あおぞら日記

おいしい嚥下食♪楽しくお出かけ♪在宅生活♪いろんな想い♪

家族のプライバシーのコト。

2014年09月30日 | 想い
当事者であるワタシがストレスを感じるんだから、家族はもっともーっと感じているんだろうな…

ヘルパーによる24時間体制のケアを実施するには、「プライバシー」という問題に必ずぶつかると思う。
とくに、家族のプライバシーの問題は難しい…

障害者であるワタシは、ヘルパーによるケアがなくては生活できないのだから、それは仕方がないことと割り切るしかない。
ごく自然なことのようにも思える。

だけど、同じ家の中には、ワタシだけでなく家族がいる。
今回は父がいる。

父はワタシの介護はできないから、外部からケアにきてもらうしかない。

ワタシにとっては、ケアを受ける場所であり
ヘルパーにとっては、ケアを提供する仕事場であり
父にとっては、生活の場なのである。

自分は介助は必要ないのに、24時間、自分の家に他人が出入りするのってすごく嫌だと思う。
別に自分が見られているわけではないけど、他人の目を気にしながら生活するのって窮屈だ。
自分の家で生活するのが窮屈って、すごくツライと思う。


ヘルパーさんは気を遣って、父ともコミュニケーションを図ろうとしてくれる。
だけど、ゆっくりテレビでも見たいときもあるし、ぼーっとしていたいときもあるだろう。
いつもなら気にもしていないだろうけど、それができない。

好きなときに好きなものを食べたいのに…
「お父さんも一緒に食べましょう」
なんて言われてしまったり。

父のやることを見ていて、手伝おうとする人の多いこと…

ちょっとフラフラしていることがあるから、娘のワタシが見ていて危ないなって思うこともあるけれど。
それでも放っておいてほしいはずだ。
干渉されているような気分になっちゃうと思う。



家という空間

そこにいる人にとっての意味が違うのだから、想いのすれ違いは仕方がないことかもしれない。
だけど、家族にとっては安らげる場所であってほしいと思う。
だって、生活する場所なんだから。



家族のプライバシーを守る。

どうしたらいいんだろう?

9月30日(火) 晴れ

2014年09月30日 | おうち生活
母ちゃんが入院して、2週間が過ぎました。
9月も今日でおわり。

この生活慣れたというより、若干疲れた…

一晩中、他人が見守ってくれているというのは、心強い反面気疲れする。
正直言って、眠れないんです…

ちょっとの物音に反応して、「どうしました?」って駆け寄ってくるから…
できるだけ物音を立てないようにしちゃいます。
自分の家でくつろいでいるはずなのに、妙に疲れるんです。

まぁ、もっと慣れちゃえばいいんだろうけど…
慣れた頃には、母ちゃん帰ってくるような気がします。


でも、楽しいこともいっぱいあります。
いろんな人が出入りするから、いろんな話が聞けるし。
料理もいろんな味が楽しめるし。
ちょっとしたハプニングもいっぱいあって、ハラハラさせてくれるし。
いままでの生活よりは、明らかに刺激的ではあります。

だけど、あとで記事にするつもりだけど…
プライバシーの問題ってあると思う。
それが窮屈な感じになっちゃうんだと…

あーーーっ!!
一人になれる時間や場所がほしい。

介助が必要になると、一人になる時間を持つことが少なくなる。
人工呼吸器をつけていると尚更…
生命の危険というリスクはあまりに大きいので、プライバシーを犠牲にするしかない。



せめて、パソコンの画面を勝手にのぞくのは辞めてもらいたいな…
ココはワタシのプライバシーが詰まってるからね。
後ろに立って、こっそり読んでるの… 気付いてますから…


なんだか、本当に疲れた日記になってしまった~
もうこの辺でやめとこー

残り、あと1ヶ月予定。
がんばるぞぉぉぉ~( ^o^)ノ

自己防衛と相手の気持ち

2014年09月26日 | 想い
今回のヘルパー24時間体制にあたって、新しい事業所が3ヶ所増えた。
よって、ヘルパーさんはおおよそ10人程度増えた。
年齢層もまちまち。
これだけ増えればいろんなタイプのヘルパーがいる。

先週からスタートしたわけで、「はじめて」だらけである。
そんなことは当たり前なわけで...

