こんばんは~
昨日は勢いで連投しようと思ったけど…
企画やった後の疲れって意外に手強いな。
それでは、続きの午後の部です。
午後の部は、
『障害者差別解消法』を身近に感じよう! ~目指せ!尾張旭のバリバラ!!~
ということで、第1部として講演会、第2部としてシンポジウムを開催しました(*^-^*)
もちろん、バリバラを意識するくらいですから(笑)当事者が発信する場になるように…
講演の講師もシンポジウムのシンポジストもみーんな当事者です。
当事者じゃないのは、司会をやってくれた成瀬さんくらいかな…
第1部の講演は、ワタクシ…NPO法人ピース・トレランスの代表理事の押富が講師をさせていただきました。
テーマは、「障害を持って地域で暮らす~私の在宅生活と合理的配慮~」ということで…
人工呼吸器や在宅酸素、吸引や点滴など、医療的ケアが必要でも、支援体制が整っていれば在宅生活は可能なこと
私自身の在宅生活への想いや生活の様子
ちょっとだけ、「障害者権利条約」や「障害者差別解消法」などの小難しい法律の話
そして、生活の中で受けた合理的配慮
そんなことを60分話させていただきました。
なんか、個人的にはちょっと反省点多め(^_^;)
在宅生活の様子や地域生活でのこと、NPO法人のことなどの話か…
障害者差別解消法や合理的配慮について、実生活での出来事の話か…
どちらかに絞って話せばよかったな~と。
今回は、いろんな立場の方がいらっしゃって、いつものような対象者が明確な会ではないので…
本当にお話しするのが難しいなと実感しました。
言い方悪いですけど、専門職とか支援者とか限定で話する方が全然気持ち的に楽というか…
専門用語を誰でもわかる言葉に言い換えるというのが難しかったんですよね。
自分たちが、いかにいつも専門用語に頼っているのかということを実感しました。
でも、まぁ…
今回の私の中でのメインイベントは、シンポジウムです。
はっきり言って、前座ってやつです。私は…(笑)
15分の休憩を挟んで…
シンポジウムの開始です!
シンポジストは、尾張旭市内の障害当事者5組6名です。
メンバーは…
子育て奮闘中の四肢マヒお父さん
重症心身障害児の母でNPO法人にこまる代表とその子ども
白杖使いの盲ろう者
精神障害の利用者から変身!生活支援員
作業療法士で元気な人工呼吸器ユーザー←ワタシ
以上6名で、日常生活の中で受けた合理的配慮や生活の中で困ること、こんな時にはこうしてほしいなど…を話し合いました。
おーっと、忘れてた…
このシンポジウムには、1つルールがあるんです。
今回のシンポジストの中には、盲ろうの女性がいることは前記事にも書きました。
盲ろうの方が会議など多数の人が参加する場にいる時は…
発言するときは、まず自分の名前を言ってから意見を言う!
というルールがあります。
なぜかというと、盲ろうということは目も見えないし耳も聞こえないということ。
顔で判別することも、声で判別することもできない。
それは、誰が発言しているのか?わからないということです。
なので、このシンポジウムでは発言するときは…
「ハイ」と手を挙げて、指名されたら「○○です。」と名乗って発言する。
という形式で進めることになります。
ここで、司会の成瀬さんのジャケットの中から…
なーーーんと!
イエローカードとレッドカード
なーんだ… 準備万端じゃん(笑)
そうなんです…
実は、私たちシンポジストと司会は事前に打ち合わせをしていまして…
その話し合いの時にすでにそのルールで進めてまして…
そんな事情でカードも用意済み!
