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遠野なんだりかんだりⅡ

遠野の伝承芸能・民俗・歴史を書きたい時に思いついたままに

彼岸

2025-03-24 10:52:30 | 日記

春彼岸、年によっては墓参を怠ることも多し・・・・(;^_^A

恥ずかしながら5,6年前までの正直なところです。

 

夫婦其々の仕事の都合で、どちらかが代表で墓参りをするスタイルに変わってきています。

今年は彼岸の入りから天気に恵まれず、なんとか19日に済ませました。

 

我が家のお墓参りの後は、すぐそばの瑞応院。ここには義母の実家のお墓があります。

そして、次は時々愛妻家の常福寺。最後におととし亡くなった義従兄の柳玄寺。

どこも墓じまいやら永代供養のことが気になりつつ・・・。

 

こうして墓参りをしている時に見かけた家紋、今まで見たことがないと思い、調べると

五瓜に橘と云う紋のようです。色々な紋があるんですね~!笑

 

20日の中日は、菩提寺の大慈寺護持会総会。関係者は早めに行って準備です。

その後、しばし散策。2011年4月の火災で多くの物が焼失している中、

境内へ続く参道両脇の石碑は、そのままです。

 

火災から逃れたものの劣化を考慮して建替えられた山門

 

永平寺・総持寺の紋と遠野南部家の紋

 

火災の際、唯一?残った梵鐘

宝永7年(1710)遠野25代八戸利戡公寄進。小泉仁左衛門清尊作。市指定文化財。

 

定刻、総会に先立ち、御住職様の法話でスタート。

何年か前までは焼失したお寺の整備で一般会計の他、整備関連の事業や特別会計もあり、

大変でしたが、昨年あたりから、やっと平時に戻った感じです。

 

総会後は境内にある会館で懇親会、私は例によってノンアルコールで乾杯です。

この席で、高校の恩師でもあり、護持会の重鎮でもある先生に聴取。

以前、墓地にある先生の家のお墓を見た時に、小向姓と昆姓が混在しており、その理由を

訊ねた折り、親戚っぽい話をされていたと云う記憶がありました。

遠野士族名簿には、最後の遠野南部家臣の家が明治に誰に引き継がれたか掲載されており、

90石小向省吾を引き継いだのが昆章次郎になっています。

これらのことが頭にあって、先月、博物館で購入した2007年発行の遠野物語研究所発行の

本を読むと、それらの詳細が掲載されていました!

要するに元々は昆姓で、君命により小向姓となり、明治に昆姓に戻したということのようです。

八戸根城時代から遠野移封後も100石だった小向掃部之介がルーツとのことでした。

 

昨日の彼岸明けは、約2か月ぶりに花巻のいつもの温泉に時々愛妻と日帰り入浴。

腰を悪くしてコルセット生活となっていた時々愛妻、

一年で一番多忙な時期をどうにかクリアし、やっと先が見えたということで

お誘いを受けました。お疲れ様でした!笑

 

その帰り、閉店したイトーヨーカドー花巻店の様子見に。

1階ではミスド、サーティーンワン、カバン屋さん、女性服、2階でCanDo、ゲーセンが営業、

スーパーは壁で目隠しされ、中では工事が進められているようでした。

今夏には食品スーパー「ロピア」として営業するとのこと。

私が注目しているのは、男性の衣料品関係のテナントが入るのかどうか?

これでなかなか、おじさんや高齢者が必要としている衣料品の店って無いんです。(;^_^A


2025 黒森神楽遠野巡行 其の参

2025-03-12 18:19:15 | 郷土芸能

前々回、白鳥の話を取り上げたので、本当にいないのか気になり、

松崎町の光興寺橋から松崎橋辺りを車で流してみましたが、確認できませんでした。

4月上旬までいることもあるので、まさか皆旅立ったとは思えないのですが・・・。

でも、そのまさかなら、今年の春は相当早いのかも・・・。でも、そんな、まさか・・・。汗

さて、

黒森神楽遠野巡行も最後です。

 

休憩後の最初、四幕目は清水参り

 

10年前に遠野で観た演目です。

でも、内容は忘れていたので、楽しみにしていました。笑

 

黒森の狂言では、あるあるの登場人物二人の設定

 

ボケ役のデク平さん、高校時代は遠野で過ごしたと云うことで、ここで口ずさんだのは、

あんべ光俊さん(飛行船)の遠野物語、デク平さんは、私とほぼ同じ歳のようです。笑

 

最初に登場した太夫とデク平のお嫁さん達登場

 

左の太夫の表情で、色々なことを察して下さい。笑

 

場が和んだところで、五幕目です。

 

どこの神楽でも人気の山の神舞

 

私も要所要所で、拍手代わりにカメラを叩きます。

 

散米では、常連と思われるお客さん達が床に落ちたお米を拾っていました。

 

またまた拍手です!

 

2015年の遠野巡行では、シットギ練りをしていた彼です。

 

お見事でした!

 

最後は恵比寿舞

 

山の中の遠野でも、遠野山伏系神楽では、これが人気演目のひとつです。

 

遠野代表の鯛役はKちゃん

 

お母さん、ちゃんとスマホで撮ってね!

