最寄りの布田駅から夜の8時過ぎというのにたくさんの人が野川に向かって歩いています。帰る人より向かう人でいっぱい。のろのろと人波とともに歩いて野川近くに行くと、民家の屋根の上に桜が明るく照らされているのが見えてきました。大渋滞の人だまりは暗い暗渠の遊歩道に行列、さらに後ろへ後ろへと行列は長くなって、あの明るい桜並木と対照的に暗い夜道でひたすら待つことになりそうでした。この人たちは、ライトのあるうちに野川に行きつくのか、月のやさしい光で雲のような桜を見るのか、はるばる足を運んで来てどちらもひと時の楽しみ方でしょう。
今年はあまりの人出に桜をゆっくり眺めるのは諦めました。地元のささやかな1日限りの楽しみでしたが、話題になり収容しきれないほどのお客様です。大声を出しているのは交通整理をしているボランティア、たくさんの人がひしめいているのに静かです。携帯で撮ったらそのまま通り抜けて帰宅。まあるい月が見えました。