ちなみにカードは、成瀬さんのお子さんの手作りです(*^-^*)ありがとう♪
私たちシンポジストは、同じ「障害者・児」というカテゴリーに分類されますが…
だけど、それぞれの障害は違うのです。
身体障害・精神障害・視覚障害・聴覚障害・重症心身障害…
障害者自身・その家族…
様々な立場から発言します。
重症心身障害児の母の立場から…
よく「大変ですね」と声を掛けてもらうけど、子どもの前でその言葉は言わないでほしい。
母が子どものバギーを押して歩いている、この光景は私にとっては普通であって大変ではない。
もちろん大変だと思う時もあるけど、子どもに「お母さんは自分のせいで大変な思いをしている」と思ってほしくない・思わせたくない。
ただ、「こんにちは」と普通に笑顔で挨拶してくれるだけで、気持ちは十分伝わります。
というお話があったり…
盲ろう者の立場から…
今日の会場は、いい天気なのに薄暗くなっています。
それは、カーテンを閉めて照明を少し落としてもらっているからです。
弱視の人は明るい場所だと眩しくて見づらくなってしまうので、主催者側と話をして私が見やすいように配慮してもらったからです。
これも合理的配慮のひとつです。
というお話があったり…
精神障害の立場から…
自分はあまり騒がしい所は苦手なのですが、友人と外食をしに行った時に友人がお店の方に事情を説明してくれた。
そうしたら、お店側は3人で行ったにも関わらず8人用の個室を用意してくれた。
お店の方が配慮してくれたおかげで、外食を楽しむことができました。
というお話があったり…
31年車いす生活をしている立場から…
昔に比べると、バリアフリーはすごく進んでいると思う。
車いすでも入れるお店も増えたし、駅やお店にエレベーターが設置されるようになってきた。
だけど、ハード面では進んでいるけど、心・気持ちの部分ではまだまだなのかなって思う。
というお話があったり…
それぞれの立場からの体験をたーっぷりお話ししていただけました。
私自身も障害者だけど、他の障害を持った人の話って聞く機会も全然ないし…
初めて聞く話に、ハッとさせられたり、あ~って納得したり…
会場からも発言してもらったら、
浜松から来てくれたという方がいたり…
観客の中から市議会議員さんや市役所福祉課の職員さんが登場したり…
お店に「お手伝いしますシール」を貼ってもらう活動をしたらどうか?
尾張旭市オリジナルのシールを作っちゃう?
なに?なに?ホントにやっちゃう?
みんな協力してくれるの?
なーんて今後が楽しみな話が出てきたり。
今後が楽しみなんて他人事みたいに言ってるけど、結構本気で考えちゃったりしてます。
当事者にとっては、発信の場。
健常者にとっては、「知る」きっかけの場。
お互いにとって、とても実りのあるシンポジウムになったように思います。
1回だけの企画ではなくて、継続してやっていけたらいいな~と思っています。
障害のある・なしに関わらず、困っている人がいたら声を掛ける。
そんなちょっとした小さな思いやりをみんなが持っていたら…
「合理的配慮」なんて難しい言葉も、「障害者差別解消法」なんて法律も…
それ自体が必要なくなるんじゃないのかな。
「障害者差別解消法」は、障害者だけのための法律ではありません。
障害者も健常者も、そんな区別なくみんなでつくっていく法律です。
障害のある・なしに関わらず、みんなが困っている人に気軽に声を掛るのが当たり前な社会になったら…
きっと、すべての人が暮らしやすい社会になるのにな…
多様性を認め合い、尊重し合える社会になったらいいのになと切に願います。
この一日だけで何かが変わるなんてことはないけれど…
参加していただいたみなさんが、一歩踏み出すきっかけになれたらいいな。
その一歩一歩がどんどん広がっていけば、時間はかかるかもしれないけれど…
今より、やさしく住みやすい街や社会になっていくんじゃないのかな。
本当に地道なんだけど、私たちの持ち前の「当事者目線」を発信し続けていきたいと思います。
あんなにたくさんの人がいた会場もこの通り…
何にもなかったかのようです。
片付けが終わってホッとして、おしゃべりしているスタッフの方たち
お疲れさまでした!
