サイプレス（イトスギ）

英名　Cypress

学名　Cupressus　sempervirens

科名　ヒノキ科

産地の例　フランス、モロッコ、ドイツ、スペイン、イタリア、インド

抽出部位　葉と果実

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　α-ピネン、δ-3-カレン、γ-カジネン

針葉樹独特のすっきりとリフレッシュさせるウッディー調の香り。
精神を浄化し、心に落ち着きを与え、ヒステリーやイライラ、怒りを鎮める。
収れん作用と体液バランスをとる働きにより皮膚のたるみ、毛穴の開きすぎや皮膚分泌過多、赤ら顔のスキンケアに用いられる。
ホルモンバランスや月経周期を整える。
ミドル～ベースノート。

グレープフルーツ

英名　Grapefruit

学名　Citrus paradisi

科名　ミカン科　低木

産地の例　アメリカ、イスラエル、ブラジル

抽出部位　果皮

抽出方法　圧搾法

成分の一例　リモネン、ヌートカトン

さわやかですっきりとした中にも、苦味と力強さのある香りは、精神を鋭敏にし、解放し、安定させ、積極性と実行力をつけてくれる。
摂食障害の心理的原因を穏やかに解きほぐし、生きる意欲と、食べる楽しみを見つける手助けになってくれる。
リンパ系を刺激し、体内の水分滞留の解消に役立つので、肥満やセリュライト解消にも良い。
肌にハリを持たせ、決行を促進させる。
トップノート。

注意
ベルガモットほどではないが、光毒性に注意が必要。（使用後に肌を強い紫外線にさらさないように）
使いすぎると肌に刺激があるので使用量に注意。

クラリセージ

英名　Clary Sage

学名　Salvia sclarea

科名　シソ科

産地の例　フランス、モロッコ、イタリア、ブルガリア、ロシア、ニュージーランド

抽出部位　花と葉

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　酢酸リナレル、リナロール、スクラレオール（女性ホルモン様作用）

幸福感を与え、気分を明るく高め不安を和らげる働きがある。
強い緩和作用により生理痛や筋肉痛を鎮めてくれる。
生殖器に対するホルモンのバランスをとる働きで、少量月経を正常化したり、月経前の不快な症状を和らげたり、更年期障害を緩和する。
免疫力を高めるともいわれ、病後の回復期に用いられる。
スクラレオールは、ジテルペンアルコール。

ミドルノート。

注意
集中力を減退させるため、高濃度の使用には注意。

カモミール・ローマン

英名　Roman Chamomile

学名　Anthemis nobilis

科名　キク科

産地の例　ドイツ、フランス、モロッコ、南アフリカ、イギリス

抽出部位　花

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　アンゲリカ酸エステル類（75％を占める）、カマズレン

ハーブティーにすると少し苦味がある多年草。
りんごを思わせるような香りがある。
心を穏やかにし、安らかな眠りへと導き、耳の痛み、歯が生える痛み、緊張から来る頭痛、腹痛を和らげる。
不安・緊張・怒り・恐怖の念を和らげ、月経周期を整え、月経前の不快な症状を和らげるなど女性特有のさまざまな症状を緩和する。
ミドルノート。

カモミール・ジャーマン

英名　German Chamomile

学名　Matricaria chamomilla

科名　キク科

産地の例　ドイツ、フランス、モロッコ、ハンガリー、エジプト

抽出部位　花

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　カマズレン、ビサボロール誘導体、ビサボレン誘導体

20～50cmの高さの1年草。
ハーブティーとしてはローマン・カモミールよりなじみがある。
蒸留すると濃いブルーの精油となるが、劣化すると黄色になる。
カマズレンの抗炎症作用、抗アレルギー作用が特徴。
皮膚の炎症や子供の不調の改善に良く使われる。
ミドルノート。

ローズマリー

英名　Rosemary

学名　Rosmarinus officinalis

科名　シソ科

産地の例　フランス、チュニジア、スペイン、ポルトガル、イタリア、モロッコ、アメリカ

抽出部位　葉

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　1,8-シネオール、カンファー、ボルネオール、酢酸ボルニル、β-カリオフィレン

使い方
元気を出したいときに
　芳香拡散器を使って室内にローズマリー精油の香りを拡散させたり、またはハンカチなどにつけて香りを吸入する。
血行を良くしたいときに
　ローズマリー精油を入れてお風呂に入る。手や足が冷えているときは、ローズマリー精油を使った手浴法や足浴法もよい。

ノート　ミドルノート

レモン

英名　Lemon

学名　Citrus limon

科名　ミカン科

産地の例　アメリカ、イタリア、スペイン、南アフリカ、イスラエル、ブラジル、ギニア

抽出部位　果皮

抽出方法　圧搾法

成分の一例　リモネン、シトラール、オクタナール、リナロール

ノート　トップノート

使い方
気分をリフレッシュしたいときや仕事の能率をあげたいときに
　芳香拡散器を使って室内にレモン精油の香りを拡散させたり、またはハンカチなどにつけて香りを吸入する。

