常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

Xな7 「あなたはだぁれ?」

2008年05月28日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記
いた!



27日は登山をした日。我が先輩と行った高川山登山。

「場所は?」
「山梨県大月市、中央線初狩駅の南側の山ですね」


細かくルートを言えば
初狩駅を出て郵便局の前の道沿いを看板づてに行けば
民家そしてお寺そして山道に入り
しばらくいくと「高川山登山口、男坂女坂ルート」という階段があります。


「僕等は途中から男坂を選び、帰りは女坂から帰ってきました」
「丹沢の大山登山の時も男坂女坂があったね」


半年に一回は男と女を知る為に選んでいる…ってわけではない


この地域の山頂からの眺望といえば



何と言っても富士山です。
北側は遠方に南アルプスの山塊が見渡せ、その手前に鎮座する山々は大菩薩峠まで続く奥深かい山並み。ずっとずっと山が埼玉県そして群馬県の方まで続いています。

「あとは地図でも見てちょ!というわけで」
「やさしくないね。冒頭の“いた”とはなんのこと?」


5年前にこの山を登った時、なんと
山頂で野良犬が出迎えてくれたのです。

威嚇するわけでもなく、食べ物を欲しそうな目で見るだけの犬。
そしてふっとすると登山道の方に向き、誰か来ないかを眺めていました。
そんな記憶わずかですが覚えておりまして、前日思い返してたのです。

それが今回、また山頂に立ったらば!


「かの犬がまだ居たと」
「そう」





歳は取ったといえ、素朴な感じはそのままで生きていたのです。
驚きと懐かしさで胸が一杯。

オレも
オレも、5年前は若かったのか…。

しょげている場合ではなく、ふと標高板の隣に登山者BOXがあったので調べてみると
登頂した喜びと犬のことでビッシリ記載されていました。

この犬、名前はビッキーという
また
地元の新聞にも掲載された切り抜きがありまして、その筋では有名だそうです。
更にはウィキィペディアにも載っています


「餌を貰えるから居付いたとしても、主人を待っているとか下界で大変な目にあったとか…」
「何らかの過去を背負っていそうだね」

「うむ」


この高川山のビッキーに関するサイトを見ても、単なる野良犬としての出会いで終わらずに、下山してから思い返して愛着を持つ方も居るようです。


「とかなんとかいって豪邸に住んでいて、余暇を持て余して山頂に来ているとかあるんじゃないのっ!?登山者優しいからさっ」
「それはちょっとっ!」

「とはいっても、この犬は何故高川山に住み着いたのか一つとっても、様々な推測が出来るね」



その結論として山に居る方が良いのか、下界で暮らした方がいいのか


ま、

犬にしてみればどうでもいいのかも
山頂から広い広い眺望を共に観ている内に、そんな気がしてくるのも確かだしさ。



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「ところで今日のブログ、テストにはどの辺が出るの?
「そういえば誰がビッキーって名前を付けたんだろうって辺りを中心に…」
「あ、確かに」


それでは


Ⅹ散会!