私たち自閉スペクトラム症〈アスペルガー症候群なども含む〉の就労について、気になる記事に出会った。
まず、自閉スペクトラム症の定義について、この定義で述べます。
自閉スペクトラム症とは?特徴、診断、対応方法について | メディカルノート (medicalnote.jp)
次に、昨日の記事。発達障害を職場に開示したところ、翌日に退職勧奨。事実上の解雇?精神的打撃により精神障害発症。障害者雇用促進法などに反する行為として、精神的慰謝料とあと数日の勤務で得られたであろう夏季賞与の支給を求める訴訟と、身もふたもないヤフコメの数々。
「発達障害を理由とした退職勧奨をうけた」女性保育士が保育園を提訴(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース
そして、発達障害者支援に特化した就労移行支援社長のブログ記事。日本の就労はアメリカよりはるかに勝り、教育はアメリカが日本と比べ圧倒的。という記事。
それにしても、アメリカは学校終わると「ITか独立か」なんだな。たしかにアメリカでの実践を思い出すと、それは理解できる。
日本はアメリカよりも発達障害フレンドリー? : スタッフブログ - 株式会社Kaien (kaien-lab.com)
現実の就労は困難続き。苦労の連続。だから、二次障害は早かれ遅かれやってくる。
だからといって、治療目標を「家事をする引きこもり」でよしてして引きこもっていると、精神的におかしくなることが、紹介する本には赤裸々に書かれているように、私には思えてならない。
仕事は自分の強みや関心を活かしていくのが一番。とはいえ、人生の変化、身体的な変化や環境の変化に伴い、関心事も変化していく。
自閉症者のグレタさんは地球温暖化現象に強い関心を示し突き抜けている。そこを中心にして取り組めば、きっと彼女の道はこれからも開かれると、日本で活躍するお魚くん先生を見ていると思う。
自分自身も今、それは何かなと、考えつつ試みているところ。自分が不登校を経験して以来、人の支援に強い興味と関心を持ち、たくさんの時間と費用と労力を消費してきた。資格も社会福祉士を筆頭にたくさんある。
今の自分は、うつ病を患って、夜勤して健康を維持できる自信がない。何かトラブルに見舞われたときに、一人で適切に対処できる自信もない〈信頼感のある集団でなら、大いに自信があるかもしれない〉。
いま、できること。任せてもらえることをしていくしかないから、そこを動きながら探しているところだ。
このブログの題名におおいなるインスピレーションをもたらしてくれた吉川徹医師のように、自閉症の人は強い薬を飲ませて自傷他害がなくなって家事をして引きこもっていれば治療目標達成。という人もいるし実際大人気だ。仮に吉川・辻井ラインと定義したい。
アスペ・エルデの会 辻井正次ディレクター プロフィール (as-japan.jp)
それを今の主治医に言うと「それは現実に反する。働いている人、ここにも大勢いる。〈そして主治医も自閉症者だ〉。そんな治療目標おかしい」と明言される。利用している就労移行の経営陣に言うと、やはり主治医同様に「そんなのおかしい。働いている人大勢いる」と一笑に付された。
私もそう信じている。自分にもこの世で役割があるはずだ。カイエンの鈴木社長はキリスト教の人は弱者に不寛容と述べられる。私も教会は自閉症には向かない場所だと思う。しかし自分の人生に意味があると教えるのがキリスト教だ。私は自分のこの世での役割を信じて祈り続ける。
吉川・辻井ラインの人たちは、働いて自信を付けた当事者を忌み嫌う。吉川・辻井ラインの信奉者も、自分の周りに少なからずいる。彼らは私たちの努力に冷ややかだ。そんな人たちとは距離を取り、自分の人生をたくましく歩んでいきたいものだ。
私たちを助けてくれる人たちは、これまで大勢このブログで述べてきた。
神田橋條治先生を筆頭に、藤川徳美先生、冒頭の鈴木社長、などなど上げたらきりがないほど大勢いる。
今日もできることをして、生きていこう。