば神田橋先生は、その点も慎重だったような気がする。やはりカリスマはすごいなあ。

 

 

 

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精神病〈精神障害〉や、発達障害を、カミングアウトする?しない?

2021-11-22 16:49:02 | 当事者研究

タイトルのこと、あらためて考えてみた。

まず、自分の傷病障害を、職場に開示する義務があるかどうか。

厚労省のガイドラインを読み解くと、傷病障害の職場に対する開示非開示の権利は、労働者にあることが読み取れる。

「厚労省ガイドライン」

<4D6963726F736F667420576F7264202D20332D36834B8343836883898343839395818B7994C58179835A8362836794C5817A2E646F63> (mhlw.go.jp)

何年か前、厚労省ガイドラインを端的に表現した新聞紙面がああったが、今は更新されてない。

そのかわり、傷病障害開示の権利が労働者側にあることが明白に示された判決が出ているから、それを紹介したい。

HIV感染者の内定取り消しは違法 雇用主側に賠償命令:朝日新聞デジタル (asahi.com)

また、探してみるとこんなのもあって。

採用時にうつ病歴を隠していた社員を解雇できるでしょうか。 - 『日本の人事部』 (jinjibu.jp)

弁護士や社労士は法律論を。経営コンサルタントは会社側の言い分を、アップしてますね。いろんな文章観てますが、だいたい同じです。

法的には裁判すれば勝つことはできますが、やはり経営側が強いですね。

樺沢紫苑氏は動画配信で、精神疾患のカミングアウトはお勧めしない。と言ってました。それは日本の精神疾患への偏見がまだ全然ひどいから。

私も過去、そういうことを書いたことがあります。

今の私の俯瞰した立場では

「傷病障害をカミングアウトする・しないを決めるのは本人の権利。ですが、周りは医療福祉の専門家であっても障害知識や人権感覚乏しい場合多く、クローズ〈障害非開示〉の場合、さらにトラブルになる可能性有り。オープンに〈傷病障害開示〉した場合、排除される可能性有り。」

「傷病障害をオープン〈開示〉にした場合、~これは障碍者枠であれ、一般枠で傷病障害を開示した場合であれ~、仕事の幅はぐっと狭まるが、職場は障害者雇用促進法と労働安全衛生法に則り、合理的配慮義務と安全配慮義務が生じるので、配慮を得やすくなる〈現実には、必ずあるわけではない〉」

「障害者としての権利行使をする場合〈障碍者枠での雇用、ハローワークで障碍者用の失業期間給付をもらう場合、自治体独自のサービス〈例えば福祉交通券を使う場合や駐車場割引を使う場合〉を使用する場合、障害は開示しなければならない」

「障碍者の権利行使をしない場合、開示する必要はない」

 

障害なんて本来、開示したくない。というのが私の気持ち。配慮なんていらない、のであれば、カミングアウト〈開示〉する必要はない。

友達にカミングアウトしたら、たしかに樺沢氏の言う通り、あっという間に拡散されてしまう。それは間違いない。自分の病気を秘匿したければ、カミングアウトしてはいけない。

私の場合、今は配慮してもらわないと社会生活ができない。日本ではパワハラ・モラハラなどハラスメントが日常的にまかり通る世界。いじめは日本の文化。いじめのないコミュニティーもない。

いじりという名のいじめ、厳しい教育という名のハラスメントに耐えられないのであれば、カミングアウト〈開示〉するのも一つの生き方だと思う。自分はそうしている。

いじめやハラスメントで自殺しても重い後遺障害を負っても、ハラスメントを発した相手はせいぜい、罰金刑で済んでいるのがこの国の実情だ。それは高橋まつりさんが受難した電通事件や、別れた事実婚妻の娘が受難したと疑わてもいる天白養護学校体罰事件などの実例を見れば明らかだ。

電通に罰金50万円の有罪判決 違法残業事件で東京簡裁:朝日新聞デジタル (asahi.com)

天白養護学校の暴行問題 元教諭と名古屋市に550万円賠償求め提訴 : 中京テレビNEWS (ctv.co.jp)

当時の報道を以下にコピペする

"2019/03/15 · 生徒に暴行で罰金30万円の即日判決 天白養護学校の教諭 名古屋市立天白養護学校天白区)で生徒に暴力を振るったとして、暴行罪に問われた同校教諭の稲垣達雄被告(60)=愛知県春日井市、停職=の初公判が14日あり、名古屋地裁は求刑通り罰金30万円の即日判決を言い渡した。"

〈引用終わり〉

高橋まつりさんは自殺前からすでにうつ病だった。天白養護学校で稲垣元教諭からの暴行が裁判で認められた生徒は、自閉症と重度の知的障害がある。

高橋まつりさんは、ご自身への病識があったかどうかは不明。

天白養護学校の事例は、被害が動画撮影された子は知的障碍児入所施設の生徒。傷病障害は明白。暴行し罰金刑に処せられた稲垣氏は特別支援教育のスペシャリスト。とされる。障害をよく知っているはずの人でも、こんなものだ。

強度行動障害は殴ればいい。強い薬を盛ればいい。閉じ込めればいい。というのが特別支援教育の「専門性」とやらか?

