あおぞら日記

おいしい嚥下食♪楽しくお出かけ♪在宅生活♪いろんな想い♪

法律とか◇尊厳死法案を考える

2012年04月30日 | ニュースとかなんやら
5月末の発表に向けて、いろんなことを勉強中。
いまさらだけど、「学ぶ」って面白い。

ボキャブラリーが少ない私は、いろんな方面のお勉強中。
「障害受容」に限らず、目に付いた事柄をいろいろ読んでみてます。

そんな中、目に留まったのは『尊厳死法案』
私が期待していたものとは、全くちがったものでした。

一体、この法案はだれのためのものなのだろうか?

私の印象…
これは、医師と病院のための法案だ。

延命措置を開始しなくても、法的責任は問われない。

それは、いいと思う。

だけど、一番、問題となるのは延命措置の中止のことだと思うんだけどな。
延命措置をするかどうか…
それは大事なことかも知れないけど。

だけど、本人や家族の意思とは関係なく、延命措置が開始される場合がある。
私もそう。
急変時に回復の可能性があるとの判断で装着された人工呼吸器。
だけど外せなくなってしまった。

急変対応や救命措置として人工呼吸器が装着されることは、医療現場ではよくあることです。

そんな患者や家族にとって、それが大きな負担になってくることも。

「尊厳死法案」
私は、そんな患者や家族のための法律になってくれるものだと思っていた。
延命措置の中止は、倫理的には難しいことなのかもしれない。
だけど、精神的にも体力的にも、経済的にもいろんな負担となってくるのも現実です。

まぁ、「尊厳死」って法律で議論するのもおかしな話だとは思うけど…
そんなことを議論するのは、やっぱり医療費の削減とかの考えもあるのかな?って思いもある。

だって、患者や家族が感じる負担や不安。
それを軽減することを議論するほうが建設的。

呼吸器がついていても社会で生活していける福祉サービスの充実。
経済的な負担の軽減。

そういうところを整備してから、議論すべき内容に感じます。

とりあえずのスタートラインと考えていいのかな…
「尊厳死法案」これから、ちょっと注目です。

嚥下食☆焼き肉

2012年04月30日 | 食べやすい食事
こんにちは

ゴールデンウィークの病院って本当にヒマです
病棟スタッフは少ないし、リハビリはもちろん休みだし…
昼寝したら夜寝れなくなるし…

はぁ~だれか遊びに来ないかなぁ
みんな、せっかくの休みだからなかなか難しい。
よーし、ブログ更新だぁ

《焼き肉》




〈材料〉
牛カルビ
焼き肉のタレ

だし汁
ゲル化剤

〈作り方〉
①お肉を焼いて、焼き肉のタレで味付けします。
②だし汁を加えて、ミキサーにかけてポタージュ状にします。
③ゲル化剤を加えて、80℃以上になるまで加熱します。
④ラップに広げて、冷やし固めて出来上がり♪

とっしーの勝手にミシュラ~ン
★★☆☆☆ 星2つ~っ!!

《総評》
家族が焼き肉を食べてるときに、取り分けて作ってもらいました
見た目は… 牛タン??
ちょっとペラペラで物足りなさあり
でも、味は焼き肉そのものおいしいです
ボリュームを増やす工夫が必要かな。
あとは、お肉だけじゃなくて、野菜やウインナーも食べたいっ

まだまだ、改良の余地アリ。
でも、家族と同じものが食べられるのは幸せ

コミュニケーション◆呼吸器がついてても話せるか?

2012年04月29日 | 医療いろいろ
私は、人工呼吸器を装着しています。
もう、気管切開してからは6年くらい。

正確にいうと、気管切開だけならばスピーチカニューレというものを使えば発声は可能です。
ただ、人工呼吸器を装着すると、スピーチカニューレは使えないので発声はできません。

そして、私は2年前に『気管喉頭分離術』という手術を受けたので、機能的に発声することは不可能になりました。
気道と食道を完全に分けてしまう手術で、この手術を受けると、声帯に空気が通らない構造になるので発声はできません。


でも、私、ほんの少しだけど…
『声』が出るんですっ!!!

「呼吸器装着=話せない」と認識している医療者は、
初対面で、
「なんで話せるのぉ~!!!」とビックリする人が半分、なんの違和感もなく話をしている人が半分といったところです。

医療者以外の友人・知人は、「ちょっと聞き取りにくいな…」くらいの認識でいると思います。

『声』というにはちょっと申し訳ないくらいですが、『音』というには十分な発声ができます。
だから、ちょっとしたコトは『声』でコミュニケーションがとれるのです。
ただ、「正面から口の動きを見つつ、耳をすますと…」
これが私と声でコミュニケーションをとる条件です。
面と向かった会話しかできませんが、日常生活には不自由はそんなに感じません。

なんで、声が出るのか?

私にも分かりません…
わかったら、みんなに紹介して、
『気切しても、しゃべれるから大丈夫だよーー!』
って言いたいけど…

口の中に空気をためて、舌で音を作っているような感覚です。
そんなこと言ってもわからないですよね…


でも、私、ひとつ思っていることがあって…
まだ、なんの根拠もないので…

気切していて話せない人に試してもらいたいなって思っていることがあります。
もし、このブログ読んでる人にそんな人がいたら聞きたいな~って思ってて。

低圧持続吸引をしながら、口パクで話してみてください。
もしかしたら、小さな小さな声が聞こえるかもしれません。
持続吸引の圧を少し強めにしたほうがいいかもしれません。

持続吸引はこんな感じです。


私の場合は、吸引圧は15~20くらいでしょうか…

これは、果たして、私だけなのか?
口の中に気流ができて、発声できているような気がするんですが…
ただ、私は、これをしなくても少し声が出るので、みんなそうなのかがわからないのです。

なんせ、周りの人は普通に話ができるので、試してみることができない…
これで発声できる人がいるなら…
気切患者のコミュニケーションの幅が広がると思いませんか?

