鶏屋 toriyaです。
先日ブログ『 夜明け前 』の管理人である yoake123 様からトラックバックとコメントを頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。
彼の記事の中に、菊池英博文京学院大学教授の著書が紹介されていました。私は、菊池英博さんの持論を以前見ているかも知れないのですが、現在まったくわかりません。yoakeさんの記事<ニートを支援する心優しい福田総理>でも明らかですが、森永卓郎さんのような祖国を愛する立派な経済アナリストだとわかります。
菊池英博教授が、日本医師会に提言掲載されている図表を以下に紹介します。
日医ニュース第1120号(平成20年5月5日)
http://www.med.or.jp/nichinews/n200505k.html
世界一の医療を守るには
─「混合診療自由化」は国民皆保険を破壊する大きな罠─
─財政危機はウソ,日本国民の預貯金をわれわれのために使おう─
菊池英博(日本金融財政研究所長)
より抜粋しました。
これを見て頂ければ一目瞭然ですが、財務省はじめ政府が言い張る国の借金が838兆円あり、財政破綻をするから国の予算を絞り、国民に社会負担を求める改革を進めていますが、金融資産を差し引けば国の借金は約3/1の258兆円程度しかない事がわかります。
次に、医療制度が改正され国民に多くの負担を求め混合医療制度を解禁し、高齢者医療制度を独立させましたが、経済財政諮問会議や規制改革・民間開放推進会議といったわけのわからない政府直属の機関が勝手な提言を行ったり、厚生労働省も似たような方針を打ち出していますが、本当に日本の医療制度は政府が言っているような効率の悪い高額の保険制度の仕組みなのか、以下の表で明らかにする。
( 上記の表は、『 改革にダマされるな! 』 関岡英之・和田秀樹 著を参考に医療保険制度研究会のホームページから転載しました。)
※この表は、世界保健機関WHOが2000年に発表した資料である。これを見れば日本の医療制度がいかに効率的で合理的なシステムであるかわかるだろう。日本の医療制度は、WHO公認の世界で一番優れた効率の高い底コストの医療システムである。
市場原理医療を導入しているアメリカのような医療の仕組みにすると、満足な治療を受けられない上に、治療費と診察費が膨大な額になり自己破綻まで出る有様で、数千万円をボッタ食って治療するカリスマ・セレブ医師と大製薬会社のためだけの素晴らしい高額医療国家が誕生するハメになる。
2000年以降に行われた医療制度の改正はまったく必要のないものであったから、地域医療を崩壊させた。( 小泉改革の成果 ) その反省から福田内閣は、今回の特別処置で予算を組み緊急に地域医療の応急手当てをしようとしているが、絆創膏を貼っても元通り復旧しないのは明らかだ。
日本の医療制度をはじめとする、総ての国の仕組みは、少なくとも10年前に戻さなければ崩壊の危機を迎える恐れがある。構造改革は、単なる公共詐欺だった。
以上 : by 鶏屋 toriya