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あおぞら日記

おいしい嚥下食♪楽しくお出かけ♪在宅生活♪いろんな想い♪

実はちょっぴり困るコト◆気管切開編  追記あり…

2013年03月24日 | 医療いろいろ
このブログを読んでくださっている方はご存じのとおり、私は気管切開をして人工呼吸器をつけています。
正確には、気管喉頭分離をしているのですが、今日はそんな細かいことは置いといて…

治療上、いろんな理由があるけれど気管切開が必要になることがあります。
そのとき、メリットとデメリットが説明されます。

私は、もう6年半も前だから忘れちゃったけど…
確実に呼吸を確保するために気管切開が必要だと言われたような…

呼吸は確保できるようになるけれど…

声が出なくなります。
気管に直接管を入れるため、感染しやすくなります。

そんな説明を受けました。
でも、やらなければ呼吸ができないわけで…
緊急時なので嫌だなんて言っている場合でもなく、気管切開をしたわけですが…


生活の中で思うのですがすっごーーーく地味に困ることがあるんですよ。
気管切開してる人は、実はこんなことに困ってるんです。


★においがよくわからない
強いにおいはわかるんですが、ほとんど感じません。
手術したばかりの頃はまったくわかりませんでした~
でも、慣れてくるのかわかりませんが、なんとなーくわかってはきます。
気切すると鼻に空気が通らなくなるので、それでにおいも感じなくなるんだろうな…


★鼻がかめない
気切すると、鼻がかめなくなります。
よって、鼻垂れです… 結構情けない感じになりますよぉ~
鼻に水とかが逆流しても、垂れてくるのを待つしかありません。
水分は垂れてくるからまだマシですが、ドロッとしたものやご飯粒などはなかなか取れず、かなーり不快です…


★フーフーできない
熱いものを食べるとき、フーフーできません。
猫舌の方には致命的です!
フッって小さくなら、なんとか息を吐けますが…
フーフーは無理です。
ラーメンなどの熱い麺類を食べるときは要注意です!!


★ガラガラうがいができない忘れてました…
ぐちゅぐちゅうがいはできますが、ガラガラうがいはできなくなります。
風邪ひかないようにうがいをしよう!
なーんて思っても、無理なものは無理です。
時々、医療者にも「感染予防にうがい手洗いをしっかりしてね」なんて言われますが…
とりあえず笑顔で「はーい」と言っておきましょう。



★泳げない
喉に穴が空いているため、もちろん水の中に入れません。
お風呂など喉まで浸からなかったらダイジョウブだけど、油断すると入っちゃうから注意が必要です。
気切孔に水が入ると、肺に直行しますのでかなり苦しいです。
まちがっても、プールや海水浴などはやってはいけません。
背泳ぎでもダメです!


★口笛が吹けない
全然、日常生活に影響はないですけど…
できなくなります。


★鼻歌が歌えない
こちらも全く困りませんけど…
気分ノリノリになっても、鼻歌歌えません…
自分のイメージだけで楽しみましょう♪


最後の方は、全然困ることじゃなくなっちゃったけど…
きっと医療スタッフは教えてはくれないでしょう…

「においがわからなくなる」ということもあまり知られていないような気がします。
よく「えー!!そうなんだ~」とビックリされるので…
まぁ、自分がなってみないとわからないことっていっぱいありますもんね~

在宅等訪問歯科診療を利用してみる…

2012年11月23日 | 医療いろいろ
そうそう…
入院中ですが、歯の詰め物が取れちゃったんですぅ~
口腔外科の先生が病室に来て、応急処置で簡単に詰めてはくれたんですけど…
またまた取れちゃったぁ

呼吸器ついてて、歯科の診察室まで行けないので…
いつも病室で応急処置。
だから、詰めては取れ…の繰り返しなのです。

入院中はそれでもいいんですけどね…
お家にいるときに取れたら困ってしまうのです

そこで、この際、お家にいる間にちゃんと歯科治療を受けようと思いまして…
こんな制度を使ってみることにしたのです

私の住む自治体では、「在宅等訪問歯科診療」を行ってくれる歯科医院を市役所で紹介してくれます。

市役所の健康課に電話連絡をすると、手続きについて教えてもらえます。
私は電話ができないので、メールを送ってみましたー
ちょっと時間はかかりましたが、メールでの返答あり
メールでの対応もしてくれます。