はあー、溜息出るわ。

いじめられ損。いじめられた側は死んだり重い後遺障害を負い、一方で、いじめた側はばれてもせいぜい罰金数十万円で済んでしまうのが、この国の実情だ。こう思い返せば、やはり電通事件同様、稲垣氏と名古屋市は連帯して民事的にも損害賠償するべきだと思う。

ついでにこの稲垣氏、懲戒停職期間前から長期休業してたな〈懲戒期間満了前に定年退職〉。となる何らかの診断がついたはずだ。あの人も「当事者」か?たしかにあのシチュエーションで暴行するのは精神や脳の病気だ。無理はいかんが、職員の善意の無理で成り立っているのがあの業界。根が深い。

誰かに暴行傷害してしまうほど頑張るのなら、ドクターストップもらって、カミングアウトして休んでもらった方がいい。

 

障害を負って社会に出て生きていくこと。とは、いかにして社会からのハレーションに対処するか、ということが大きな課題である。

基本的に、傷病障害をカミングアウトしても、相手がたとえ医師・臨床心理士・看護師・特別支援学校教諭・精神保健福祉士などであったしても、必要な配慮が得られず、暴力的対応が返ってくる可能性さえある。

しかし傷病障害をカミングアウトしなていと、配慮は得られない。得ようもない。

配慮が必要なら、カミングアウトするしかない。でも、そうしたところで、配慮が得られるとは限らない。

しょうがない。

最後に、カミングアウトしている精神科の先生と言えば、夏苅先生〈児童精神科医・摂食障害の当事者〉だな。このカミングアウトにも、いろいろあったと聞く。そして今でも、一部医師からのハレーションがあると聞く。自分の主治医も自閉症を公表しているが、公表範囲は講演会などだと聞いている。

夏苅先生のように堂々とやると、反対する人も出るが同時に賛同する人たちも出る。私自身、大いに参考にしている。勇気をもらっている。

 

 

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障害者雇用、今昔の違い観察日記

2021-11-22 16:49:02 | 当事者研究

今、私は某大手家電量販店で障害者雇用の実習を受けている。

そして30年前、私は某大手ファストフード店で障害者雇用の人の「上司」だった。

比べてみると面白いと思ったから、書いてみる。

 

仕事内容は、障害者でもできそうなことを降ろしてさせてみる。これは今も昔も同じ。

指示を出す人は、今は今のところ、店のほんの一握りの上層部だけ。

昔はその時々の人が、各々教えた。だから、こんなやつとは仕事したくないとクレームが出たり、逆に頑張ってるじゃないか、いいやつじゃないかと、排斥したりかわいがったりして店の中で分裂が生じた。

昔は結局、私のような人たちが引き受けて、楽しく仕事をさせていただいた。

私は障害者雇用だった知的障碍者の彼のおかげで、大学を経て知的障害福祉の仕事を13年ほどやらせていただくこととなり、社会福祉士などの資格も取得することができた。

今はきっと、社内でのコンフリクトを避けるために、会社の上層部や障害者雇用担当者のみがかかわるスタンスを、実集中の家電量販店さんは取っていると思う。なにせ全店向けの挨拶さえさせてもらっていない。そういうものだと思っている。

とはいえ別のカーディーラーの実習先では、最初にあいさつさせていただき、メカニックさんに仕事の指示をしていただき、店員さんたちとの雑談もさせていただいた。昔との違いは、そういえば店の責任者や障害者雇用担当者が毎日頻繁に声をかけてくれる。そして今の実習先である家電量販店では、さらに徹底して責任者や障害者雇用担当者からしか行動の指示が降りてこない。

大手は障害者雇用のノウハウがあって、店内でトラブルが起きないようにしているなあと感じた。

なるほどたしかにこれであれば、会社の上意として障害者雇用を推進するということが明白で、また障害者と関わりたくない店員さんたちのストレスも少なく、スムーズにいくのだと思った。

自分たち障害者にはできないことや苦手なことがあるから障害認定されるわけであって、そして障害は千差万別あって、

そして世の中には当然に偏見もあって、中小企業では障害者雇用はやらなくても罰則のない事実上の「努力義務」で、ほとんど進んでいない。

大手はやらないと罰金取られるうえ、公共入札から排除されるから、仕方がなく雇用する。

その雇用さえ社内トラブルでなかなかできないから、障害者雇用外注ビジネス農園が全国で跋扈していることは、このブログで取り上げたし、なによりも毎日新聞などがしつこく取り上げているところだ。

大手さんは苦労して障害者雇用してくれようとしているのだなあと、感じた。

障害配慮は物理的配慮だなあ、とも感じた。障害者なんて嫌だ。という人とは挨拶以上のコミニケションを取る必要がなく、指示を出す人とやることが明白である、という物理的配慮だ。

それにしても、障害者雇用だとやはり、なかなか最低賃金以上の仕事には、結びつきにくいなあ。とも感じた。

私はもう、ピークは過ぎて、無茶して仕事してきたからひと財産作ることができて、しかしもう、体も心もボロボロでいろいろ手を尽くしてもどうにもならず、これからは障害者雇用やむなしで仕方がないと割り切っている。