今夜の泊まりのヘルパーさん。
何をやるにしても、まず 「私初めてなんで、よろしくお願いします。」と言う。
もう本当に何を頼んでも言うのである。

意識的なのか、無意識なのかはわからないけど。
自己防衛なんだと思う。

初めてだから、ちゃんと教えて。
初めてだから、失敗するかも。
初めてだから、大目に見てね。

「初めてだから」にいろんな思いや意図を感じる。
そして、私はこの言葉をとても不快な想いで聞いている。

初めてだから、なんなのさ!!

そんなのはわかってる。
だけど、初めてで許されることにも限度がある。
何でも優しく教えてもらえたり、何でも許してもらえると思ったら大間違い。
私はそんなに優しくない。


自分のことを守るばかりで、言われる人の気持ちを考える余裕がないんだろう。


そんな「初めて」づくしのヘルパーに、生活を任せる気持ちを考えてほしい。

私は、「だったらなんでこの仕事断らなかったの?」って思った。
断ってよ!!って思ってる。
そんな人に任せられない。
そんな状態で、泊まり勤務なんて引き受けないでもらいたい。

他人に自分の体や生活を委ねることは、ただでさえ勇気がいります。
夜間は特に不安です。

ちゃんと見てるから。
ちゃんとやるから。
大丈夫だよ。

って、安心させてほしいのに、自分のことばっかり。
不安を煽っていることに気づいていない。


それが意識的であろうと、無意識であろうと、不快な気持ちを抱きます。

自分が責任をもって出来るようになるまで、一人ではやらないほうがお互いにためにいいと思う。
「初めて」なんて理由で許されるのなんて、たかが知れてる。
むしろ責められることだってある。


自己防衛が悪いとは思わないけど、相手の気持ちも考えないといけないと思う。

そんなこんなで、今夜は眠れそうにありません。

9月23日(火) 晴れ

2014年09月23日 | おうち生活
今日で三人暮らし生活も1週間が過ぎました~

ただいま我が家に出入りしているヘルパーさんの数は軽く10人を超えています。
まだ名前は覚えれません。
誰に何を話したかも分からなくなっちゃってるので、同じ人に何度も同じ話をしたり、一方では説明しなくちゃいけないことをしていなかったり…
テンヤワンヤな毎日です。

あっ、母ちゃんの手術は無事に終わりました~
そんで今はリハビリ頑張っている様子。←他人事… 入院日から会っていないので…
ご心配いただいた方々、ありがとうございます。


いくら24時間介護が必要な身でも、やっぱりずーっと他人と一緒の生活って疲れる。
気付かないところで気疲れしちゃってる。

でも、ワタシ自身は第三者のサポートなしには地域で生活していかれないから、そこは割り切って考えることが出来る。
そのサポートを断ったら生活が成り立たないし、そうなれば入院や施設入所しかなくなるのだから…
ワタシが地域で生活するということは、「さまざまなサポート」を受けての生活ということである。
もう、そこは折り合いをつけるしかない。

だけど、今回は父ちゃんも一緒である。
同じ家で生活している父ちゃんにとっては、いまの24時間他人がいるという生活はストレスでしかないんだと思う。
自分の家なのに落ち着かないと思う。
ヘルパーさんは気を遣って、父ちゃんにも声をかけたりしてくれているけれど、父ちゃんにとっては居心地のいいものではないと思う。
ぼーっとテレビを見ていたかったり、好きな時間に好きなことをしていたいんじゃないかと思う。
誰かに見られているという感覚が常にあるこの生活は、父ちゃんにはあまりいいものではないと思う。

だけど、父ちゃんはワタシの介護要員としては、戦力外なのです。
父ちゃんと二人暮らしで、必要な分だけサポートを受ける生活が一番いいのだけれど…
現在の状況では、その「必要な分」が24時間になってしまうのです。
本当に父ちゃんには申し訳ないと思う。