在宅等訪問歯科診療とは…
医療機関を通院できない方に対し、市内歯科医院の歯科医師等が自宅などを訪問し、診療をするものです。
寝たきりの人が対象です。

さて、利用の手順を説明しまーす


市役所に連絡すると、申込書がもらえます。
メールだと、申込書のデータを添付してくれます

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申込書を記入して、健康課に提出します。
FAXやメールでの提出もOKとのことです

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しばし、待つ…
私の場合は、1日

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訪問してくれる歯科医師から直接連絡がきます。
自宅に電話がかかってきましたぁ~

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電話で身体状況の確認、日程調整をします。
先生と都合のいい日を調整 その日に来てくれることになりました~

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歯科医師が自宅に訪問して、診察&治療をしてくれます。


こんな流れです
手続きはとーっても簡単でした


昨日、近所の歯科の先生が往診にきてくれましたぁ~~
先生、大きな道具を一式持ってきてくれます。

いやぁ~スゴイですよ
びっくりです
歯医者さんで治療するみたく、お家に居ながらにして治療が受けられます
あのウィィ~~ンって削るのも出来ちゃうんですぅ~


訪問歯科診療…
こいつはスゴイですっ
通院ができない障害者にとって、とーってもありがたい制度です。
何年か越しにちゃんと歯科治療が受けられました~
よかった、よかった~




トラブル発生@呼吸器がおかしいぞ!

2012年05月01日 | 医療いろいろ
トラブル発生

人工呼吸器がっ
なんかおかしい…

ピーピーとアラームが鳴り止まない…
画面の表示は《吸気圧低下》

このアラーム、よく鳴るけど…
いつもと違う

なんだ…なんだ…???

あれっ?
なんか、苦しくなってきたぞっ

あ”~~~
呼吸器から空気が送られてない~~~


慌てて、看護師さんに報告
先生にアンビューバックで換気してもらって、苦しさから解放される
よかった、よかった


ME(臨床工学技師)さんが来てくれて、原因究明


呼吸器の呼気弁。
この印がついてる部分が下を向いていたことで、水滴や痰がセンサーのチューブに入ってしまい…


こういう、たわんだ所に溜まって…
センサーを完全に塞いでしまい…

呼吸器、誤作動

空気を送り込まなくなってしまったとのこと。

呼気弁、センサーのチューブ一式を交換してもらって…
呼吸器くん、機嫌を直してくれた模様です

とりあえず、アラームが鳴り止まなかったり、「なんかおかしい」と思ったら。
テストラングに繋いでみること

異常があればアンビューバックでの手動換気に切り替える。

そして、原因究明


呼吸器が空気送らなくなるなんて…

そんな、過信がこわいです
そんなコトもあるんです。
こういうトラブルは結構あるとのことです。

でも、落ち着いて対処できれば大丈夫
お家じゃなくて、よかったよぉ~

呼吸器をお使いのみなさん。
お互い気をつけましょうね

呼吸器だって、誤作動するんだっ

コミュニケーション◆呼吸器がついてても話せるか?

2012年04月29日 | 医療いろいろ
私は、人工呼吸器を装着しています。
もう、気管切開してからは6年くらい。

正確にいうと、気管切開だけならばスピーチカニューレというものを使えば発声は可能です。
ただ、人工呼吸器を装着すると、スピーチカニューレは使えないので発声はできません。

そして、私は2年前に『気管喉頭分離術』という手術を受けたので、機能的に発声することは不可能になりました。
気道と食道を完全に分けてしまう手術で、この手術を受けると、声帯に空気が通らない構造になるので発声はできません。


でも、私、ほんの少しだけど…
『声』が出るんですっ!!!

