古事記にも記されている奈良、率川神社の例祭、三枝祭り(ささゆり祭り)は、御神体の五十鈴姫命が
三輪山麓、ささゆり咲き誇る狭井川近くに住まわれていたという故事による。
万葉の昔から、ささゆりの咲く風景は、私たちの身近にあった。
森の木蔭や草原に群れ咲く薄紅色の百合の花風景を
私は、この季節になると夢見る。
叶うならば、そんな夢のような風景を再現してほしい。
ささゆりの咲く山風景を復活させた堂ヶ森のように。
皿ヶ嶺の魅力は、標高1000m付近から上に広がるブナの自然林と四季を彩る花々だろう。
しかし、他の山域と比べて最大の魅力は、山上にぽっかり広がる湿原、竜神平の存在に尽きる。
あの解放感は、四国の山では、とても希少。
その竜神平は、10年くらい前まで、ささゆりが点々と咲く場所だった。
しばらく皿ヶ嶺から足が遠退いていたので、断言はできないが、
もう竜神平から、ささゆりは消えてしまったのだろうか?
もし、そうだとすれば、とても哀しい。
野生のささゆりは生育が遅く、球根が大きくなって花開くまで10年近くの年数を要すると聞いた。
それに苗が大きくなるための陽射しも重要らしい。
里山は定期的に人の手が入り、下草が刈られていたのでささゆりの生育には最適な環境だったのだろう。
日本の郷愁の風景である咲き乱れるささゆりの風景を復活させるには、
どうしても人の手が必要だ。
竜神平ささゆり復活計画、如何でしょうか?
御指摘通り停滞しております(汗)
例年通り、ささゆりの楽園、堂ヶ森へ行く予定でした。
先週末からザックに荷物を詰め、自転車の整備(タイヤが摩耗したので新品に交換)も済ませ、
準備万端なのですが…
朝起きると天気予報が変わっています。
翌日の晴れマークが消えて雨マークが並びます。
これが、ずーっと今週は続いています。
堂ヶ森で迎える朝は、爽やかな夏の空気感がほしい。
台風が三つも並ぶ梅雨の最盛期だけに難しいです。
明日こそは、行けるでしょうか?
もう一つ、山越えを雨天で走行すること(特に下り)の恐怖感が消えていないようです。
今夏の東北への自転車旅に踏み切れない最大の要因は、これです。
何処かで、思い切って克服しないとね(汗)
今夏の長期予報は昨年同様、太平洋高気圧の勢力が弱く、雨の多い夏になりそうです。
最近
元気、少しないんじゃないん
初めてお会いしたのは、数年前の雪の石鎚でしたから、
ひょっとすると皿ヶ嶺では何度かお会いしているかも?
四国カルストや大川嶺にもササユリが咲きますね。
昔、茅場として定期的に人の手が入った場所には、まだ残っているようです。
ささゆりの栽培記録を見ると、種から育てると10年くらいかかるようです。
おそらく堂ヶ森や皿ヶ嶺は球根か苗を植栽したのではないかと推測します。
それだと翌年には花咲かせるようです。
但し、百合根は鹿の好物なので、鹿が異常繁殖している場所では全滅です。
ヤマユリで有名だった丹沢の鍋割山で、そんな話を聞きました。
お目当ての花が見つかると、喜んだり、心配したり・・
何となく少なくなってきたように思います。
そのかわりに、四国カルストで咲く、ハンカイソウが咲き始めて、驚いたり首をかしげたりしていましたが、今はお馴染みです。
栽培種の花も・・それは一年で消えました。
お馴染みの、笹ユリが増えると嬉しいのですが、球根が大きくなるのが、10年もかかるのでは!!
以前は、龍神の入り口でもみられたのに、近頃は、皆さんに聞くか、探し回らないと見つけられません。
今年も会えるといいのですが・・・
片側をテーブルにしてくださったお陰で、龍神小屋も使い勝手がよくなりました。 お天気が怪しいと、使わせていただきます。
その時は、募金箱に100円・・ほんの、気持ち(笑)
を入れてかえるのですが・・増やします(笑)
今日は石鎚お山開きです。
土小屋ライブカメラを観ると、白い幟が立ち、朝から沢山の車が停まっています。
梅雨の最盛期に行われる年中行事なので、今年も足元の悪い中、雨天の神事となりました。
ささゆりは、この季節に咲く花なので梅雨の合間の晴天を狙っての撮影となります。
(雨に濡れるささゆりも風情がありますが)
日曜日は丁度、麓の上林集落の人々が皿ヶ嶺林道沿いの草刈りをしていました。
ささゆりの咲く場所も草刈りをするという話なので、
「ささゆりが咲き始めたので残しておいてね」と声をかけました。
翌日、行ってみると、綺麗にささゆりだけ残して草地が丸裸になっていました(笑)
このように定期的に人の手が入る環境は、私たちにお馴染みの生物種を数多く育みました。
日本人の郷愁をそそる原風景とは、里山の育んだ循環型の生態系だったと思います。
そこには赤トンボや蛍が舞い、ささゆりや桔梗が咲き乱れていたのでしょう。
残念ながら、今では失われた風景です。
皿ヶ嶺や堂ヶ森に咲くささゆりは、久万で人工栽培に成功したささゆりを植栽したものだと聞いています。
そんな失われた風景を再生する努力は、とても尊いことだと思います。
破壊することは簡単ですが、一度失ったものを再生すること、またそれを維持するは、
地道で大変な作業なのですから。
皿ヶ嶺は松山市周辺に住む人々の自然公園として親しまれています。
また、沢山のリピーターやボランティアに環境整備を支えられています。
地元自治体の予算だけでは限界があるので、
「皿ヶ嶺自然環境保全基金」として活動資金を募ればればどうでしょうか?
その象徴として「竜神平ささゆり復活計画」は如何?
この森には四季を通じてセールスポイントが沢山ありますよ(笑)
石鎚合宿は行くことが出来ず、1年生で私だけがこのときの新人・・・
愛太小屋、龍神平・・・雨の中でした。
小屋番を割り当てられ、ひと月近くいたこともありました。
なかでもこの季節の「ささゆり」を見ることは最高のプレゼントでした。
懐かしい思い出です。
淡い淡い花、是非復活を!