Tomotubby’s Travel Blog

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電脳九龍城的進口 (川崎)

2013-07-15 | Asia 「圓」な旅
Kawasaki Warehouse

消滅から20年の歳月が経つも、映画やコンピュータゲームの中で幾度となく蘇り、再生産されて、前世紀を生きた香港の人々の脳内だけでなく、その地を訪れたこともない若い人たちの記憶にまで遺ることになった「九龍城砦」。昼なお暗黒の湿った胎内、頭上には蛸足の電線と雫の垂れる水道が蜘蛛の巣のように絡み合う治外法権の領界内では、麻薬、売春、賭博、さらには許可のない医療行為までが行われていたという。そんな幻の「九龍城砦」がリアルに日本の地に甦ってしまったと聞きつけ訪れてみた。場所はJR川崎駅にほど近い市電通り沿い、KAWASAKI WAREHOUSE という名のゲームセンターのビルである。外装からして上の写真のように重厚な雰囲気で、前知識と看板がなければここがゲーセンとはとても思えない。

Kawasaki Warehouse

頭上には赤錆の浮かぶ鉄管、「WAREHOUSE」の文字、縁起を担いだ逆さまの「福」の字、鉄の扉には「歓迎光臨」とあるが、入りにくいことこの上ない。そんなに大げさではないけど意を決して扉に近づくと、それは当然自動ドアなのだが、プシューという音がどこか恐ろしげ。


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