深夜、部屋で自分の好きな音楽を聞いていると、ふと旅の思い出が甦ることがある。この場合、旅先で初めて聞いた音楽ではなく、自分のライブラリから、荷物を増やさないよう、さんざん悩んでセレクトして、メディアを持参のうえ旅先で聞いたものである。例えばナイル川を船で下ったときなどは、何もすることがないので、デッキで風景を見ながら、日がな音楽を聞いていた。このとき聞いていたのは、Massive Attack。今でも、日本では味わえないあの壮大な風景とは、まるでそぐわないように思えるが、いつもよりボリュームを上げて聞いているとその無国籍感が不思議と合っていた。特に「karmacoma」という曲が。
Massive Attackには 12"シングルやシングルCD の数がやたらと多くて、ひとつの曲に一体どのくらいヴァージョンが存在するのか、よく把握できなかったが、11枚組 シングルCD BOXがリリースされて、海賊盤でしか聞くことができなかった殆どのシングル・ヴァージョンを聞くことができるようになった。例えば「karmacoma」という曲には、Radio Edit. はよけて、
Album 5:17
Portishead Experience 3:58
Napoli Trip (Featuring Almamegretta, Remix by Ben Young) 6:04
U.N.K.L.E. Situation 5:37
Bumper Ball Dub (Remixed by Mad Professor) 5:57
Ventom Dub Special (Remixed by Mad Professor) 6:04
の6ヴァージョンが、シングルCD BOXに収められている。ただ、あなどってはいけない。
U.N.K.L.E. Situation MIX - INST
というインスト・ヴァージョンが入った コンピュレーションCD (MOWAX HEADZ 2A DISK 2) が存在している。
Massive Attack の音楽は、Nellee Hooper が関わっている時代のものが好きであった。というより、SOUL II SOUL にしても、Bjork にしても、Madonna にしても、彼の関わったいずれの楽曲もが秀逸で、好んで聞いていたのである。彼は、最近音沙汰がないがどうしたのだろう。淋しい限りである。
嘘のような話であるが、Nellee Hooper が在籍していた1stアルバム「Blue Lines」から、2ndシングル「unfinished sympathy」をリリースしようとしたとき、サダム・フセインがクゥエートに侵攻して湾岸戦争が勃発した。この局面で「Massive Attack (大規模攻撃)」という名前は、いくらなんでもフセインを刺激するのでよくないのではないかということになり、このシングルだけグループ名を「Massive」に改めている。冴えない名前である。以下が証拠のシングル CD のジャケット。

Massive Attack に関わる旅の思い出をもうひとつ。ローマのヴェネチア広場で土砂降りの雨に遭ったことは、このブログでも書いたが、その際、雨が治まるまで近くのCDショップで時間を潰したのだった。この店の一階のショーウィンドウは全て、白地に黒いクワガタ虫のポスターで溢れていたのを記憶している。そう、それは、Massive Atack 3rdアルバム「Mezzanine」のジャケットなのであった。
つい最近、Massive Attack の5thアルバムともいえるリュック・ベッソン監督の次作「Danny the dog」のサウンド・トラックがリリースされたが、これが例の、パソコンに落とせないコピーコントロールCDであった。シリコンデバイスやハードディスクに長時間録音できる携帯オーディオ機器が主流となりつつあるこの御時世に、音質を落としてまで何ゆえ全世界的にコピーコントロールCDを流通させるのか?
そういえば、iPod のCMにまで出ているU2は、データ配信に肯定的であるだけでなく、これまでリリースした全アルバムをICのメディアに収めて再リリースするそう。Massive Attack は、このような動向に逆行しているのではないか。既出のシングルCDBOX 11枚組に最新のシングル2枚を併せて、ぜーんぶシリコンに詰めて、どどーんとリリースするくらいのことをお願いしたいものである。是非。
Massive Attackには 12"シングルやシングルCD の数がやたらと多くて、ひとつの曲に一体どのくらいヴァージョンが存在するのか、よく把握できなかったが、11枚組 シングルCD BOXがリリースされて、海賊盤でしか聞くことができなかった殆どのシングル・ヴァージョンを聞くことができるようになった。例えば「karmacoma」という曲には、Radio Edit. はよけて、
Album 5:17
Portishead Experience 3:58
Napoli Trip (Featuring Almamegretta, Remix by Ben Young) 6:04
U.N.K.L.E. Situation 5:37
Bumper Ball Dub (Remixed by Mad Professor) 5:57
Ventom Dub Special (Remixed by Mad Professor) 6:04
の6ヴァージョンが、シングルCD BOXに収められている。ただ、あなどってはいけない。
U.N.K.L.E. Situation MIX - INST
というインスト・ヴァージョンが入った コンピュレーションCD (MOWAX HEADZ 2A DISK 2) が存在している。
Massive Attack の音楽は、Nellee Hooper が関わっている時代のものが好きであった。というより、SOUL II SOUL にしても、Bjork にしても、Madonna にしても、彼の関わったいずれの楽曲もが秀逸で、好んで聞いていたのである。彼は、最近音沙汰がないがどうしたのだろう。淋しい限りである。
嘘のような話であるが、Nellee Hooper が在籍していた1stアルバム「Blue Lines」から、2ndシングル「unfinished sympathy」をリリースしようとしたとき、サダム・フセインがクゥエートに侵攻して湾岸戦争が勃発した。この局面で「Massive Attack (大規模攻撃)」という名前は、いくらなんでもフセインを刺激するのでよくないのではないかということになり、このシングルだけグループ名を「Massive」に改めている。冴えない名前である。以下が証拠のシングル CD のジャケット。

Massive Attack に関わる旅の思い出をもうひとつ。ローマのヴェネチア広場で土砂降りの雨に遭ったことは、このブログでも書いたが、その際、雨が治まるまで近くのCDショップで時間を潰したのだった。この店の一階のショーウィンドウは全て、白地に黒いクワガタ虫のポスターで溢れていたのを記憶している。そう、それは、Massive Atack 3rdアルバム「Mezzanine」のジャケットなのであった。
つい最近、Massive Attack の5thアルバムともいえるリュック・ベッソン監督の次作「Danny the dog」のサウンド・トラックがリリースされたが、これが例の、パソコンに落とせないコピーコントロールCDであった。シリコンデバイスやハードディスクに長時間録音できる携帯オーディオ機器が主流となりつつあるこの御時世に、音質を落としてまで何ゆえ全世界的にコピーコントロールCDを流通させるのか?
そういえば、iPod のCMにまで出ているU2は、データ配信に肯定的であるだけでなく、これまでリリースした全アルバムをICのメディアに収めて再リリースするそう。Massive Attack は、このような動向に逆行しているのではないか。既出のシングルCDBOX 11枚組に最新のシングル2枚を併せて、ぜーんぶシリコンに詰めて、どどーんとリリースするくらいのことをお願いしたいものである。是非。
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