Knockin' on heaven's door

NFLとNBAとその他諸々

真山仁「コラプティオ」

2015-12-14 20:45:22 | 読書
NHKドラマの「ハゲタカ」で
初めて知った、この作家さん。
ドラマは非常に面白かったし、
おかげでしばらく見ていなかったNHKを
良く観るようになった記憶もあります。
小説を読むのは初めてなんで、
ちょっと楽しみでした。

舞台は、メインが東京。
ときどきアフリカ。
新聞記者の主人公が、総合電機メーカーが
国有化されるかもという特ダネを嗅ぎ付け、
その裏にある原発・アフリカ問題へと
お話は広がりながら、
首相官定内部の話も・・・・ってな感じ。

2010年3月~12年5月までの連載小説だったようですが、
3.11の震災を受けて、大幅に加筆修正を施したようです。

という裏側の話を聞いても、
なんとタイムリーな時期に、
このような題材を選んだものだと。
現実社会とのリアリティが重なりすぎて、
読んでいて不思議な感じに。

首席秘書官の田坂は、
「24」の大統領首席補佐官と同じにおいがして、
結構好きだったり。

圧倒的なリアリティなのに、
どこまで広げるのかってなくらいに
話は広がりながら、
きっちり収束できるあたり、
この作家さんの作品には、
きっと外れは無さそうだと、思ったりしました。

なんだかんだありながらも、
なんやかんやといいながら、
原発が再稼動していく昨今。
クールビズをしながらも、
6月から冷房ガンガンだったりする企業に、
イラツキを感じたりもしています・・・。

現実社会では、小説の中のような
ドラマチックな出来事も無く、
ただただ、なんとなく大丈夫そうな機運になり、
気がつけば、どんどん原発も
再稼動してってことなんでしょう・・・。
未だに、汚染水の流出を
完全には止められていないのに、です。

個人で出来ることなんて、
ほんの些細なことかもしれないですが、
気力の続く限りは、
続けていこうかな、と。




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