以前から入ってくれているヘルパーさんは安心するようで…
「○○さんが居てくれるなら安心だ~ ちょっと寝てきます」と部屋で爆睡している父ちゃんを見ると、本当に疲れてるんだろうなと思う。
いまさらどうにもできないけれど、ワタシがこんな状態じゃなければ父ちゃんもこんな思いをしなくて済んだかと思うと胸が痛いです。


始まって1週間

ようやくヘルパーさんの勤務も一回りしたので、ちょっとは落ち着いてくるんじゃないかと期待!
いろんな方がいて、人間ウォッチング好きのワタシにとってはちょっとだけ楽しかったりもします♪

泊まり勤務のヘルパーさん、足が痛いとき一晩中さすってくれてありがとう。
とってもリラックスできて、痛みも少しは和らぐ気がします。
だけど、そのあと、リビングの床で伸びるように眠っている姿を見たときは驚きました。
布団で仮眠してください。
結構ホラーです(笑)

こんな生活にもちょっと慣れてきたので、もう少し頻繁に記録に残していこうと思います。
とりあえず、なんとかやっていますので心配しないでください。

医療者の目線、当事者の目線。

2014年09月22日 | 想い
私は研修会などで話しをさせていただくとき、「カレーの話」をすることがあります。

たぶん、以前、記事にしたことがあるショートステイのときの昼ご飯の話です。



自分自身が患者という当事者の立場になって、つくづく思う。

医療職と患者の目線って違うんだなって…



カレーの話とは…

昼ご飯のカレーライスが冷え固まっていて。
私はそれが気持ち悪くて手を付けれなかったんだけど…
スタッフは何の躊躇いもなく入所者たちの口に運んでた。
その光景がショックだった。


という話。


施設職員の目線では、

いかに効率よく食事介助ができるか
誤嚥しないで食べさせられるか
食事形態だったり
食事をするときの姿勢だったり
食事に使う道具の選び方だったり
食堂全体の様子だったり
大声を出したり、立ち上がってどこかへ行こうとする利用者の行動だったり

だいたいこんな所に目を向けていると思う。
私も医療職として見ると、こんなことを重視すると思う。


だけど、利用者目線では、

昼ご飯のメニューだったり
料理の見た目だったり
味だったり

そんなことに目が向いている。

「えーっ!カレーが固まってる…」
言葉は悪いが、あまりに不味そうで釘付けになった。

私の中では、カレーはアツアツが美味しいと思っている。
冷え固まったカレーなんてあり得ないと思っている。

ここの施設では、スタッフも同じメニューの昼食をとる。
炊飯器から温かいご飯をよそって、火にかけた鍋からアツアツのカレーをかける。

自分たちはそれが当たり前なのに、利用者が冷え固まったカレーを食べていることには疑問を感じない。
何のためらいもなく、スプーンを口に運ぶ。
当事者の目線で見ると、やっぱりいい気はしない。



私の場合…
OTとしては「誤嚥しないで食べられる」という安全性を考え、
当事者としては「いかにおいしく食べられるか」という食事の楽しみが重要になってくる。



他に例を挙げると…

トイレについて

医療者は、転倒のリスクを考慮してポータブルトイレを勧める。
当事者としては、友達も遊びに来る部屋にトイレなんて置きたくないと、トイレに行くことを望む。
もしもそれで転倒しても、それは仕方がないことだと思う。


嚥下について

医療者は、誤嚥の心配をして「食べるな」という。
当事者としては、何としても口から食べたい。
たとえ誤嚥して肺炎になったとしても、食べる楽しみは失いたくないと思う。



こうやって挙げてみると…

医療者としては「安全性」を重視し、当事者としては「楽しみ」を重視する。


目を向ける方向が全く違うことに気付く。


同じ出来事を共有しているのに、見えていることはまったく違うのだ。

でも、それは仕方がないことであり、必要なことだと思う。
医療者は「仕事」であり、当事者は「生活」なのだから…


自分が経験してみないと分からないことっていっぱいあるなって思う。