四カ月ぶりの石鎚だ。
そしてそれは自宅から人力(自身の身体能力)で行く石鎚という試みの完成だった。
ザックの荷重を17kgに抑えた。
体調もすこぶる好い。
なんと云っても前夜、ニュースで観た、福井地裁の大飯原発3,4号炉再稼働差し止め判決。
3・11以降、ずっと続いて来た閉塞感に初めて光明を見い出した画期的判決だった。
その素晴らしさは、人格権(生存権)を経済性より優先すべきという
憲法で保障された自然権に言及したこと。
立憲主義、国民主権をことごとく踏み躙り続ける安倍晋三に一矢を報いた司法の判断だった(拍手)
4度目の黒森峠越えは快調。
定点写真の黒森峠スナップからも分かるように、緑が日増しに濃くなってゆく。
今回は鮮やかな紺青の夏鳥オオルリが、目の前のガードレール伝いに移動するという幸運も。
正午過ぎには面河渓の終点、渓泉亭に到着。
緑滴る清冽な水を映す花崗岩の渓谷を登山口まで。
標高を上げるに従がって、森は美しく輝き始める。
尾根に這い上がり、夏緑樹の瑞々しい早緑色(さみどりいろ)の森に心が洗われる。
コマドリの高らかな囀りが自転車+山登りで疲れた足を軽くしてくれる。
やっぱり山は好いなぁ~。
そして石鎚へ至る道は、この面河道が一番。
驚いたのは愛大小屋の先にある沢が、一面の残雪に覆われていること。
この沢は石鎚山系でも最も大規模な雪渓が残る場所。
それにしても五月下旬のこの時期まで、これほどの雪渓が残るとは。
15年間石鎚に通い続けて初めて。
おかげで雪解けの風景として狙い続けていたスノードーム(雪洞)越しの石鎚の撮影に成功。
その夜は、久しぶりに森の中の山小屋で寛いだ。
気温が高めだったので薪ストーブには点火せず、
雪渓の雪で冷やした麦酒で咽喉を潤す。
ここまで自身の身体能力で辿り着いたという充足感が、
心地よい酩酊へと誘ってくれる。
夕刻には夏のような積乱雲が発達していた。
そして翌朝は石鎚山頂へ。
アケボノツツジの当たり年という噂を聞いていたが、
石鎚南面を彩るピンクの密度が半端じゃない。
弥山では朝の撮影を終えた三浦さんと出会う。
年甲斐もなく無謀な事ばかりを仕出かす私の思慮の無さを、
改めて嗜められた。
まったく仰る通りです。
一生、大人の分別とは程遠いのでしょうね(汗)
山頂小屋のHさんにも久しぶりの挨拶。
腹ごしらえのカレーを食べてから天狗尾根へ。
南尖峰では北海道から来たAさんと出会う。
思わず話が弾んで長話に(笑)
百名山ではなく、自分の好きな山域に何度も通い続ける
という独自の価値観を持つAさんには甚く共感。
翌朝、また面河道で再会。
さすが良い顔してますよ。Aさん。
五時過ぎまで墓場尾根で過ごした。
雪の多い年、植物は、その子孫を残すために多くの花を付けると聞いている。
生存の戦略を賭けた山上の春告げ花の大開花。
柱状節理の岩尾根を一面に染める10年に一度の爆発だ(笑)
声を掛けてくれて、ありがとう。
また山で御一緒しましょう。
やっぱり山はランスケさんはこうでなきゃ!ですよ
今年のツツジはほんとの爆発
何処に登ってもはずれが無い
生きてて良かったとさえ思いましたもの・・・・
今瞬間を切り撮る快感・・爽快です
さて次は・・・
今回、私も挑戦しようと南先鋒の先っぽでうろうろとしてみたのですが絶対に無理でした!
見てるだけでドキドキします。
一歩間違えれば大変なことになり、まさに命がけの一枚ですよね
頭の中で描いていた風景を見させていただき感謝いたします。
愛大小屋の写真を見て、かみさんが興味を示したのにもドキドキています。(笑)
NHKの「エネルギーの奔流」2回目を観ていました。
こういう番組を作れるのは残念ながらNHKですね。
30年前なら私たちは、好い方向に転換出来ていたはずなのです。
シェールガスのような新たな資源が発掘されても一時凌ぎ。
将来100億近い人類を存続させるような技術革新は起こるのでしょうか?
さぁ、私なりのシンプルな身体性への回帰です。
次の目標は瓶ヶ森への自転車で行くテン泊かな?
この夏は、長期に亘る自転車ツーリングを目論んでいます。
さて、それが実現可能になると発表しますね(笑)
いつも「カワセミ日記」観ていますよ。
身近に、こういう継続できるホームグランドを持つことは羨ましいです。
う~ん益々カワセミさんの生態に習熟していますね。
どんな写真が見られるのか、毎日楽しみにしています。
えっ、奥さんが愛大小屋に興味を?
それは好い(笑)
ぜひお二人で野鳥の声に目覚める爽やかな山の朝を。
満天の星空もね。
ひろぞうさん同様、あんな所で出会うとはね(笑)
シラサ避難小屋の夜は如何でしたか?
私が下山時に出会った山岳部の高校生たちと賑やかな
山小屋の夜の交流を過ごされたのでしょうか?
おぉ~自転車で行く山に興味を。
山歩きを抜きにしても自転車は面白いよ。
唯、苦しいだけなら、気まぐれな私が、こんなに自転車に傾倒しませんて(笑)
素晴らしいの一言・・・
ランスケさんは山に登ってこそ本領を発揮される。
五月末の残雪、聞いたことがありません。
それにしても4ヶ月の山で摂動の中からの石鎚、山も歓迎してくれたのでしょう。
良い仲間の方達、素晴らしい石鎚の山々、写真および交流を期待しています。
ちょうど好いタイミングで石鎚への人力登山を達成出来ました。
新緑、雪渓、アケボノツツジの大開花。
201回目の石鎚は盛り沢山でした。
ループさんが最高の条件で墓場尾根のアケボノツツジを撮影しています。
ぜひ御覧ください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-453120.html
う~ん、こういう風景に出会いたかった。
昨日、20キロの荷物を担ぎ黒森峠と石鎚スカイラインを越えました。
黒森は余裕でしたがスカイラインは後半、足が上がらなくなってしまいました。
予定していた瓶ヶ森には、とても到着出来そうもなく、
伊吹山で力尽きテン泊。
さぁ、今日は瓶ヶ森へ。