福祉からは当事者活動以外は卒業してもいいと考えている。自分や自分の同志たちへの支援活動で十分かもしれないと考えている。

障害者雇用もいろいろ。人生の後半を超えた私にはもう、正社員の立場は基本的にないものと心得ている。

若くて元気のある人はやはり、がっつり働けるところで活躍してほしいなと思った。

 

 

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医者が分かること、わかってもらいえないこと

2021-11-21 20:28:22 | 当事者研究

医者には患者の社会的立場による心身への影響など、関心さえないのかもしれない。

そして医者は、患者の生活が分からない。あたかもかつて、マリーアントワネットが飢えるパリの聴衆に「パンがないならお菓子を食べれはいい」と言ったかのように。

 

当事者の食生活を聞くと、不摂生な話を聞くことがある。

これは、無知や嗜好によるものもある。

そういうのは、その人の好みだから、仕方のない面がある。

あるいは、病気が無気力にしている面もある。

これらの状況に対しては、自炊する、〈訪問介護などの家事援助サービスにより、食事を作ってもらうことを含む〉という手段を用いて、いろいろな面で改善可能なことである。栄養面でも、経済面でも。

 

しかしなかには、もっぱらコンビニ弁当などでしのがねばならいな立場の人もいる。自分の部屋に自炊施設がない場合、自分の家がない場合、もっぱら弁当や炊き出しに頼ることになる。

そういう立場の人たちは、ネットカフェ難民、ホームレス、またはそれに近い状態の人たち。そしてホームレスでなくても、福祉にかかっていても、福祉であてがわれた部屋が劣悪で自炊施設なく、「支援者」が持ってくる安物の弁当やカップ麺だけの生活の当事者も、大勢いることを私は知っている。

今日見た医者の動画では、そういう自炊施設のない劣悪な環境にある当事者のことを知らない、あるいは見る気持ちもないのか、とある精神障害当事者たちの劣悪な食生活をあげつらっているようにも聞こえる発言があった。

医者は世の中では最高クラスの社会階層である。社会階層が異なると、異なる階級の立場が見えなくなく、ことは社会学から学んでいるが、まさにそういうことだと思った。

医者には生活保護以下レベルにある当事者たちのことなど、思いもよらないのである。

医者が観て類のは臓器であり検査結果である。患者の社会的立場や、弱い立場の人たちの思いや苦しみなど、なかなか想像ができない。あるいは想像し退所する気もないのだ。

動画を見て残念だと思った。医者は文章屋。処方箋と診断書書いてくれればそれでいいや。わかっちゃくれない。資源が引き出せるように出方言い方を考えるるしかないと思った。

 

 

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神田橋先生をはじめ、初診から信頼に足る医者が、いい医者だ

2021-11-20 11:11:45 | 当事者研究

つい先日、精神科医ユーチューバー樺沢紫苑氏の動画で、「最初から信用できる医者はいない」趣旨のことを発言していた。

これはおかしいと思った。

私は初診の時から、たった5分で、神田橋條治先生を非常に傑出した技能、人格を持つ偉大な方だと思い、深く信頼した経験を持つ。

また、今の主治医に対しても初診の時から、医師としてそして自閉症の当事者として社会で生きる先輩として、尊敬に値すると感じ、今も堅い信頼関係がある。

他にも少ないが、初診から信頼を寄せた精神科医は何人かいる。その中の一人がこのブログでかつて取り上げた故・大原先生などだ。

彼ら、私が初診段階から信頼を寄せた先生に、共通する特徴を考えてみると、いくつか出てきた。

何といっても、弱った私を力づけてくれる人間性があるということだ。

そして、時には最大の暴力である「薬」という方法で無理やり抑え込まない医師たち。ということだ。

但し、神田橋先生と大原先生に関しては、納得のできない医療をされたと憤慨しておられる人がいることは知っているし、それもまたさもありなんだと思う。

私に関して言えば、それほど強力な強制手段は用いられていない医師たちだ。こんな私に対してさえ、多量多剤をやろうとした医師もいた。だからやはり、初診段階でこいつは怪しいと思えば、かかりつけ医に相談するくらいはしていいと思う。

そういう意味で、樺沢氏の動画発信は医師への盲信を勧めているようで、私は同意できない。

もう一度言う。信頼に値する医師は、初診の5分でわかる。

 

 

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なんじゃ、この「支援」は?

2021-11-19 16:15:04 | 当事者研究

私は元支援者にして、今は支援を受けているもの。

重複していた時期もあるが、今はもっぱら支援を受けている。失業しているからだ。

支援を受けていて、時々脅威を感じることがある。

支援側がこちらの望まない支援を強引に推進しようとする時だ。

義理で登録だけした支援が、別の支援団体の支援で実現した就職試験に、強引に介入するそぶりを見せたので、断固拒絶した。ということがあった。

 

もっとも、言えばやめてくれるので、いいのだろうが、こちらとしては、自分がやろうとしている仕事を妨害され、迷惑だ。

 

あるいは、彼らとしては専門外で本来やりたくもない私たちへの支援活動を、地域的な義理や法律上の建前により、さもやっているかのふりをしなければならず、わざと私から嫌われることをしたのかもしれない。という勘繰りさえしてしまう。

 

それにしてもかなわんと思った。福祉の支援など、基本的にはクソでしかない。今日改めて実感した。

付き合い上、やむを得ず登録してやったが、こんな支援をする連中にはもちろん、たとえ国の委託事業であったとしても、近寄らないに限る。

 

