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Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

秋の兆し/ 伊予灘夕照

2020-09-22 | 風景

 

夏至以来の石鎚。

4連休の中日、最低気温が16℃の予想。

放射冷却による雲海の発生が期待出来そう。

masaさんの石鎚山行に便乗する形で、肋骨骨折で控えていた山を再開。

4連休石鎚の人出は、予想以上に凄かった。

まだ紅葉シーズンには早いのに、登山口、土小屋の駐車場は国民宿舎下まで満車。

四国以外他府県ナンバーの車が多いのが目につく。

コロナ禍中、比較的感染者数の少ない四国は安心と思っているのだろうか?

山では99%マスク着用の人がいないので、

登山者が連なるような混雑だと感染リスクは高まる。

すれ違う度に「こんにちは」と挨拶する山の習慣もある。

というのは後付けで、当日は、ほとんど無防備に秋の山を楽しんでいた。

胸に吸い込む山の朝の冷涼な空気は、とても美味しいのだから。

骨折の後遺症も3カ月間山から遠ざかったブランクも感じなかった。

でも、今日は筋肉痛。身体は正直です。

masaさんは三の鎖下でテン泊。私は二の鎖避難小屋泊りとした。

15時を過ぎると、グッと冷え込んで来る。

防寒着を着込んで日没の撮影に備えた。

黒い雲が垂れ込め、期待薄の空模様だった。

それでも山では何が起こるか分からない。

それは今までの経験で、何度も気象の急展開を目撃して来ている。

辛抱強く待つことも風景写真(山岳写真)では必要だ。

夏至の夕刻と同様にドラマチックな気象の変化が今回も起きた。

空に浮かぶ蜃気楼のような夕照の伊予灘の島嶼。

そして空を覆う赤々と燃え上がる夕焼け雲は、本当に久しぶり。

秋の夕暮れは格別なのだ。

 

 

夜半に満天星を撮影していると、次々とヘッドランプの灯りが山上を目指す光跡が続く。

ガスが出て星空を隠したのを機に、私も避難小屋に引き返し、

準備して山上を目指すことにした。

夜明け前、覆っていた一面の雲海は日の出前に潮が引くように消えてしまった。

(日の出後、再び雲海が出現)

凡庸な日の出風景となった。

日の出前の気温は3℃。

予想以上の冷え込みだった。

下の画像のように石鎚の紅葉は、少し褐色になったくらい。

これからの冷え込み次第だろう。

週間予報を見ると、最低気温が20℃以下の日が続くので期待できそう。

現時点での私の予想は10月第一週の週末が山頂周辺のピークか?

頂上山荘の宿泊者の受け入れは9月から始まりました。

一日15人限定で完全予約制です。

人気の紅葉シーズン。かなり確率が低いのでお早目の予約を。

 


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4 コメント

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やはりでしたね (misa)
2020-09-22 18:31:18
masaさんFB画像にて同行確認しました

そうです!自然相手は何が起こるかわからない
だからじっと待つ事が基本
引き際、引く勇気も必要とも言いますが
私が最も嫌いな言葉は「諦め」
プロじゃないからとか猿真似も出来んとか、どこからの位置が良いと教えてくれんとか、ふた言目には繰り返し・・・カチンと来ます
静かにその瞬間を待つ時間を楽しむ事すらできないようです

この日の夕暮れは何処も見事だったようで
私も主人と山から戻りそのままカメラを持って走りました
そう、その瞬間が私だけの時間です

シラヒゲソウがまだ咲いてましたか?
秋の花はやや遅れているようですが、これだけ寒暖の差が付くと今年は紅葉期待できますね

瓶連泊通いますよ
久々にお会いしたいですね
返信する
今年の紅葉期待できるかも? (ランスケ)
2020-09-22 21:36:34
20日の夕焼けは、かなり広範囲で観られたようですね。
どちらかと云うと山上よりも石鎚を背景とした土小屋や瓶ヶ森にいた人はラッキーでした。
その代わり、伊予灘に浮かぶ蜃気楼のような島嶼を撮れたことが山上の成果でした。
重い70-200mmレンズを持っていった甲斐がありました。

そうですね。
日没後30分の夕映えのブラックアウトまで諦めないで待つことは、
福島さんたち山の先人から何度も言われました。
山では何が起こるか分からない。
これは山岳写真(風景写真)の鉄則だと思います。
20年以上、石鎚に通い続けて来て、そんな奇跡のような光景を何度も目撃して来ましたから。

シラヒゲソウは、北壁下のルンゼに咲くものです。
三の鎖巻き道のものは、もう終わっていますが、ここは9月下旬まで頑張って咲いていました。
好きな花なので嬉しいです。

夏の猛暑に期待薄でしたが、意外に9月下旬の冷え込みが想像以上で今年の紅葉、期待出来そうですよ(笑)
石鎚方面の交通手段がmasaさん次第なので、瓶ヶ森の日程はmasaさんと調整してください。
私は二人の日程に合わせます。

でも今年の紅葉シーズンは、コロナ禍で秋祭りが全滅なので山の人出は凄いことなりそうですよ。
返信する
こうでなくっちゃ! (鬼城)
2020-09-23 07:40:55
骨折回復、良かったですね。
素晴らしいランスケ山岳ワールド!
待つこと、分かっては要るのですが・・・(^_^;)
教え子の還暦登山のお付き合いです。
頂上小屋16日予約済みです。
昨年遅かったのでこの日に設定ですが、冷え込みが早そうなので終わっているかもしれません。
山の空気と面河谷を楽しみましょう。
晴れること、ガスっていることを期待(笑い)
もう体力的に限界が近い。
さて、頑張ろう!
返信する
秋たけなわの二日間 (ランスケ)
2020-09-23 20:07:31
鬼城さん、ありがとうございます。
なんとか紅葉シーズンに間に合うタイミングで復活しました。
お医者さんは年齢的に治るまで2,3カ月かかると云っていました。
カルシウムや鉄分を多く含む食材を意識的に摂取してきたのが良かったのか?
予定の半分、1カ月半で、ほぼ完治です(笑)
20kgの重さのザックを担いで山登り、大丈夫でしたから。

山小屋の予約、すでに取れていましたか。良かった。
コロナ禍中の紅葉シーズンですから心配していました。
秋たけなわの2日間、堪能してきてください。
写真素材も盛り沢山ですよ。

紅葉予想ですが、帰宅して西条市の週間予報を見ると昨日より気温が上がっています。
10月第2週くらいまで紅葉のピークは、ずれ込みそうですね。
鬼城さんの行かれる16日だと1800mくらいの標高が見頃だと思います。

19日の彼岸の墓参も宇和島行きのバスは満席でした。
(春と夏の墓参の時は、バスは空席ばかりでした)
バスは、まだ全員がマスク着用しているので良いのですが、
山は、ほぼ全員マスクを着用していません。
紅葉シーズンの登山道は数珠つなぎの行列が続きます。
感染防止のためにマスク着用の方が安心だと思います。
どちらにしても小屋泊りならマスクは必携でしたね。
学生時代を思い出す山小屋の夜ですね。
秋の二日間、楽しんで来てください。
返信する

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