「呼吸器装着=話せない」と認識している医療者は、
初対面で、
「なんで話せるのぉ~!!!」とビックリする人が半分、なんの違和感もなく話をしている人が半分といったところです。

医療者以外の友人・知人は、「ちょっと聞き取りにくいな…」くらいの認識でいると思います。

『声』というにはちょっと申し訳ないくらいですが、『音』というには十分な発声ができます。
だから、ちょっとしたコトは『声』でコミュニケーションがとれるのです。
ただ、「正面から口の動きを見つつ、耳をすますと…」
これが私と声でコミュニケーションをとる条件です。
面と向かった会話しかできませんが、日常生活には不自由はそんなに感じません。

なんで、声が出るのか?

私にも分かりません…
わかったら、みんなに紹介して、
『気切しても、しゃべれるから大丈夫だよーー!』
って言いたいけど…

口の中に空気をためて、舌で音を作っているような感覚です。
そんなこと言ってもわからないですよね…


でも、私、ひとつ思っていることがあって…
まだ、なんの根拠もないので…

気切していて話せない人に試してもらいたいなって思っていることがあります。
もし、このブログ読んでる人にそんな人がいたら聞きたいな~って思ってて。

低圧持続吸引をしながら、口パクで話してみてください。
もしかしたら、小さな小さな声が聞こえるかもしれません。
持続吸引の圧を少し強めにしたほうがいいかもしれません。

持続吸引はこんな感じです。


私の場合は、吸引圧は15~20くらいでしょうか…

これは、果たして、私だけなのか?
口の中に気流ができて、発声できているような気がするんですが…
ただ、私は、これをしなくても少し声が出るので、みんなそうなのかがわからないのです。

なんせ、周りの人は普通に話ができるので、試してみることができない…
これで発声できる人がいるなら…
気切患者のコミュニケーションの幅が広がると思いませんか?

だれか、試してみてくれないかなぁ~
そして、結果を教えてください。

「気切してても話せるんだ」と言いたい…

守るべきものって…

2012年03月24日 | 医療いろいろ
つい最近、ちょっと納得いかないことがあって。
モヤモヤするので書いちゃおうと思います。

いろんなご意見お待ちしています。

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今週の木曜日、
カニューレ交換をしたら、どうも固定の紐が緩かったようで…
リハビリ中にカニューレが抜けてしまった。

カニューレが抜けると、呼吸器が接続できなくなる。
(それは呼吸ができなくなるのを意味します)

リハビリの先生はすぐに看護師を呼んだ。

駆けつけた看護師は先輩看護師を呼びに行く。
先輩看護師は「先生に連絡してきます」と電話をかけにいく。

その間も呼吸がでてきない私のサチュレーションはどんどん下がっていく。
慌てた看護師は、抜けたカニューレを押し込んでしまう。

呼吸器をつけてサチュレーションは元に戻る。

その後、「先生、すぐに来てくれるそうです」と先輩看護師が戻ってくる。
そして、しばらくして主治医がやってくる。

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これが起こったことのすべて。

なんで、看護師さんはこの緊急事態に『主治医を呼ぶ』ことしかしてくれないんだろう。
看護師はカニューレ入れたらいけないはず…
医師が来るまで、アンビューマスクで手動換気してくれればいいのに…
見てるだけの看護師ならいなくてもいいのです。


この想いを主治医に伝えると、答えはこうでした。

「医師が来るまで待ってください」
「看護師にそこまでの責任は押し付けられない」

先生が来るまでに呼吸が止まるかもしれません。
それを我慢して待っていろと言われてしまいました。

「先生が来るのが早いか、呼吸が止まるのが早いかってことだよね?」
と聞くと
「うん」と…

そんなの、呼吸が止まるほうが絶対に早い。
正直、看護師の緊急対応、主治医の認識に失望しました。

看護師の責任問題と患者の呼吸。
看護師を守るためには、私の呼吸止まってもいいんだ…

そう感じてしまった。


他の病院では、当然のように緊急コールでスタッフを呼び、医師が来るまでアンビューで換気してもらっていた。
在宅でも、緊急時であればヘルパーさんでも換気してくれる。


当たり前のことだと思ってた。
患者である私のエゴでしかなかったのかなぁ。


看護師が守られて、患者は守られない。


自分が患者だから守られて当然と思って言ってるんじゃない。
元医療職として言ってるわけでもない。

ただ…
そんなことが、現実の医療現場で起こってることを知って、かなりショックを受けています。