追伸、この件について、長年相談支援関係にある団体に相談したところ、このクソ支援しようとしたところは、実はやるならちゃんとやろうとした。問題は、私が望んでいない「支援」をつけた就労移行支援事業所にある。と言われました。

そういう見方もありますね。とはいえ、近くにある支援が役に立たないから、旧住所からのつながりのある「支援」を今も利用しているので、今利用してる就労移行支援事業所の憤りやらケつを蹴り上げてやりたい心境は理解できます。

結果的に本来私の関知しない事業者間のことがらに巻き込まれたようですね。

 

 

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障害年金のデメリット

2021-11-18 06:40:28 | 当事者研究

 

 

障害年金について、当事者関係のいろいろな界隈から話題になる。

人生を真剣に考えられる人であれば、ましてや家族持ちであれば、自分が傷病障害でバリバリ働けない状況となったのであれば、必死に考えることだと私は思う。

 

障害年金のデメリット、について尋ねられた。

なお今回は、障害年金を受けていない当事者向けに、ざっくり書いている。

 

ここで改めてデメリットをまとめると、「不確定」「不確実」であることが最大のデメリットだと思う。

障害年金は老齢年金と違い、認定されれば一生涯保証されるものではない。

1年単位で更新手続きを迫られるのだ。

精神の場合は2年更新が多いと、社会保険労務士関係からは聞く。社労士さんのサイトをいろいろ見てみるといいと思う。1年であると、次は等級落ち〈精神の場合1~2級、人によっては3級があり、その等級が落とされ年金も減るということ〉かも、という書き込みを読んだこともある。

 

新規申請の場合、提出書類は年金機構指定の診断書式と本人状況の文章がある。

特に診断書が大事だと聞く。本人による状況説明文も、その診断書に沿って書かれていないと審査に漏れる、とも聴いているから重要だ。

 

この診断書が曲者。まず、診断書を書く医師が、もろもろ考慮勘案し年金受給が必要な状態であるかどうかを考えてくれ、そういう診断書を書いてくれるかどうか。

この診断書、大変長大な作品で、正直書くのを嫌がられる。自由診療の世界で、取る人は8万円取るとも聞く。それくらい、大変な負担感のある作業だ。ちなみに自分の今の主治医は3千円しかとらない。今までかかってきた医者の中で最も読みやすくまともな文章を書いてくれる人。なのにだ。

先生によって見立てはかなり異なる。まったく動けない人にさえ、就労していない人にさえ、2級にならない診断書しか書かない医者の話や、書くことそのものを拒む医者の話を、方々から聞く。こういう医者は当事者に霞を食って生きろと言うのだろう。あるいは紐になる人を探せというのだろう。またはブラック企業に入って自殺するまで働けというのだろう。

医者なのに病気を治せない。なのに年金で経済補給することも拒否する。私にとって人生に困窮する当事者対して年金の診断書を出さない医者は「鬼畜」だ。そしてそういう医者は、残念ながらそこら中にいる。

ちなみにこのブログタイトルにインスピレーションをくれている医師の勤務先は、社労士関係から「使えない集団」と言われている。

「家事をする引きこもり」を治療目標にするのなら、重度の人の強度行動障害対応を得意と自負するのであれば、せめて障害年金の診断書ぐらい。と思うが、

聞こえてくる風評は残念ながら、強度行動障害の人が2級と判定されたり、引きこもりの人が年金を取れなかったり、という話を年金申請専門家から聞いている。申請手続きに対しても非協力的だと感じている。私にとってそういう医者は能無しだ。

医者は臓器や自分の専門は診ても、患者の人生は診ない。人間は診ないことが普通だ。患者の人生なんて、知ったこちゃあないんだ。そしてそういう鬼のような判断を平然とできないとできない仕事かもしれない。

 

わたしにとって信頼のおける医者は、第一に神田橋先生のような「治せる医者」。精神科関係ではめったにお目にかかれない。せめて「治す気のある医者」にかかりたいと思うし、自分の主治医はその一人だと信じている。

そして「必要な資源を引き出す適切な文章を発行してくれる医者」であることを、私は大事にしている。精神科医は文章屋。処方箋や診断書を書いて助けてくれる人でなきゃあ、いけいなと思うな。

 

そして、その診断書を年金機構の認定医が判断をする。当然事務方がいろいろな機密データを引っ張り出して認定医に見せ、それらも総合して勘案されると思っている。

私の年金申請に関する師匠である元官僚によると、年金機構は雇用保険や税金のデータも出してきて資料にしているという。

主治医は職歴や給料額データは年金機構が完全に把握しているから簡単に書けばいい言う。

申請や更新の時に、働いているかが大きなカギになると感じている。働いていると等級落ちし、働いていないと2級認定になるイメージを、私は持っている。

無理してがんばっていると基礎年金〈2級〉年額77万+持続化給付金年額約12万を削られ、仕事ができなくなると2級と判定されているのが、私の人生経験で言えることだ。

 

私の信頼する社労士は講演で、同じ医師が、同じような症状の人に対して診断書を書いても、ある人は2級。あるひとは非該当。とうケースがあるという。だから申請専門家である社労士にさえ、真に正確な基準の把握が困難であると私は理解している。

