「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

あすなろ福祉会関連、過去報道された事件

2022-12-22 21:23:54 | 日記
知的障碍者に対する不妊手術条件提示事案について、多少調べてみるだけで、いろいろわかってきた。
どうやら近年、立て続けに報道された、
(元は「江差福祉会」。不祥事報道後「あすなろ福祉会」に改称〉

職員による利用者への暴行事件と裁判、行政処分

元利用者が職員との子供を宿し、その子供をトイレで殺害した事件

その他、パワハラのうわさも目にした。
ここでは取り上げないが、Twitterにはいろいろ関係者がこの法人のことを書いている。

私の基本的スタンス、すなわち知的障碍者施設では恋愛禁止がスタンダードなので、それ以上の支援をする施設を称揚する姿勢に変化はないが、
なぜ交換条件が「不妊手術」だったか。なんとなく感じるようになった。
やり手の法人かもしれないが、やばい面もあるのだと感じる。

元職員の一部からは「パワハラ」の書き込みをされている。
そんな雰囲気の中、暴行事件が発覚し行政処分まで受けている。
私はその暴行事件がすべてではないかもしれないと思っている。
一回の暴力で新規受け入れ停止3か月に処せられるのは、重すぎると感じる。
また、法人組織の行為ではなく、元職員と元利用者の非行、とはいえ、殺人事件が起きてしまう「土壌」を、一連の報道を見ていて感じ取ってしまうのは、私の神経過敏のよるもの。なのだろうか?

利用者夫婦には利用継続には不妊手術を条件とし、
一方で職員は自分の性欲を満たすために、障害により後先のことがわからない利用者と淫行に及ぶ。
私の経験したキリスト教系名門知的障害施設では、利用者には修道士のような「聖潔」な生活をさせていたが、職員の性風紀は乱れていて、夜勤中に職員同士が性的行為にふけっていた。という噂さえ聞いたことを思い出した。
こういう職員行動の乱れは、職場の雰囲気や風紀を反映したものだと、私は考えている。
心ある職員は悩んでいるようだ。

少なくとも、あすなろ福祉会では、あの交換条件が必要だったのでしょう。
当事者間の妥結は、尊重したい。
しかしその事業は税金を使う公共事業。行政が求める基準はクリアする必要がある。
もともと行政処分まで行ったような前科のある法人。
利用側からの声ではなく、行政からマークされていたのだと思う。
行政のアクションを注視したい。

それから元職員さんたちへ。
どうかせめて、見聞きしたことを、道庁に文章で報告していただきたい。
資料の蓄積が、真実解明の手掛かりになると、私は思います。
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あすなろ福祉会による不妊手術条件提示の件について

2022-12-20 21:26:32 | 日記

私はかつて、知的障害福祉にそれこそ職員として命を懸けてきた。
知的障碍者と家族同然に過ごした数年間もあった。
だから語らずにはいられない。

この国では障碍者の性や家族形成の問題に支援者が真摯に向き合うと、ものすごいハレーションをこうむることになる。

七尾養護学校での性教育もやり玉に挙げられ、糾弾された。
そして結婚支援の条件として不妊手術を提示したあすなろ福祉会も、左翼論壇から「驚かれ」、一部から非難されている。

私のかつての勤務先の大半は、知的障碍者利用者たちの恋愛は禁止だった。
四半世紀前にも知的障碍者のカップリング、結婚、そして子育てを実践される法人はあった。専門誌で読んで知ってはいたが、そういう当事者と私は出会ったことがないと思っていたが、思い出すと、通所利用者の数名には、配偶者がいたことを思い出した。
私の担当ではなかったので記憶が薄いが、彼らは周りの家族や関係者と持ちつ持たれつ関係で生きておられ、子供も育っていたことを思い出した。

とはいえ、知的障害系は特に、障害福祉では「恋愛禁止ルール」がごく当たり前。
そんな業界の雰囲気で、あすなろ福祉会の経営方針として、結婚支援をするということが打ち出された。
福祉会組織内や家族からの抵抗への補償として、「結婚して利用継続なら不妊手術を条件とする」ということになったのだと、私は勝手に想像している。
とはいえ、外科手術を利用継続の条件にするのは、エキセントリックな印象もある。が、そこまでしないと内部の了解が得られないのだと、私は思う。

