
さて、今回は少し趣向を変えて、ほとんど山とは縁のなかったほっほさんを連れて
西日本一のブナの巨樹、八方ブナ(千手観音ブナ)を訪ねる雨の森歩きです。
実は当初、面河道の愛大小屋で薪ストーブの火を囲みながら旨い酒を呑むという計画でしたが、
土曜の朝から軒を打つ激しい雨音に断念。
その代わり、翌日曜に、八方ブナ探訪となりました。
さて、如何なりますか?
以下、 ほっほさんの綴る「八方ブナ探訪記」です。
山野貴公子さま
山の異邦人ホッホです。
ランスケさんの軽い誘いに乗り野地峰1278m
八方ブナ(西日本一の巨木)を見に行くと言われ同行しました。
山登り、実に30年振り、登っていて20回以上死にました。
仕事にかまけて一切運動してません。
自分の身体を大事に大事に甘やかせ贅肉と脂肪の宝庫にしてしまいました。
おまけに、坐骨神経痛。
ランスケさん、私に気を使って先導しながら声を掛けてくれます。
最初は、受け答えもばっちりです。しかし登っていくと息が、ハー・ハー・ゼェ、ゼェ・ヒィー。その内、受け答えも、ハイ・ハイ。
その時ランスケさんが、「あーヤマカガシ・毒あるぞ!」
思いっきり引くと同時に体中の色々な所が萎縮・・更に登っていくと
ランスケさん、「大丈夫か?」ハイからウーにそして、聞えてないのにそうですか?意識朦朧「もう、ダメです。一人で行ってください」と心の中で叫びました。
心の叫びは、これ以降2回ありました。
でも、八方ブナ(西日本一)と言う魅力的なフレーズが、後頭葉から前頭葉にぐるりと回ってきます。
ランスケさん、misaさんもマロンさんも石鎚山で知り合ったと聞きましたが、
お二人とも今のランスケさんの歩調についてこれるんですか?
「モチロン」・・・再び、汗が額からタラーリそして目に。ウ・ンーーー
冷静ぶってそりゃそうですよね。以後お二人の話題には、ふれず。
その後も何回もへたり込む。ランスケさんは、声と顔にはださないが「これは酷い」と想いつつ諦め顔で、「自分のペースでいいよ、時間はまだあるから」
と温かい励まし。暫く行くと野地峰の山頂に到着、もう、ここから直ぐだからと元気づけ・・。
しかし、此処からが笹の葉が、行く手を阻みおまけに急斜面、何回死にましたか・・・。
でもついに八方ブナのもとに。「ヤッターすごいの声、でません」10分位へたり込んでお茶とサンドイッチを食べ、
ランスケさんのお茶まで頂き。やっと社会人にもどる。
本当にブナの木は凄い色々な奇跡が重なって幹(枝)が(そのあたりの木の幹より何倍も大きい)
全ての幹が力強く八方にひろがり折れた形跡もなく天に伸びている。
天・樹・水・大地の神々が宿っていて神のなせる技としか言いようがない奇跡がそこにありました。
その時またもやランスケさんが、あの水溜り獣たちが水を飲みにきてるな。
見に行くと猪らしき足跡が、すかさず周り見渡す。
そして、降りる事に、3回死にました。大分下ってランスケさんから「愛大小屋にしなくてよかった、次は、皿が峰にしようか」
古いフレーズですが、今日、耳日曜日。心の中でつぶやきました。
おしまい。
最後に悲しいことです。
この奇跡の樹、八方ブナに何人も攀じ登った形跡があります。
冒頭の画像を御覧になれば判るように、この樹は根元近くから四方八方に大きな枝が(それ自体が一本の樹のような)延びています。
こんな大きな枝が一本も折れることなく、まるで千手観音のような樹形を保っていること自体が奇跡なのです。
そして面河尾根のブナの巨樹を見ればわかるように、このような大きな枝は内部が空洞化しています。
どうか、そんな森の爺様の衰えた肩先に攀じ登るような蛮行はやめてほしい。
この四国に残る奇跡の遺産を、いつまでも守ってゆきましょう。
ほっほさん、良い経験になりましたね。
山は良いですよ。
不思議ともう来るもんかと思っていても下界に戻ると恋しくなる、それが山。
ランスケさん、面河本谷ルートをつくるとかの話知っていますか。
誰でも登れるようにと、自然を壊すというのは表裏一体ですから・・・
自分もいつでも登ることができるようトレーニングに励みます。ほっほさん、ゆっくり休んでください。
ほっほさん、私も最初は登りでそれこそ何回も死にましたね。それが今は坐骨神経痛と膝痛で下りがかなりの事辛い
でも、鬼城さんの言われる通り、山は良い!の一言。しんどい辛い思いをしてテッペン目指す訳ですからね、沢山のご褒美が待っているのです
最近は殆どが花散策で登山らしきものは月2回程度(でもこれがちょうどなのかもしれません)
若い内に身体を健康的に鍛えてテッペンを!