さらには、どんな人にどんなことを書いてもすべて「非該当」というケースさえあるそうだ。年金機構の認定医から信頼されている医師の診断書でないと、「非該当」になると、その社労士は千人以上はいた大勢の前で言っておられた。

 

だから私にとって障害年金は、「傷病によって働けなくなった分、転職により減った分を補給できれば御の字」というもの。それくらい障害年半は「不確実」なもの。

可能であれば、人生設計の基盤にはしたくないもの。

 

しかし無理して働いてきたことによる消耗や老化現象で、食えるだけの雇用が維持されない状況に、私はなっている。

障害年金はこういう時、大変役に立つ。おかげで腰を据えて就職活動に取り組めている。

私にとって障害年金は必要不可欠な資源。「不確実」などのデメリットを超えてなお余りあるメリットがある制度だと感じている。


 

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私の睡眠対策

2021-11-16 08:21:46 | 当事者研究

私にとって、昼間の眠気対策は昔から取り組んでいる大きな課題。

愛知医大の睡眠外来に行ったことさえある。

入院検査の結果は「異状なし」だった。

先生からは「睡眠の質を上げる工夫をしてください」という指導だったと記憶している。

あれから15年ほどたったが、今もなお、睡眠の質を高める工夫を、自分なりにやっている。

 

まず基本となるのは、睡眠時間。今はうつ病の回復期という意識もあり、7時間前後の睡眠時間確保を心がけている。最低でも6時間は寝ている。

入眠前、ブルーライトを制限、または完全に避け、入浴してきた。

夕食時から照明を蛍光灯色から電球色にするようにしてきた。

最近は樺沢紫苑先生の影響で、入浴を入眠1時間前には済ませ、ぬるいお湯で入るようにしている。

 

ある医師は、寝酒をしているという。一方で樺沢先生は寝酒は睡眠の質が下がるという。

嗜好の問題もあるが、少なくとも深酒はしないようにしている。入浴後におちょこ一杯、またはシングルだけ、お酒を飲むことが多い。

飲まないで寝ることもあるし、飲んでいい気持ちになってから寝ることもある。

 

一番効果があるのは、英語の勉強を寝る前にすること。これは15年前からやっている。これが一番効果あるかな。

 

 

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朝風呂〈樺沢先生推奨〉やってみた

2021-11-14 09:27:19 | 生活と療養の工夫

朝起きた時にやる「朝風呂」をやってみた。

これは精神科医ユーチューバーの樺沢紫苑さんが動画で推奨されていること。

最近就活で、泊りがけで行くことがあり、温泉ホテルの朝風呂の後の午前中の面接で気分よく受けられたので〈結果は不採用だったが〉、そこからも着想を得ている。

確かに、気分の良くないときにこれができると、気持ちがリラックスできると思った。

ただ、朝風呂の後、朝散歩するのは、秋から冬にかけては、厳しくなるかもしれませんね。ちなみに書いている今日は、やってません。

 

昨日見た樺沢先生の動画では、先生ご自身は「朝シャワー」をやっているみたい。時々「朝散歩」とか言ってましたね。

提唱されているご自身も、反応に戸惑っておられる?

人によっては「朝散歩」とか言われると「早起きしなきりゃ行けない」「どんな時でも厳密にやらなければいけない」という、その人独自の連想が生じる。

樺沢先生の動画や著書によると、そういう厳密な手続きはなく、やってみてうまくいけばいい。気持ちがよければいい。というレベルのことだと思う。

絶対の真理を言いたいのではなく、せいぜい、こうしたらいいよ。的なアドバイスに留まる。と理解している。

そういうアバウトなものだとご本人が言っているので、そうなのだろう。

 

話を戻すと、「朝風呂」もわるくない。今後適当に取り入れていくと思う。

 

 

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履歴書はワープロで書いている。

2021-11-13 09:43:17 | 日記

自分は通常、履歴書は手書きではなくワープロ〈パソコン〉で書いている。

毎回多少の修正で、どんどん出願できるからだ。

履歴書は手書きがいいかワープロがいいかは、長年論争になっているが、私は字が上手ではないので、指定されない限りパソコンでやっている。

ただ、パソコンの履歴書は、いくつか欠点がある。

 

欠点① 「ミスに気が付きにくい」

パソコンで作った履歴書は、美しい。だがやっている人はすぐに気が付くと思うが、意外と誤植が起きている。

自分も支援者に確認しながら、何度かチェックして出願しているが、時々出願後ミスに気が付く。

 

・資格の年月日に、多少のずれがある。記憶と実際の発行年月日の違いによるミスだ。

これは一度修正したつもりでも、なぜか起きているから、私は書くたびに原本と照らし合わせている。

しかしそれでも、何らかのミスが重なると、ミスのままで提出してしまうことになる。

とはいえこれは、原本が必要であれば原本提出の際に訂正できること。また、提出後に誤植が見つかっても書類選考通過したこともある。相手も気が付かないのだ。

・単純な誤植。これはありふりたことなので、かえって気が付きやすい。ダブルチェックの際に、誰もが気を付けることだからだ。

・少し焦るのが、職歴年月の間違い。これもなぜか、時々間違っていることがあるから、毎度のように確認している。

しかし毎度チェックし「大丈夫」をつづけていると、やがてミスに気が付きにくくなる。

・フォントや罫線の太さが、微妙に違うことに気が付く。

この原因の断定は不能だが、おそらく自宅と就労移行支援事業所のパソコンで使っているうちに、違うバージョンや違うソフトで校正を繰り返すうちに生じていると、私は考えている。

