VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

母と子 その不全感「のようなもの」

2014-05-31 11:25:14 | 日記
VOL2の今のブログは 2011年の6月から始めましたが、


 その前に 開けなくなった「わ・た・し流」というブログは

2010年 母のガン発覚と 娘の不登校の最中、

 ギブアップしそうな自分を立て直すために書き始めました。


何もかも手探りで、ブログの編集なども わからない事だらけ。


 現在も、写真アップがうまくいかず、あきらめています。


まあ、怖くてコメント欄も いまだに設けられない自己満足ブログ。


 ある意味、書く事でストレス発散、また 自分の考えなどを整理するのに使ってます。


たまに読み返し、こんな事考えていたんだな・・と確認できたり、

 それなりに 役に立ってもらっています。



話変わって、

 最近、自暴自棄になった人とか、薬物依存に陥った人が

人を無差別に殺すような事件を目にして、やりきれない思いです。



 深く見ればカルマの問題などがある事かもしれませんが、

もう少し表面的に考えると、 親と子の関わり、特に

 母と子供の関係があるように思えてなりません。



産婦人科医の池川明さんも言っていたように記憶していますが、

 産後すぐに母子を離すような今のやり方は

根本的に間違っている という事です。



 母親の「母性」は 産まれた子供をすぐに肌にくっつけ、

母乳を飲ませることで発動する、という説があります。


 池川氏の本の中で、母子分離出産で ミルクの母親と、

母子同室で母乳の母親の 1か月健診での対応を比較していましたが、


 母子分離 ミルクの母親は 子供を持っていかれても、

ずっと外で待つことができますが、


 母子密着母乳の母親は 必ず、我が子が何をされているか

心配で 覗きにくる・・・と。



 戦後、お産婆さんを呼ぶ 自宅での出産は減り続け、


いつの間にか 病院で出産し、母親の回復を早めるという理由で

 子供は母乳の人でも 授乳のときだけ親の元につれてこられ、

また別室で子供だけになりました。


 ミルクがもてはやされ、胸の形を崩したくない人は

母乳がでても ミルクをつかったり、

 早く仕事に復帰したい人は 断乳して ミルクに替えました。



その第一陣が思春期に入ったとき

 「親子の断絶」という言葉がはやったように思います。


産まれてすぐ 母親から引き離された子供は


 「不安感」が ものすごく強くなります。

それは 動物実験でもわかっています。


 母ザルから子ザルを取り上げ、針金で母親の形をつくり

人口授乳で育てた実験を見ました。


 針金の間にミルクを仕掛けて子ザルに授乳します。


子ザルは 大きく育っても、心は育たず、

 群れに入る事もできないし、 何かあると恐怖でパニックを起こす、

ちょうど 統合失調のような状態になりました。


 ひどい実験をしたものです。


実験で明らかになったのは 群れに入れるほどのコミュニケーションを

 獲得できるサルに育つには最低でも6週間、

生身の母ザルに普通にくっついて育つ必要があった という事でした。



 母乳をたっぷり飲み、母親と愛着関係を築いた子供は


依存症になりにくい事も 今ではわかっているそうです。



 もちろん、脳に生まれつき問題(発達凸凹など)がある場合は

必ずしも当てはまるかはわかりませんが、


 すくなくとも、出産から1~2年、母と密着させる。

また 断乳より卒乳


 不安になった幼児には 母の胸にくっつけておく事


そういう事が おそらく後々、子育てで大きく後悔しない土台になると思います。



 引きこもりや薬物依存、うつに我が子が陥った場合、

家族の負うものの大きさを思えば、子育ての見直しこそが、

 急務だと思います。


もちろん、100%ではないでしょうが、

 今の世相を見ていると、苦しむのは家族のみならず

何より 子供が一番の犠牲者だと思うのです。



 心のケアは 「妊娠、出産時」から始まる。

そこを外してしまえば、心の糸がつながらない事もある・・・



 「自分が生きていても仕方ない、社会に恨みがある、

だから 殺す」


 自分を殺す人もいれば、無関係の人をターゲットにする人もいる



心の闇が どこでうまれたのか、深く考える事が必要だと思います。