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沢木冬吾「握りしめた欠片」

2015-07-04 16:23:33 | 読書
この作者は、この数年で読みはじめたばかり。
たぶん「償いの椅子」が最初に手にとった作品で、
どちらかというとハードボイルド的な作品。
なんとなく、真保裕一と感じが似ていたと
思った記憶はある。
最近では、「ライオンの冬」を読み、
とても面白かったので、
期待して読み始めることに。

舞台は、東北の泥洞島(海斗市)。
(この作者ではおなじみだが
架空の年である)
主人公は17歳の高校生で、
7年前に姉が失踪し、家族は崩壊。
容疑者の一人だった男が
島に戻ってきたことから事態は急変し・・・、
みたいなお話。

高校生ということもあり、
緊迫感のあるアクション描写とかが少なく、
物足りなさは、ある。
父親が覚醒してからは、
多少らしくなったが、
それでも全体的には・・・。

もともと作風も暗いものが多かったはずだが、
この作品も、やはりなんとなく暗くて、重いものに。

裏表紙には、「心揺さぶる、感動の傑作長編」
とか紹介されているが、
残念ながら、心揺さぶられることもなく、
感動する場面すら、今となっては思い出せない。

つまりは、ハズレを
引いてしまったということのようで・・・。

それでも、他の作品があれば
きっとまた読むことに。
1冊当たれば、よほどのはずれを引かない限りは
追いかけることにしているんで。

次作に期待という、
まぁ読み返さないであろう1冊でした。


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