Tosh!'s Blog

ただ生きるな善く生きよ(ソクラテス)

ニリンソウ

2012-04-30 13:47:18 | 世評


今日の花は「ニリンソウ(二輪草)」で、キンポウゲ科の多年草。まだ記憶に新しいが、葉が猛毒の「トリカブト」に似ているから誤って採取して口にし、死に至った事例が報道されていた。注意されたし。名前は、写真でも判る様に、1本の茎から2輪の花茎が伸び2つの花を咲かせるから。稀に、1輪や3輪もあるらしい。これもまたレッドリスト入りしている希少な植物。

昨日は久々に午後からボランティアをしに外出した。凹んだ気分も持ち直して来た様だ。紫陽花も葉が茂り、だいぶ成長している。と共に雑草も生長していた。紫陽花の花が咲くまでに雑草取りは終りそうも無い。が、そんな事はどうでも良い。土が乾けば、雨が降らなければ、忽忽雑草を取る、そう云う忽忽作業が「うつ」の私を暫し「うつ」を忘れさせてくれる。それに加え、落ちた体力を回復するには丁度良い。

私が「うつ」になったのも自尊心の低さ所以だ。今でも自分がハッピーであるより、他人様がハッピーである事の方が嬉しい。昨日も紫陽花の下草取りをしていたら、背なを通り過ぎた若い2人の男女が手を繋ぎ「ちょっと冒険しよう」と云い乍ら知らないであろう道を行く。ほんの少し羨ましくもあり、それ以上に微笑ましかった。

そんな若者をも苦しめるであろう消費税増税を唱える、権力者達に憤りを憶える。消費税増税が本当に現役世代でツケを帳消しに出来るのなら私も文句は言わない。が、まやかしだから腹が立つ。富の再分配でなく富の集中を増長させる施策だから。

先月末から今月上旬は川の鯉もお腹がパンパンに張った姿を見ていたし、バシャバシャ波音を立てて産卵に勤しんでいた。今はもう恋の季節も終わりつつあり、お腹の膨らんだ鯉も見掛けなくなった。それだけでないが、川の水の水温の変化を感じ取る事が出来る。

元来、動物は環境に強い子孫を残すべき、DNAを引き継ぐ。例えば魚の卵も稚魚も水質変化に順応出来なければ死んでしまい、順応出来るDNAが温存され、環境の変化に強い魚へと長い年月を経て変化する。が、人間は環境の変化を短期間に或いは瞬時に変えてしまう。故に、絶滅種が出て来る。

人間も近年急激に人口が増え続け、環境も大きく変わろうとしている。牛のゲップが地球温暖化の要因だと云うトンでも学者が居たが、人間の呼吸で排出する二酸化炭素の方が多いだろうと、根拠は持ち合わせていないがそう思ったものだ。人間が増え続けると森林伐採等、酸素を生む植物も減り続け、近いか遠いか知らないが、何れバランスが崩れる。勿論食物も減り、飢饉が襲い、人口増長に歯止めがかかる。地球に於ける人口のキャパシティを越えると人口減少に転じるのは自然の摂理だ。

長いスパンで考えるべきDNAの自然淘汰だが、こうも思う。遥か昔は闘争本能の強い者が生き残り、それがDNAにも刻まれていたが、ずる賢い悪知恵を使う者が強い者を陥れ、エゴイズムばかりが生き残る様になれば、そう云うDNAが蔓延れば、人類は滅亡の道を辿るだろう。それも自然の摂理かも知れぬ。

今月iTunesでダウンロード購入した「300<スリーハンドレッド>」を観た感想も同じだ。エゴイストは尊大だと自己評価し、論理破綻していても姑息乍ら屁理屈を押しつけ、恐怖心を焚き付ける。尊大に振る舞う事自体、私は精神が貧弱だと思うのだが、正直で精神が強くても、それが仇となり寝首を掻かれるものだ。エゴイスト程、権力を欲するのはそう云う事だと思う。

今の日本も同じではないか。酷評されていようが菅直人の方が官僚や東電を信じていなかった分、まだまともだった。以前にも記したが、菅直人でなかったら、福島原発から東電は撤退していた。今日、廃炉にすると云う道筋が出来たのも、あの時の総理が菅直人だったからだ。でなければ、放射能垂れ流しの状態になっていただろう。

先の大戦でエゴイストは兵役を逃れ、戦後のどさくさでも財を成した。多少は淘汰されたものの、その政官財癒着構造は引き継がれているから、今がある。財には新聞社も含む。官僚に向って牙を向けると、権力の座から降ろされるし、小沢一郎の様に痛い処を突かれる。マスメディアも怖くて官僚を突けまい。

民主主義と云っても、若い世代の票は圧倒的に多い年金世代には敵わない。だから年金問題も根本的に変わる筈も無い。自分達には痛くも痒くもない年金問題など今の官僚に取っては考えるに値しない。そう云う官僚達は民主主義で選ばれた者達ではない。野田佳彦を見ていて判るだろう、最高権力者たる総理大臣すらも操るのは彼等に取って容易い事。名を明かすと勝栄二郎と云う財務官僚だ。

官僚も入庁する頃には国家国民の為と志し高くしていた者も多いだろうが、彼等はエリート意識が有るからプライドは高い。つまりは自尊心が高い。入庁後は寝る暇もない位に扱き使われ、散々自尊心を傷つけられる。以前記したが、軍隊は自尊心を削ぎ落される故に、銃弾飛び交う中でも向って行けるのだ。官僚機構はそうではない、傷つけられるだけ。年月が過ぎ、階級が上がる程元々高い自尊心が目を覚ます。そうして、入庁時の志など何処かへ消え去り、権力を意の侭に使い出す。プライドとエゴイズムは紙一重、多くはエゴイズムに染まり、保身を最大限に考える。エゴイズムに染まらずに済んだ者は、エゴだらけの組織に嫌気がさし、霞ヶ関を離れる。プライド=エゴイズムではない。

官僚機構だけがそうではない。民間の会社でも多くはそうだ。故に、無知無策で社長の座に就く者が多くを占め、コンサルタント会社と契約し、彼等に施策を仰ぐ。コンサルタント会社の多くは金融界の出身者が独立して作った会社。帳簿面を合わせるのは得意だが、資源の無い国日本の「ものづくり」で発展した会社の施策など判ろう筈も無い。バブル経済期に儲に目が眩み、そう云う誤った道に迷い込んだ気がする。そもそも金融界がバブルを煽り、引き際を見極められずに巨額債務を抱え込んだ。そんな連中に、経営能力があるとは思えないが。

今じゃ、大銀行が消費者金融まで傘下に置くとは、世も末だ。倫理もへったくれも無い。

日本の癌は霞ヶ関。民主主義も成り立たない。それを摘出しない限り、日出づる国は日沈む国になる。

市場原理が働いている組織なら市場に任せれば良いが、そうでないものは潰すしかあるまい。潰すとは無くす事ではなく、血を入替えるのも有りだよ。毒されたマインドはそうそう変わるまい。

( ´ー`)yー-~

私が買った国産メーカーの血圧計も、活動量計(万歩計)も、体組成バランス計(体重計)も、「Made in China」だった。有限公司万歳。orz