江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

ロボットフォーラム

2009-06-12 10:34:16 | 宇宙・ロボット
昨日、北九州市にある西日本総合展示場の会議室で、北九州ロボットフォーラムセミナーが開催されました。これは北九州市産業経済局新産業・学術振興部新産業振興課が主催したものです。

北九州市が昨年公募した市内発ロボット創生事業の成果発表2件と、それに先立ち招待講演として、いまこの分野での第一人者のお一人東京大学の下村勲先生が「東大IRT研究機構の成果 生活支援ロボットの研究開発最前線」という演題のお話がありました。技術的な細かな話はなくガイダンス的な平易なお話でしたが、下村先生という世界的に注目されている方が話されると妙に説得力がありました。この詳細は別の機会に触れさせていただいて、前段の市内ロボット創生事業について今回はコメントさせていただきます。

最初に、九州工業大学大学院生命体工学研究科の石井先生からご報告がありました。「テーマパーク向け移動ロボット開発プロジェクト」として市内にある企業さんと一緒にスペースワールドでの案内ロボットを開発しているとの事です。石井先生は様々な移動ロボットをこれまでに世に送り出し、若手のホープとして有名です。この先生が核となって、市内の企業さんに要素技術、開発する上での重要かつ難しいところを指導されて目的のロボットを開発されました。こうして世界的にも高い技術を市内の企業に実際に物を作る協同作業を通して伝授していこうという試みだと私は理解しました。

また北九州市立大学国際環境工学部の山本先生からは 「医療用ロボットハンド開発プロジェクト」というテーマのご報告がありました。これは同じく北九州市にある産業医科大学と市内の企業との協同で手術時に腸をはさむかんしを開発したと言う事例です。山本先生は本物そっくりの姿をした鯛がほんものそっくりに泳ぐロボットを開発してこれまた有名な先生です。この鯛ロボットのひれを動かす要素技術をさきのかんしに応用したとのとこで、特許も出願済みです。

こうして、北九州市の取り組みは、大よそ地元に高い技術をもった人々が既におられるという条件があるというアドバンテージがあるものの、高い技術を地場の企業あるいはそこで働く人々に伝承するという理想的な取り組みだと思います。しかも、北九州市が直接出した補助金は2件で500万円とのこと。
是非、鳥栖市でもチャレンジしてみたいです。