注意
光毒性があるので、使用後に肌を強い紫外線にさらさないようにする。

ラベンダー

英名　Lavender

学名　Lavandula angustifolia
　　Lavandula officinalis

科名　シソ科

産地の例　フランス、イギリス、イタリア、ブルガリア、日本、オーストラリア

抽出部位　葉と花

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　酢酸リナレル、リナロール、ラバンジュロール

ノート　ミドルノート

使い方
寝つきの悪いときに
　ラベンダー精油を入れてぬるめのお風呂にゆっくり入る。またはハンカチなどにラベンダー精油をつけて、枕元に置いてもよい。

ユーカリ

英名　Eucalyptus

学名　Eucalyptus globulus

科名　フトモモ科

産地の例　オーストラリア、スペイン、中国、南アフリカ、ポルトガル、マダガスカル、フランス

抽出部位　葉

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　1,8-シネオール、α-ピネン

ノート　トップノート

使い方
痰が絡んだときに
　洗面器などに熱めのお湯を張り、そこにユーカリ精油を入れて、立ち上る湯気を吸入する。喘息の場合には蒸気吸入法を避ける。
風邪の予防に
　芳香拡散器を使って室内にユーカリ精油の香りを拡散させると、風邪の予防に役立つ。

注意
　1,8-シネオールが高濃度に含まれているので、刺激に注意。

ペパーミント

英名　Peppermint

学名　Mentha piperita

科名　シソ科

産地の例　アメリカ、イギリス、オーストラリア、イタリア、フランス、インド、中国、スペイン、ブラジル

抽出部位　葉

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　l-メントール、l-メントン、1,8-シネオール、イソメントン

ノート　トップノート

使い方
乗り物酔いや時差ぼけに
　ハンカチなどにペパーミント精油をつけて香りを吸入する。乗り物酔いでムカムカする胸のつかえや、時差ぼけによるボーッとした頭をすっきりさせてくれる。ペパーミント精油は刺激が強いので、むせないように十分注意。

注意
　まれに皮膚刺激を引き起こすことがあるので、使用に当たっては1％を上限とし、それ以下の低濃度から始めること。

ティートリー

英名　Tea Tree

学名　Melaleuca alternifolia

科名　フトモモ科

産地の例　オーストラリア、ジンバブエ

抽出部位　葉

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、1,8-シネオール

使い方
風邪気味のときやのどが痛いときに
　ティートリー精油を入れていつもより少し熱めのお風呂に入り、湯気とともに香りを吸入する。またはハンカチなどにティートリー精油をつけて、香りを吸入してもよい。

注意
　まれに皮膚刺激を引き起こすことがあるので、使用に当たっては1％を上限とし、それ以下の低濃度から始めること。

ティートリーには、抗菌作用のほか、抗炎症作用、免疫機能を高める働きもあることから、花粉症に非常に高い効果を発揮する。
ティートリーに含まれるテルピネオール、テルピネン、モノテルペン炭化水素などの成分には抗菌作用や抗炎症作用、免疫力アップ作用があり、相乗効果を発揮する。

ノート　トップノート

ゼラニウム

英名　Geranium

学名　Pelargonium graveolens
Pelargonium odoratissimum

科名　フクロソウ科

産地の例　フランス、仏領レユニオン島、スペイン、モロッコ、エジプト、イタリア、南アフリカ、アルジェリア、マダガスカル

抽出部位　葉

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、メントン

使い方
月経前の不調や緊張感に
　ゼラニウム精油を入れて塗る目のお風呂に入る。またはゼラニウム精油を使った足浴法もよい。

ノート　ミドルノート

ジュニパー（セイヨウネズ）

英名　Juniper

学名　Juniperus communis

科名　ヒノキ科

産地の例　ハンガリー、フランス、イタリア、カナダ、クロアチア、オーストリア、インド

抽出部位　果実

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　α-ピネン、カンフェン、サビネン、テルピネン-4-オール

使い方
体がすっきりしないときに
　いつもより少し熱めのお湯にジュニパー精油を入れて、汗が出るまで半身浴する。
頭の中が混乱しているときに
　芳香拡散器を使って室内にジュニパー精油の香りを拡散させたり、またはハンカチなどにつけて香りを吸入する。

ノート　ミドルノート

オレンジ・スイート

英名　Orange

学名　Citrus sinensis

科名　ミカン科

産地の例　イタリア、イスラエル、アメリカ、フランス、スペイン、ブラジル、オーストラリア

抽出部位　果皮

抽出方法　圧搾法

成分の一例　リモネン、リナロール、シトラール、オクタナール、デカナール

使い方
気分転換をしたいときや消化器系の不調に
オレンジ・スイート精油をハンカチなどにつけて香りを吸入する。

ノート　トップノート

イランイラン

英名　Ylang　Ylang

学名　Cananga　odorata

科名　バンレイシ科

産地の例　フィリピン、マダガスカル、コモロ、セイシェル、インドネシア

抽出部位　花

抽出方法　水蒸気蒸留法

成分の一例　リナロール、ゲラニオール、酢酸ベンジル、安息香酸メチル

使い方
気分が落ち込んだときや緊張しているときに
　芳香拡散器を使って、室内にイランイラン精油の香りを拡散させる。
　または、お風呂に入れる。ぬるめのお湯が適している。
　イランイラン精油の香りは強く濃厚なので、少なめに使用する。

ノート　ミドル～ベースノート