 

舞台で待っていた釣り師の子は、この役のベテランさんかな?笑

 

会場を賑やかにして終わりです。

 

演目が終わったところで、舞立ちです。

会場に残ったお客さんの頭の他、病んでいる処をカミカミして、御開き。

皆さん、いや~!いがった!いがった!(良かった!良かった!)と云いながら帰途へ。

 

なんでも、黒森の皆さんはその後、ジンギスカンを食べて帰ったと云うことでした。

私は、関東から黒森神楽を見に来た、山猫さんを囲んで一献。

休酒中の私は、炭酸水を4,5回このジョッキーでおかわり。

いやあ~美味しかった~! 慣れるとそう感じるようになりました!(;^_^A

 


2025 黒森神楽遠野巡行 其の弐

2025-03-11 13:40:17 | 郷土芸能

今日も良い天気です。こうなってくると外で働く人たちは、気が気でなくなりますね!

年中、内勤の私が外を気にするのも可笑しい話ですが・・・。

さて、打ち鳴らしから一幕目の榊葉が終わり、二幕目です。

 

ご覧の演目で大蛇が飲む前に、皆さんで回し飲みをしていた中味が気になります。

 

中味が気になると云えば、髪型まで見えないように覆うその中身が誰なのか気になります。笑

出雲神楽の代表的な演目で、小学生の頃呼んだ絵本やTVの日本むかし話などで、

年配に方々には説明が無くても内容が理解できます。

しかしながら、読書離れが云われて久しい若者たちには、どうなのか気になります。

 

主人公の一人は須佐之男命(因みに姉は天照大神です)

 

先ほどお囃子の皆さんで飲んでいた、このお酒が気になるようです。

 

もう一方の主役、八岐大蛇さん登場

 

こちらもこのお酒が気になるようです。

神酒と書かれていたこのお酒、白いので、きっと美味しいんでしょうね!

 

大蛇でなくても量が過ぎると、誰しもが大蛇になる可能性大です!

飲み過ぎ注意!飲んだら乗るな!です。笑

 

わかっていても、楽しめるのがここの八岐大蛇です。

 

この大蛇役が誰だったのか、参加メンバーから表に出ているメンバーを引いても、

答えは出せませんでした!笑

 

こんな事を考えながら観ているお客さんは、ほぼいないでしょう。(;^_^A

 

三幕目に入るところで、胴と笛が代わりました。

榊葉の二人です。と云うことは、大蛇には出ていなかったと云うことでしょうか?笑

 

演目は松迎です。

 

千秋、万歳の兄弟による祝舞

 

遠野の大出早池峰系神楽では、ゆっくりしたテンポで、こちらのは軽快な舞です。

 

とても所作の美しい舞です。

 

先ほどの大蛇の賑やかさから気持ちを落ち着かせ、舞の良さを堪能します。

 

高校生の頃から参加し、既に十年選手です。

 

こちらは、小学生前から神楽にハマっていたと云うことで、遠野巡行の最初の頃は学生?

だったような気がします。

 

この後は御花御礼。

遠野に行った甲斐があったと思いながらの御礼口上であれば、幸いです。

ここで、しばし休憩。


2025 黒森神楽遠野巡行 其の壱

2025-03-10 17:08:31 | 郷土芸能

先月末に発生した大船渡山林火災による避難も本日全面解除となったようで、なによりです。

その火災発生当初の明け方、飛んでいる白鳥の鳴き声が聞こえていましたが、

3月も一週が過ぎる頃には聞こえなくなりました。相当数が北に移動したのかもしれません。

そんな今日は、けっこう暖かかったのでスノーダンプを片付けました。

あとで週間天気予報を見たら、まだ雪マークが・・・早かったかも・・・(;^_^A

さて、

先週末の土曜は、遠野郷八幡宮に一年おきにやってくる黒森神楽の巡行でした。

 

開場が12時45分からなのに11時過ぎには到着し、早めにおにぎりを食べスタンバイです。

自宅は歩いて10分弱なので、家で食べてゆっくり出てきてもいいのですが・・・大笑

 

私だけでなく黒森神楽の皆さんも早めに動きだし、13時前には八幡さんにご挨拶。

 

社務所前に戻って、シットギ獅子舞い込み

 

ここ数年の笛は(仮称)久保田さんですが、ここでは松本さん

 

先ほどまで、目の前には笛の(仮称)久保田さんが居たと思ったら、奥に行ってしまいました。

なんと!踊ってました!

 

おや、おや、(仮称)田中さんは相当お疲れのご様子。

 

と思いながら、観ていると笛が変わっていました。笑

この日は何か起きそうな気配です。

 

ギャラリーを見ると市外からのお客さんが多く、流石は黒森神楽さん。

 

火の準備をして、

 

大船渡の件があるので、きちんと火伏をします。

 

会場に移動し、一同、礼!

 

結構な御花が上がっています。笑

 

宿主である遠野郷八幡宮の多田宮司さんの挨拶に続き、松本会長の軽快な挨拶。

 

そして打ち鳴らしです。

 

一幕目は榊葉

役舞で、祓い清めと祝福が込められた舞

 

この日は二人です。

 

お一人はベテランさんで、

 

もう一人はと云うと、おやっ!笛の(仮称)久保田さん・・・

 

私が勝手に笛と決めつけていただけで、よくよく考えると、黒森の方々は色々なポジションを

こなすので、普通のことなのかもしれません。

 

これからの黒森の楽しみが増えました!

 

やっと一演目の終わりです。