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遠野なんだりかんだりⅡ

遠野の伝承芸能・民俗・歴史を書きたい時に思いついたままに

2024 大出早池峯神社宵宮 其の弐

2024-07-22 08:33:36 | 郷土芸能

今年は雨の宵宮でした。予報でもそうだったので最初から傘持参。

宵宮の前半は気持ちよくファインダーを覗いていたものの中盤辺りから集中力が・・・。

折りたたみのイスも雨に濡れ、立ちっぱなしで数時間は「きつかった!」

こちらではこんな状況を「あ~あ、ゆるぐね~!」と云います。

きついとストレートに云わず、きついの反対の意味でゆるいを使って、「ゆるくない」

さて、宵宮夜神楽も六番目から。

 

六番目は平倉神楽さんで苧環(おだまき)

前半の赤い帯を持つシーンや大蛇との絡みは?

申し訳ありません!

そればかりか、次の七番 平倉神楽さんの悪神退治

そして、八番目の大出早池峰神楽さんの山の神舞の面を付けた前半部分のデータが

ありません。

この日、宵宮夜神楽が終わってから事務所へ戻り、データをPCに取り入れ帰宅。

データは一つのフォルダーが一万回になった後、次のフォルダーへ移動となるのですが、

2回目のフォルダーが終了したので、最初のフォルダーは当然読み込み完了済だと

思っていたところ、未終了もしくは残りデータの不具合のまま終了済になっていたようで、

その部分のデータがありません。大号泣!

 

八番 山の神舞

残っていたのは後半部分からです。

 

カメラにしがみついている時は、山の神は納得できる写真が無いので

 

今回こそはと云う気持ちでいたのですが・・・

 

千葉さん、来年もまた山の神をお願いしてもいいでしょうか?

 

人生70歳までは現役で働いて!と、尻を叩かれるのに、

頑張っているつもりでも、こんな感じではバリバリの現役世代に申し訳ない・・・。

 

九番 小倉神楽さんで鶏舞

 

小倉さんの囃子方はいつものメンバーと全く異なっていて、

事情を知っていそうなお客さんからは、今回のほうが上手だと声がかかっていました。笑

 

十番 大出早池峰神楽さんに戻って、八幡舞

 

姉妹の安定した八幡舞です。

 

ところで、大出早池峯神社は、江戸時代には妙泉寺

早池峰大権現を祀り、大出では社家として始閣備前守、始閣豊後守が仕え、

その一族の縁者が神楽を演じていました。

 

同じ頃の大迫妙泉寺では社家として、釜津田三右衛門、柳田大和、小国若狭守、鈴鹿出雲守

他に和泉守弟子の佐々木権四郎、小国河内守が居たことが御領分社堂に記されています。

これは江戸時代の宝暦10年(1760)頃の事です。

この時代には嶽も(大償も)大出も山伏神楽ではなく、社家の神楽だったということです。

 

神楽と云うと、何となく、山伏が集まって演じるものというイメージがありますが、

 

少なくても、260年前には既に、どちらも社家の神楽になっています。

遠野では神道(神人)神楽と云われる所以です。