次回もご協力、よろしくお願いします(*^-^*)
ちょうど片付けが終わった頃…
空は、きれいな夕焼けになっていました。
レポートおしまい♪
あーーー!集合写真撮り忘れちゃいましたね。
ざんねーん。
次回は、始まる前にまずは記念写真からスタートすることにしましょうね(笑)
昨日は勢いで連投しようと思ったけど…
企画やった後の疲れって意外に手強いな。
それでは、続きの午後の部です。
午後の部は、
『障害者差別解消法』を身近に感じよう! ~目指せ!尾張旭のバリバラ!!~
ということで、第1部として講演会、第2部としてシンポジウムを開催しました(*^-^*)
もちろん、バリバラを意識するくらいですから(笑)当事者が発信する場になるように…
講演の講師もシンポジウムのシンポジストもみーんな当事者です。
当事者じゃないのは、司会をやってくれた成瀬さんくらいかな…
第1部の講演は、ワタクシ…NPO法人ピース・トレランスの代表理事の押富が講師をさせていただきました。
テーマは、「障害を持って地域で暮らす~私の在宅生活と合理的配慮~」ということで…
人工呼吸器や在宅酸素、吸引や点滴など、医療的ケアが必要でも、支援体制が整っていれば在宅生活は可能なこと
私自身の在宅生活への想いや生活の様子
ちょっとだけ、「障害者権利条約」や「障害者差別解消法」などの小難しい法律の話
そして、生活の中で受けた合理的配慮
そんなことを60分話させていただきました。
なんか、個人的にはちょっと反省点多め(^_^;)
在宅生活の様子や地域生活でのこと、NPO法人のことなどの話か…
障害者差別解消法や合理的配慮について、実生活での出来事の話か…
どちらかに絞って話せばよかったな~と。
今回は、いろんな立場の方がいらっしゃって、いつものような対象者が明確な会ではないので…
本当にお話しするのが難しいなと実感しました。
言い方悪いですけど、専門職とか支援者とか限定で話する方が全然気持ち的に楽というか…
専門用語を誰でもわかる言葉に言い換えるというのが難しかったんですよね。
自分たちが、いかにいつも専門用語に頼っているのかということを実感しました。
でも、まぁ…
今回の私の中でのメインイベントは、シンポジウムです。
はっきり言って、前座ってやつです。私は…(笑)
15分の休憩を挟んで…
シンポジウムの開始です!
シンポジストは、尾張旭市内の障害当事者5組6名です。
メンバーは…
子育て奮闘中の四肢マヒお父さん
重症心身障害児の母でNPO法人にこまる代表とその子ども
白杖使いの盲ろう者
精神障害の利用者から変身!生活支援員
作業療法士で元気な人工呼吸器ユーザー←ワタシ
以上6名で、日常生活の中で受けた合理的配慮や生活の中で困ること、こんな時にはこうしてほしいなど…を話し合いました。
おーっと、忘れてた…
このシンポジウムには、1つルールがあるんです。
今回のシンポジストの中には、盲ろうの女性がいることは前記事にも書きました。
盲ろうの方が会議など多数の人が参加する場にいる時は…
発言するときは、まず自分の名前を言ってから意見を言う!
というルールがあります。
なぜかというと、盲ろうということは目も見えないし耳も聞こえないということ。
顔で判別することも、声で判別することもできない。
それは、誰が発言しているのか?わからないということです。
なので、このシンポジウムでは発言するときは…
「ハイ」と手を挙げて、指名されたら「○○です。」と名乗って発言する。
という形式で進めることになります。
ここで、司会の成瀬さんのジャケットの中から…
なーーーんと!
イエローカードとレッドカード
なーんだ… 準備万端じゃん(笑)
そうなんです…
実は、私たちシンポジストと司会は事前に打ち合わせをしていまして…
その話し合いの時にすでにそのルールで進めてまして…
そんな事情でカードも用意済み!
