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金庸の武侠小説 (1)

2004-12-22 | Asia 「圓」な旅
金庸の長編小説「鹿鼎記」全8巻を読了しました。

徳間書店から1996年10月に初日本語訳「書剣恩仇録」第一巻が刊行されてから、2004年3月「鹿鼎記」最終巻が出されるまで、延べ7年半をかけて、長編12作、短編3作の全てが翻訳・刊行されました。Tomotubby は、ウォン・カーウァイ監督の映画「東邪西毒」(邦題「楽園の瑕」)など、原作の映画化作品から金庸の名を知り、周回遅れで読み始めて読み耽り、ようやく全作品読了となりました。ちょっと寂しい気分。

まずは金庸氏のご紹介。本名は査良。本名の一字「」を二つに分けてペンネームにしたそうです。生まれは1924年「書剣恩仇録」の舞台にもなった中国浙江省海寧県。最初は外交官を目指すが断念して、「大公報」の新聞記者として香港に渡る。1955年、処女作「書剣恩仇録」を発表するや一躍人気が高まる。1959年には日刊紙「明報」を創刊、以降小説を同紙に連載、1969年から最後の長編「鹿鼎記」を執筆、1970年1月に「越女剣」を発表するまで15年間に15作を創作しました。そして1972年「鹿鼎記」連載を完了すると同時に筆を折り、世間を驚かせたのでした。その人気は香港・台湾にとどまらず、近代化の波とともに大陸全土に及び、今や中華世界を中心に12億の熱狂的読者を擁するといわれています。

Tomotubby も中国を旅行したとき、金庸の名前を出したら、老若男女みんなが知っていて驚いたことがあります。登場人物の誰が好き?とか話はどんどんディープな世界に展開していきました。金庸を知らない日本人には何のことやらさっぱり判らないのですが、金庸を読んでいるとみんなお友達。と優越感に浸れること間違いなしです。

金庸氏が昨年来日され玉川大学で講演されたそうで、勿論今もご健在ですが、よくよく考えてみると、同時代に「書剣恩仇録」を読んだ若い読者でも、既に還暦を迎えているはずです。原作が時代を越えて支持される普遍的なテーマを持つせいでしょうか、全く古さを感じません。香港で繰り返して映画化、TVドラマ化されたためかもしれませんが。最近も北京の天橋の本屋さんに「天龍八部」のコミックが積まれていました。「天龍八部」は、民族をテーマにした、どちらかというと重い作品なんですが...金庸って子供たちにも人気があることがよく判りました。そういえば、中国から来た人から、金庸は試験前には絶対読まない。と聞いたことを思い出しました。読み出すとやめられなくなって、勉強できなくなるから。だそうです。Tomotubby も同感。

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2 コメント

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Unknown ()
2004-12-28 21:15:38
I am from chian,and learning Japanese now:) I love 金庸の長編小説 very much.
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Unknown (Tomotubby)
2004-12-30 22:48:28
コメント謝謝♪



黄さんって、

東邪黄薬師さん?

それとも黄蓉さん?



Tomotubby は、射三部作がお気に入りですが、黄さんはどの金庸の作品が好きですか?

どの登場人物好ですか?
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