だれか、試してみてくれないかなぁ~
そして、結果を教えてください。

「気切してても話せるんだ」と言いたい…

嚥下食☆かつ煮風

2012年04月29日 | 食べやすい食事
こんにちは~

世間はゴールデンウィークだっていうのに…
お風呂入ったら、誤嚥して肺炎
まったくもって、ついてません

画像フォルダーを見てたら、まだ紹介してない嚥下食があったので…
ボチボチ書いてみようかな。

《かつ煮風》




〈材料〉
とんかつ
たまねぎ
たまご
しょうゆ

さとう

だし汁

ゲル化剤

〈作り方〉
①とんかつを、肉と衣に分けます。
②たまねぎと一緒に①を酒、しょうゆ、砂糖で味付けしてよく煮ます。
③とんかつの肉を取り出して、だし汁と一緒にミキサーにかけてポタージュ状にします。
④③にゲル化剤を加えて、80℃以上になるまで加熱し形を作って冷まします。
⑤鍋に残っている具にたまごを加えて、スクランブルエッグ状に過熱します。
⑥⑤をミキサーにかけて、ポタージュ状にしてゲル化剤を加えて80℃以上になるまで加熱します。
⑦お皿に盛った④に⑥をかけて、出来上がり♪

とっしーの勝手にミシュラ~ン
★★★☆☆ 星3つ~っ!!!

《総評》
ずーっと憧れていた食べ物…
それはカツ丼
別に大好きだったワケじゃないのに、食べたくなってしまったので、作ってもらいました。
でも、ネックになるのはいつもサクサクの衣。
今回は大丈夫出汁でしっかり煮てしまえばサクサク感は全くなくなるので。
あとはお肉の弾力や繊維をどうするかですが、ミキサーでしっかりトロトロにするしかないでしょう…

衣とお肉をバラバラにした理由は、衣の油っぽさが苦手になってしまったからです。
年とった証拠ですかね~?それとも、ずっと揚げ物なんて食べていなかったからか…
でも、衣なしでは「カツ」の感じが出ないので、量を調節してみました。

見た目は、写真ではわかりにくですが、それなりにOK
味は、カツ丼の具を再現できていると思われます
ただ、汁がなかったので物足りない印象あり
次回は、汁にトロミをつけてかけてみようと思います。

あこがれの食べ物…
まだまだあるので、チャレンジしていきま~すおぉ~

親孝行って。

2012年04月26日 | 想い
昨日はお父ちゃんの誕生日。
そして、今日はお母ちゃんの誕生日。

親の誕生日に想うこと…

発病してから、どれだけ、親不孝をしてきたんだろう…
いままでだって、決して親孝行なんてしていないけど。

とくに、この2年間は親不孝といえることをしている私。
なにが親不孝かって…

「今回の肺炎はとても危険です」
「血圧が下がっていて危ない状態です」

敗血症になって、何度もICUに入ったこの2年間。
そのたびに、両親は医師から「危険な状態」という説明を受けてきた。
自分の子供のそんな病状を受け止めさせなければならなかったこと。
それは、とんでもなく親不孝なことだと最近分かるようになった。

両親には健康で長生きしてもらいたい。
自分はそんなに長生きはしないと思う。
きっと両親より先に死んじゃうと思う。
でも、介護が必要な子供を残して死んじゃうより、先にいなくなったほうがきっと両親の心残りにはならないだろう…

本気でそう思っていた。

親より先に死ぬなんて親不子だっていうのは、健康な人がいうことだって思ってた。
いまでもそう思う気持ちは十二分にある。

だけど、やっぱり、自分の子供が死ぬかもしれないって現実を突きつけるのはいけないことだって思う。

どんなに頑張ったって、介護が必要なのには変わりない。
だけど、両親がいなくたって、生きていける。
そう、大丈夫だって思わせてあげられることができたら…

それが一番の親孝行になるのかな…
なんて漠然と考える。

病気や障害はあるけど、元気でいること。
毎日、楽しく笑って過ごしていられること。

それくらいしかできないけど…

両親が元気な間、もう、子供の死の覚悟みたいなことをさせないでいられらいいな。
親より先に死なない。
できる保障はないけど…

だけど、いつも元気で笑って過ごしていられたら…
そうしたら、きっと両親だって喜んでくれるはず。

なにが幸せかなんてわからない。
幸せは、見つけるものじゃなくて感じるものだから。

いまの生活を幸せに感じること。
当たり前の生活が幸せだってこと。

それが、一番の親孝行なんじゃないかなって思ったり。

難しいね…

歳を重ねていくごとに、幸せの形だって変わる。
今年の両親への誕生日プレゼントは…
形あるものはないけれど。
私、無職だからねー

今年、一年、元気に笑って過ごすこと

これで我慢してもらいましょうかね…

お父さん、お母さん、お誕生日おめでとう。