ちなみにカードは、成瀬さんのお子さんの手作りです(*^-^*)ありがとう♪
私たちシンポジストは、同じ「障害者・児」というカテゴリーに分類されますが…
だけど、それぞれの障害は違うのです。
身体障害・精神障害・視覚障害・聴覚障害・重症心身障害…
障害者自身・その家族…
様々な立場から発言します。
重症心身障害児の母の立場から…
よく「大変ですね」と声を掛けてもらうけど、子どもの前でその言葉は言わないでほしい。
母が子どものバギーを押して歩いている、この光景は私にとっては普通であって大変ではない。
もちろん大変だと思う時もあるけど、子どもに「お母さんは自分のせいで大変な思いをしている」と思ってほしくない・思わせたくない。
ただ、「こんにちは」と普通に笑顔で挨拶してくれるだけで、気持ちは十分伝わります。
というお話があったり…
盲ろう者の立場から…
今日の会場は、いい天気なのに薄暗くなっています。
それは、カーテンを閉めて照明を少し落としてもらっているからです。
弱視の人は明るい場所だと眩しくて見づらくなってしまうので、主催者側と話をして私が見やすいように配慮してもらったからです。
これも合理的配慮のひとつです。
というお話があったり…
精神障害の立場から…
自分はあまり騒がしい所は苦手なのですが、友人と外食をしに行った時に友人がお店の方に事情を説明してくれた。
そうしたら、お店側は3人で行ったにも関わらず8人用の個室を用意してくれた。
お店の方が配慮してくれたおかげで、外食を楽しむことができました。
というお話があったり…
31年車いす生活をしている立場から…
昔に比べると、バリアフリーはすごく進んでいると思う。
車いすでも入れるお店も増えたし、駅やお店にエレベーターが設置されるようになってきた。
だけど、ハード面では進んでいるけど、心・気持ちの部分ではまだまだなのかなって思う。
というお話があったり…
それぞれの立場からの体験をたーっぷりお話ししていただけました。
私自身も障害者だけど、他の障害を持った人の話って聞く機会も全然ないし…
初めて聞く話に、ハッとさせられたり、あ~って納得したり…
会場からも発言してもらったら、
浜松から来てくれたという方がいたり…
観客の中から市議会議員さんや市役所福祉課の職員さんが登場したり…
お店に「お手伝いしますシール」を貼ってもらう活動をしたらどうか?
尾張旭市オリジナルのシールを作っちゃう?
なに?なに?ホントにやっちゃう?
みんな協力してくれるの?
なーんて今後が楽しみな話が出てきたり。
今後が楽しみなんて他人事みたいに言ってるけど、結構本気で考えちゃったりしてます。
当事者にとっては、発信の場。
健常者にとっては、「知る」きっかけの場。
お互いにとって、とても実りのあるシンポジウムになったように思います。
1回だけの企画ではなくて、継続してやっていけたらいいな~と思っています。
障害のある・なしに関わらず、困っている人がいたら声を掛ける。
そんなちょっとした小さな思いやりをみんなが持っていたら…
「合理的配慮」なんて難しい言葉も、「障害者差別解消法」なんて法律も…
それ自体が必要なくなるんじゃないのかな。
「障害者差別解消法」は、障害者だけのための法律ではありません。
障害者も健常者も、そんな区別なくみんなでつくっていく法律です。
障害のある・なしに関わらず、みんなが困っている人に気軽に声を掛るのが当たり前な社会になったら…
きっと、すべての人が暮らしやすい社会になるのにな…
多様性を認め合い、尊重し合える社会になったらいいのになと切に願います。
この一日だけで何かが変わるなんてことはないけれど…
参加していただいたみなさんが、一歩踏み出すきっかけになれたらいいな。
その一歩一歩がどんどん広がっていけば、時間はかかるかもしれないけれど…
今より、やさしく住みやすい街や社会になっていくんじゃないのかな。
本当に地道なんだけど、私たちの持ち前の「当事者目線」を発信し続けていきたいと思います。
あんなにたくさんの人がいた会場もこの通り…
何にもなかったかのようです。
片付けが終わってホッとして、おしゃべりしているスタッフの方たち
お疲れさまでした!
次回もご協力、よろしくお願いします(*^-^*)
ちょうど片付けが終わった頃…
空は、きれいな夕焼けになっていました。
レポートおしまい♪
あーーー!集合写真撮り忘れちゃいましたね。
ざんねーん。
次回は、始まる前にまずは記念写真からスタートすることにしましょうね(笑)