これから一年くらいかけて、ほっほさんをいっぱしの山男へ
改造して行こうと思っています(笑)
若い頃は、あんなにスリムだったのに30年ぶりに再会すると、
顔が倍くらい膨らんでいます。
このままでは寝たきり老人への道を、まっしぐら。
月一くらい山へ連れて行って、徐々に身体を慣らしてゆきます。
成長の過程をお楽しみに。
鬼城さん、面河本谷ルート整備ですか。
愛大山岳会でやるのでしょうか?
確かに、スカイラインからのルートが広く知られてからは、
毎年のように遭難騒動によるヘリコプターが出動しています。
もう、この最短ルートが知られてから、御来光の滝は「秘境」ではなくなりました。
いつかはルート整備をしなければならいない日がくると思っていました。
面河道から見ると、ほとんど南尖峰の真下に落ちる御来光の滝。
この石鎚源流域の滝へ安易に人が入ることも哀しいことです。
おめでとうございます。
写真の笑顔の素晴らしいこと。
これも、あと3回御逝去される前の写真ですから、下山後の笑顔はとてつもない素晴らしい笑顔だったでしょう。
見たかったです。20時頃に貴社の近くの松前街道を走っていましたのに。
無事な生還に乾杯。
さすが、ほっほさんの紀行文&感想文。ユーモアとウィットと富んだ内容で、笑いながら読ませていただきました。
が、本日は筋肉痛に悩ませられてのお仕事だったのではないか?と、これまた笑いながら書いています。
次は、ストーブの炎を見つめながら飲んでの随想?これも良いんでないですか?
喧噪の下界を離れたら、感性はなお一層研ぎ澄まされ、辿ってきた道を想い、
贅肉や脂肪も超越し、景色も酒も旨い。
人生を、心身を、自然を、まさに一席三眺です。
わがままをお聞きいただきありがとう
ございました。
筋肉痛、お大事に(笑)
不思議ともう来るものかと思っていても下界に戻ると恋しくなる、それが山。
この言葉にモチベーションが上がりました。
野地峰から降りながらランスケさんとの会話で「鬼城さんて、愛大山岳部ですよね?」
ランスケさん「そう、今は体が本調子じゃないから休んでるけど、鬼城さんは、山登りだけじゃないよ岩のぼりもするし。すごいよ!」
え~スパイダーマン。 一瞬鬼城さんがスパイダーマンになって岩を駆け昇って行く幻が見えました。
12日(日)ランスケさんにお願いして皿が峰に行こうと思います。
よかった!心から笑って貰ってうれしい。
も一回#な声で、うれしい。
おまけに共通のキーワード、坐骨神経痛。
同じ痛みの解る関係?
misaさんの屈託のないコメント
・・・ある意味今回一番収穫あったかも。
今回のコメントの参考文脈は、kyo-chan
ブログです。
業田良家顔負けの自虐ネタ最高
そして、この書込みはまぎれもなくkyo-chan
ブログへのオマージュです。
今までのブログ史上最高。
だんだん男前になっていく。
ほっほさんは、随分kyo-chanブログの文体が気に入っています。
あのクールで諧謔を合わせ持ったハードボイルドな文体。
さて、ほっほさん真似ることが出来るかな?
それから貴公子さん、同級生の木下さんとほっほさんは繋がっていました。
実は、ほっほさんは木下弁護士事務所のクライアント(笑)
ねっ、私たちの縁(えにし)は、不思議に見えない糸が、
どこかで繋がってますね。
ほっほさん、これまた熱いラブコールありがとう。
今夜、「crossroads]観ました。
伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソンへのオマージュ。
浦沢直樹が「20世紀少年」で使ったカットは、このクロスロードのファーストシーンです。
やっぱり私は、ブルーズが心底好きだ。
若干若く見られるランスケさんと有る意味、世代では同級生と言ったところですか
心底笑ったのはマジ久しぶりの事、まだ頭のどこかで引きずってますよ(思い出し笑い)
山に入る日は完全装備?で登山口に立ちます
特に膝、腰をサポートスパッツは必須、スッテキ無しでは登れない程の腰痛ですがフィットネスクラブで週3鍛えて毎日のウオーキングも当り前
膝は登山の度に水が溜まり整骨院のお世話になる始末
なのにどうしてそこまでして登るのかと聞かれたらいつもこう思うのです
「自然の中に身を置く私が好き」
ランスケさん、来年春皿が峰でもご一緒したいですね、ほっほさんも・・・・