だから今は、基本的に自宅のパソコンのみで履歴書を作っている。

それでも実際に印刷してみると、罫線の太さが0.25m違っていたりするから、やはり実際印刷して、毎回しっかり確認するしかない。

 


 

 

 

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障害者雇用、とくに自閉スペクトラム症〈自閉症、アスペルガー症候群、など 〉の就労

2021-11-10 10:57:33 | 当事者研究

 

 

私たち自閉スペクトラム症〈アスペルガー症候群なども含む〉の就労について、気になる記事に出会った。

まず、自閉スペクトラム症の定義について、この定義で述べます。

自閉スペクトラム症とは?特徴、診断、対応方法について | メディカルノート (medicalnote.jp)

 

次に、昨日の記事。発達障害を職場に開示したところ、翌日に退職勧奨。事実上の解雇?精神的打撃により精神障害発症。障害者雇用促進法などに反する行為として、精神的慰謝料とあと数日の勤務で得られたであろう夏季賞与の支給を求める訴訟と、身もふたもないヤフコメの数々。

「発達障害を理由とした退職勧奨をうけた」女性保育士が保育園を提訴(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース

 

そして、発達障害者支援に特化した就労移行支援社長のブログ記事。日本の就労はアメリカよりはるかに勝り、教育はアメリカが日本と比べ圧倒的。という記事。

それにしても、アメリカは学校終わると「ITか独立か」なんだな。たしかにアメリカでの実践を思い出すと、それは理解できる。

日本はアメリカよりも発達障害フレンドリー? : スタッフブログ - 株式会社Kaien (kaien-lab.com)

 

現実の就労は困難続き。苦労の連続。だから、二次障害は早かれ遅かれやってくる。

だからといって、治療目標を「家事をする引きこもり」でよしてして引きこもっていると、精神的におかしくなることが、紹介する本には赤裸々に書かれているように、私には思えてならない。

 

 

仕事は自分の強みや関心を活かしていくのが一番。とはいえ、人生の変化、身体的な変化や環境の変化に伴い、関心事も変化していく。

自閉症者のグレタさんは地球温暖化現象に強い関心を示し突き抜けている。そこを中心にして取り組めば、きっと彼女の道はこれからも開かれると、日本で活躍するお魚くん先生を見ていると思う。

 

 

自分自身も今、それは何かなと、考えつつ試みているところ。自分が不登校を経験して以来、人の支援に強い興味と関心を持ち、たくさんの時間と費用と労力を消費してきた。資格も社会福祉士を筆頭にたくさんある。

今の自分は、うつ病を患って、夜勤して健康を維持できる自信がない。何かトラブルに見舞われたときに、一人で適切に対処できる自信もない〈信頼感のある集団でなら、大いに自信があるかもしれない〉。

いま、できること。任せてもらえることをしていくしかないから、そこを動きながら探しているところだ。

このブログの題名におおいなるインスピレーションをもたらしてくれた吉川徹医師のように、自閉症の人は強い薬を飲ませて自傷他害がなくなって家事をして引きこもっていれば治療目標達成。という人もいるし実際大人気だ。仮に吉川・辻井ラインと定義したい。

吉川徹 (医師) - Wikipedia

アスペ・エルデの会 辻井正次ディレクター プロフィール (as-japan.jp)

それを今の主治医に言うと「それは現実に反する。働いている人、ここにも大勢いる。〈そして主治医も自閉症者だ〉。そんな治療目標おかしい」と明言される。利用している就労移行の経営陣に言うと、やはり主治医同様に「そんなのおかしい。働いている人大勢いる」と一笑に付された。

私もそう信じている。自分にもこの世で役割があるはずだ。カイエンの鈴木社長はキリスト教の人は弱者に不寛容と述べられる。私も教会は自閉症には向かない場所だと思う。しかし自分の人生に意味があると教えるのがキリスト教だ。私は自分のこの世での役割を信じて祈り続ける。

吉川・辻井ラインの人たちは、働いて自信を付けた当事者を忌み嫌う。吉川・辻井ラインの信奉者も、自分の周りに少なからずいる。彼らは私たちの努力に冷ややかだ。そんな人たちとは距離を取り、自分の人生をたくましく歩んでいきたいものだ。

私たちを助けてくれる人たちは、これまで大勢このブログで述べてきた。

神田橋條治先生を筆頭に、藤川徳美先生、冒頭の鈴木社長、などなど上げたらきりがないほど大勢いる。

今日もできることをして、生きていこう。

 

 