そんな施設は嫌だ。ということであれば、施設から出ることになる。
別に、福祉団体は全国あまたある。
中には前述の通り、稀なことだが、子育て支援まで持ち出しでやっている施設もある。

同じ北海道の某福祉施設では、恋愛も結婚も禁止せず、当然にカップルからは子供が生まれ、子供たちはグループホームの利用者仲間や幹部職員・職員家族、主治医・主治医家族たちから公私にわたり支えられつつ、成長していく姿を映像で見たことがある。近年次々に成人しているという報告があったことを思い出した。
支援側の覚悟と、公私混同と彼らが表現している公私にわたる幾重もの柔軟な支援組織体系があれば、入退院を繰り返すような重度障碍者でも結婚と子育て、家族経営は可能と、彼らは証明して見せた。
(彼らとは、浦川べてるの家のことである)

しかしそれを、あすなろ福祉会を含め全国の福祉団体に強制できるのか?
あすなろ福祉会の現実には、不妊手術を条件とする理由があるのだと、私は思う。
多少、エキセントリックなところもあるが、あすなろ福祉会さんの福祉実践は偉大だと、現時点でも私は思う。なにせ「恋愛禁止」が、この国の福祉ではスタンダード。なのだから。

左翼論壇は今回もまた、「驚いた」で終わりだと思う。
実行されたら北朝鮮のようになるのなら、口だけで終わってほしい。

あすなろ福祉会の提示条件については、道庁や国からの指導があると思う。
あすなろ福祉会の福祉は国制度として行っているのであれば、国のルールにしたがって当然。ましてや公益性と引き換えに特別な優遇措置を与えられている社会福祉法人なのだから、公に従うのは当然のこと。
行政指導に注目したい。

それ以上に、おそらくかなわないとは思うが、
恋愛禁止にすることがごく普通であるなど、閉鎖空間で社会性に乏しくなりがちな施設福祉の課題や、
障碍者の結婚や子育てに関する可能性や困難について、注目が集まってほしいと、少しは期待している。
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あすなろ福祉会の尊い志

2022-12-19 20:59:53 | 愛知県 精神・発達障害者雇用促進事業

北海道にある、あすなろ福祉会が結婚を希望するグループホーム利用者に対して行っている活動が、メディアで批判的に取り上げられている。

報道によると、施設側は結婚を希望する利用者本人・家族の了解を得たうえで不妊手術を働きかけてきた。とのこと。
知的障害福祉の現実として、生まれた子供の支援は想定されていない。
乳幼児への支援はできないので不妊手術せずに出産した場合、退所となる現実を示したうえで、本人の意思で不妊手術が行われたものである。
だれも決して、本人の意思に反する不妊手術など、させていないのである。また現実として、施設の方針には従えないので法人から離れた当事者もいるとのこと。
本人の意思に反して何かを強制していないし、施設側としても法人の意に沿わない支援をする必要もないわけである。

私は十数年もの間、知的障害施設で職員として生活や作業の支援をしてきた。

私のかつての勤務先ではいずれも、知的障碍者の恋愛は大変な問題行動、不良行為。

としてのみとらえられ、発覚次第、破談させる支援ばかり見てきた。

私は、人間にとって恋愛や生殖は基本的ことだと思うから、勤務先の方針に強い違和感を抱いたので、転職することになった。
私は数百人の知的障碍者と接してきたが、ただの一人も、結婚している当事者と出会ったことがない。
もちろん本や研修会などで、ごく一部の志ある法人が、知的障碍者の恋愛や結婚、子育ての支援をしていることを学んではいるが、現実として知的障碍者夫婦と出会ったことがない。

現実として、日本の福祉では、障碍者同士が結婚することは、想定されていない。
よって特別な支援制度はなく、志ある法人が費用も労力も持ち出しで行っていることである。

あすなろ福祉会さんは、多くの福祉法人が知的障碍者の恋愛を禁止する中で、知的障碍者の結婚を受け入れ、支援の対象としているのである。
子育てをする資源が現実的にないのであれば、法人の支援から離れ独自に支援網を構築できないのであれば、不妊手術を施したうえでの結婚は、現実的選択だと私は考える。

現実の知的障害福祉は、子育て、結婚はおろか、恋愛さえ禁止している。

そんな中、あすなろ福祉会さんの仕事は、大変立派な志だと、私は思う。

(以下、関連する記事)
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