とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

来年に向けて

2017年11月28日 | 日記
サツマイモの後作で10月末に播いたライ麦が芽を出しました。

11月に入ってからも、生育がいまいちだった春播きニンジンの跡地など、地力が不十分と思われる畝には土壌改良のためライ麦を播いていましたが、下旬に入り氷点下の冷え込みが厳しくなって来たので、次の作業に移行しています。

荒地の枯れ草を刈り払い、新規畝立て


ブタクサやヨモギなどの背の高い夏草が立ち枯れた荒地には、湿気っぽい土壌を好む冬草(ヤエムグラ、ヘビイチゴ、シオン、タンポポなど)が生えています。


夏季に多雨となる日本型の風土では、人間の手が入らなくなった途端、背の高い夏草が耕地を覆い始めます。日差しが土まで届かず、風も抜けないため、降った雨が溜まり続け、土壌は次第に粘質化してゆきます。水気があっても通気性のない粘質土壌では、野菜の繊細な根は腐ってしまい、正常な生育が望めません。

排水路を掘ったり、畝を立てたりして、水はけを改善するのが耕地再生の第一歩です。土が乾けば生える草が変わり、野菜栽培に適した団粒土が形成され始めます。

トマトの後に生える穏やかな冬草(ハコベ、ヒメオドリコソウなど)
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