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福祉の理不尽、かあ

2021-11-08 08:16:53 | 日記

昨日参加した当事者系話し合いで、国制度の各自治体解釈が異なり、同じサービスのはずなのに、大きな差がある。ということが問題提起された。

就労移行支援、という2年の時限つき障害福祉サービスには、いろいろな解釈が自治体からなされ、その自治体ではその解釈に則り運用されている。

自治体解釈は「一回につき2年」「一事業所につき2年」「一人一生涯に通算2年」などなど。

ネットで素人が情報出しているが、そんなネット情報よりも、現実として住んでいる自治体がどう解釈し運用しているかが、正解だと、私は思う。

福祉関係者で広く知られている事実として、例えば、自分の市では「一事業所につき2年」であるかのごとき運用をしてくれているが、隣の市は「一生涯に通算2年」という運用で、どうにもならない。ということ。

このことを聞いた某独立系ソーシャルワーカーは、本人と共に共同?して、各所にねじ込み、厚労省まで行くと息巻いていた。

彼がどうなるかは、私にはわからないが、私はこれは政治的なことだと思っている。

就労移行支援だけではなく、非常に多くの福祉サービスが、実は各自治体で運用が異なっていて、しばしば問題になっている。

 

一番よく知られていて頻繁に上がるのは、生活保護の運用に関すること。

生活保護は国事業を市区町村が運営している。ただこれについては国事業を市区町村が運営しているだけだから、国の意向が優先される。だから時々生活保護受給を不法に渋る福祉窓口が厚労省から直接指導されて改めさせられる、という光景が、結構な頻度で展開される。

残念ながらこれからもこの光景は全国津々浦々で見られることだろう。現に、生活保護申請に支援者や政治家の同行支援を禁止する規定を勝手に設けた福祉事務所のことが報道されたのを見ている。

生活保護相談、行政はなぜ支援者同席を拒む? 京都・亀岡 専門家が調査チーム発足へ|社会|地域のニュース|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)

また、福祉制度は本来、当事者本人のためにあり、当事者本人が決定するものであることが法律の精神であると、社会福祉政策や社会福祉論を学ぶと教育されるが、現実には福祉事業者や支援者が主導しないと進むことはない。

当事者が一人で福祉課を訪れると、たとえそれが適法な相談であっても福祉窓口ではキチガイ扱いされるのがデフォルトなのだ。当事者が一人で何とか福祉課を説得しようとしてもらちが明かない。

私の経験を語ると、福祉サービスを利用したい、という要件で市の福祉課に行く。適法に申請しても申請書さえ出してくれず帰宅させようとして押し問答になりかける。5分後に契約した事業者から福祉課に電話があると途端に福祉課は完全に納得し、その場でたった1分かからず手続き完了。という過去が思い出される。

まあ、そんなもんや。

簡単な手続き以外、福祉課には単独で行かないことだ。市から文章で呼ばれているなら単独でもスムーズに手続きできるが、それ以外の相談は原則、支援者からの電話であらかじめ予約するか、支援者〈契約先事業所職員、福祉団体職員、市会議員など〉同行が必須だと私は思う。

 

 

 

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映画「グレタ」に見る、アスペルガー症候群への理解と配慮

2021-11-07 09:49:14 | 当事者研究

グレタ嬢、と聞けば、地球温暖化で生意気なことを言うこざかしい小娘。そんなことせずに学業に励め。というお方だが、「世界的に名の知られたアスペルガー症候群当事者」という側面もある。

映画「グレタ」では、彼女の発達障害的側面と、それへの対応も描かれていた。

まず本人は「自分がアスペルガー症候群であることはわかっているが、障害だと思っていない」と述べている。

それが正しいとか正しくないとか。障害受容できているとかできていないとかは、言わない。

彼女はアスペルガー症候群であると自覚している。そして不登校とか緘黙とか、大変な二次障害も経験している。

結果から述べるが、彼女は中学を総合成績上位5人内で卒業している最優秀生徒の一人だ。毎週金曜日、議事堂前でストライキしているにもかかわらず、だ。

映画から見えた彼女の困難から書く。彼女は不登校、緘黙、うつ、などいろいろな大変なことを経験している。そこをいろいろな工夫と行動で乗り切り、学業成績で最優秀表彰を受けている。

スウェーデンの学校は欠席に寛容なんだなと思う。おそらく親御さんたちが、これは娘のアスペルガー症候群対策でもあると説明しているのだと思う。日本なら欠席はNG。両親から説明されてもダメだろうが。

立派なのは映画で見ると、ご両親だ。私と同世代。どちらも演劇や音楽関係の方だったと記憶している。

スウェーデンという国で、芸術活動で財を成した家庭に生まれた幸運が、彼女にはある。グレタ嬢への反論としてプーチン大統領が彼女の幸運な出自を指摘し、開発途上国の中にはグレタ嬢の住むスウェーデンと同じ生活を欲する国もあると言っている。

ご両親は5歳のころから環境問題にのめりこみこだわる彼女を禁止せず、だからと言って日本のスポーツエリートに見られるような利用もせず〈娘を利用せずとも自分たちで稼ぐ力がある〉、静かに見守り、彼女の生活を助け、彼女の主張と障害を理解すことに両親の人生を変えてでも献身し、動物療法や乗馬療法など彼女が受け入れる療育に多くの金銭と労力を投入し、彼女の試みを後ろから支援している。

彼女が変わり者で友人がいいないことを責めたりせず、孤独な活動の中に社会性のヒントを見出し、根気強く療育し、彼女が始めた金曜日ストライキには同意せずとも禁止はしなかった。

金曜日ストライキのおかげでグレタ嬢には多くの人間関係が形成され、うつ症状が減り、困難でパニックになっても回復力が強くなり、どんどん元気になっていることに喜んでいる姿が映画ではよく表現されていた。

ご両親ご自身がサラリーマンや公務員ではなく、自由業者の芸術家であることも、きっと独自性の強い娘を理解する大きな助けになっていると感じた。

グレタ嬢の地球暖化問題での主張は、ご両親の目から見ても強烈な言葉を選びすぎていて、父上が毎回強すぎると指摘するも、彼女がこの言葉以外は嫌だと言えば尊重する。こだわりに戸惑っても優しく見守り、こだわりの結果がどうなったかをフィードバックし検証する援助をしている。世界中からの厳しい反論は見せるけど、彼女が病的にならないようにフォローする様子も、よく表現されていた。あそこまでのフォローはなかなかできないものだと思う。

グレタ嬢は、愛情深いご両親などの親族と、障害者に寛容なスウェーデン社会。地球温暖化問題に比較的強い関心のあるヨーロッパで生まれた。という環境からの支えがあって成り立っていると、映画を見て思った。

彼女の言うち地球環境問題は、プーチン大統領などが指摘されるように、彼女がアスペルガー症候群的な狭い好奇心を奔放に発揮した結果、地球環境派の学者・アクティビティストたちの発信拡散に偏っていると、私も思う。

ただし、映画でも指摘されたが、地球温暖化の影響を最も受けている国の一つが、日本だ。すでに異常気象が出ている。地球は繋がっているので、ヨーロッパと日本だけの対応では、どうにもならない。

現実は、地球温暖化問題に中国とロシアとアメリカが不真面目なので、遅々として進まず、彼女らが警告するようなことになりかねないと、私も思っている。私は人生の後半にいるが、これから人生が始まる若者は、グレタと共に怒っていい状況だと思っている。

私が思うに、ロシアも中国もアメリカも、真剣な地球温暖化対策はやらないと思う。地球温暖化以上に三大国のやらかす「戦争」という史上最大の悲劇のほうが、私にとってはより身近な脅威だ。

グレタさんというアスペルガー症候群当事者が、今後どう扱われ、ご本人たちがどう対応され、何かを成し遂げられるかを、今後も注目したい。グレタさんの主張に一部同意するので、デモに出る機会があれば繰り出したと思う。

 

 

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自分の住民税非課税額を、調べてみた。

2021-11-04 15:39:41 | 当事者研究

所得税も住民税も、ある一定の所得を超えると課税される制度。

障害者雇用枠だと、この非課税限度に微妙にかかることがある。

所得税と住民税の計算サイトを比較検討してみた。

住民税の税額を自動計算できるサイト!全国1741市区町村の令和3年度料率に対応! (juuminzei.com)

税金計算機 | 所得税・住民税簡易計算機 (zeikin5.com)

微妙に異なると思った。

大体、なんの控除もない場合、103万円以上で税金発生する。のかな?

そこに社会保険料控除や扶養控除などが入り、扶養家族が多い場合はそれだけ非課税になる確率が高くなる。

私の場合、障碍者控除があるので、ざっくり年収170万くらいまでは非課税だと思っている。

計算サイトによつては住民税は年収200万までは非課税になるサイトもあるが、実際は市税事務所が計算してくれたものが課税される。

そこにさらに、ふるさと納税やら任意保険やらの控除が入るので、さらに非課税限度の金額は上がっていく。

私の場合、無職時期は国民年金を免除される。仕事をしているときに「追納」しているので、その金額も控除される。

というのも、どうせ障碍者枠の給料は安いのだから、非課税になるように合わせるの手だと思っている。

障害年金はほとんどの場合、たとえ重度の知的障害者でも永久にもらえることはない。2年ごとの更新になる。

精神障害の場合、65歳以降も必ずもらえる保証はない。

そこで、老齢年金になっても老後暮らしていけるように、私はきっちり年金を収めようとしている。

就労時の年収を「追納」や「ふるさと納税」 などで調整し、可能であれば非課税にしたいと思っている。

ずっと働ける状態であればこんなこと心配しなくていいのだが、現実には数か月か数年で再発してドクターストップ退職となり、福祉制度のお世話になる。

その際、非課税であるか低所得であるかのさで、サービス利用費に無料と毎月約4千円の違いが出てくる。普通に稼げれば一万円ぐらい払わなければならない。年収400+数十万くらい以上の高所得者は、福祉サービス利用料が月4万円くらいになると記憶している。

だから、けちけちするなではなく、控除していただけるものはきっちり控除していただくようにしている。別に節税でもなんでもない。ただ事実を「申請」しているだけ。

特に生活保護を受けているような方だと、月末になるとお金がなくて食料を買えず、NGOや宗教団体からの支援でしのぐケースもあるが、そんな人たちはお金があるときはゲームやギャンブルなどでパッと使ってしまう傾向にもある。

だからそんな人は、とお金にだらしのない人を責める言葉を言う前に、お金の計算ができる人はきっちりやることだと、私は思っている。

この文章を読むような方はきっと、発達障害や精神障害の当事者か、疑っている人か、その周りの人たちだと思う。

役に立ちそうな本を挙げておく。

 

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