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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

今夜は「桜新町ねぶた祭」

2008-09-13 | 「東京で味わう」シリーズ
先月、本場の青森で「ねぶた祭」を見てきましたが、一ヶ月遅れの「ねぶた祭」が今年も世田谷区桜新町商店街、通称サザエさん通りで行われます。今年で5年目。

青森で見たときは、ねぶた巡行時に雨が降り出して、雨よけに透明なビニールがねぶたに被せられたため、折角の風情が損なわれてしまったのが残念でしたが、世田谷では今年も天気に恵まれそうです。ラッキー。

ハネト(踊り手)としての一般参加も受け付けてもらえます(衣装無料貸し出しの受付は9/5日で終了しています)。Tomotubby も今夜参加してるかもね。ラッセラー。

2007年の「桜新町ねぶた祭」
2006年の「桜新町ねぶた祭」

【北京五輪閉幕記念】 東京で味わう北京 その2の2 (港区)

2008-09-08 | 「東京で味わう」シリーズ
「家菜」(れいかさい)。重厚な扉を推して、高い敷居を跨ぐ前に、門番が迎えてくれました。どうやら客は私たちだけのようです。


入るとすぐ目に飛び込んだのは、鮮やかな黄色い花と壁に掛けられた黄色い龍袍。黄色は中華皇帝の色です。龍袍に近づく前に、すぐに入口脇の部屋に通されてしまいました。夏の光が中華文様の擦りガラスの窓を通ると随分柔らかく感じられます。冷房のきいた部屋は飾り気がなく、オーク材の家具と八人掛けの円卓が置かれていますが、八人が座るには少々狭いように思われます。


ナプキンの傍らにはコースのメニューが置かれています。ざっと眺めたところ、ウェブサイトに載っていたものと同じようで、少しがっかり。待つ間もなく怖そうな女性スタッフが飲み物のオーダーを聞きにやってきました。ここのお酒は凄い値段と聞いていたので、岩茶研究所の中国茶、龍袍ならぬ「大紅袍」を頼みました。お一人様、1,260円也。

「前菜十品」は以下の通り、これで二人前。五品ずつを二回に分けて、怖い女性スタッフによる説明付きで供されました。どれも二口、三口で食べてしまえるほどの量しかありませんが、二種の豆腐料理は今まで見たことも食べたこともないものでした。個人的には牛フィレ肉の揚げ物が気に入りました。最初は、量が少なく感じ、これって一品 500円くらいかな?とか金勘定していましたが、十品食べ終わる頃には、結構満腹感も味わえました。これらは西太后が食べていた料理とも聞きましたが、恐らく西太后は、料理を一口、二口しか食べずに多くの種類のに箸をつけたのではないか?と思いました。


蓮根の挟み上げ


特別な豆腐料理(緑豆と豚肉の炒め)


セロリと海老子の酢和え


蒸し鶏の葱山椒ソース


牛フィレ肉の揚げ物スパイシーソースがけ


翡翠豆腐


北京風豚バラ肉の燻製


白菜の芥子漬け


精進料理風炒め物(人参・香草・筍・北京大根の漬け物)


海老の錦糸玉子揚げ


お次はいよいよ「主菜三品」。最初に魚沼産コシヒカリのご飯が出てきて、鶏、豚、魚料理が続きます。茄子と豚肉の炒め物はありがちですが、なんとも上品なお味。そして、故宮御花園にもある太湖石のような鶏肉の揚げ物は見た目も楽しく、美味く頂けました。赤ハタの揚げ物は美味しくていやしくも顔の肉までこそぎ落として食べました。


チンゲン菜と鶏肉の揚げ物


茄子と豚肉の炒め物


赤ハタの揚げ物 香ばしい醤油ソース


主菜の後の「スープ」。順番はここでいいのかな?と思いましたが、満腹時にも味わえるあっさり味の、食後のスープでした。


海老と魚の浮き袋の宮廷風スープ


最後の「デザート」はヨーグルトということでしたが、ミルク味に酢の混じったふんわりした食感は、初めて味わうものでした。


北京風ヨーグルト

【北京五輪閉幕記念】 東京で味わう北京 その2 (港区)

2008-09-06 | 「東京で味わう」シリーズ

引き続き六本木ヒルズです。今回の目的地は、中国宮廷家庭料理が食べられる「家菜」(れいかさい)。なんとミシュランガイド東京2008で☆☆、中華料理では世界最高評価。ここ「東京で味わう」シリーズでは空前絶後の高級店であります。

北京で竹園賓館に一人で泊まったとき、宮廷料理に憧れて、北海公園の「仿膳飯荘」か、后海近く羊房胡同の「家菜」に行ってみようとしたのですが、諦めたことがあります。中国は一人で行くとどうしても小吃めぐりになってしまうのが残念なところ。

六本木ヒルズが開業した際に「家菜」の日本支店ができたという話を聞いて常々訪れてみたいと思っていましたが、当時は、北京本店価格を遥かに凌ぐ3万円超のディナーのみで一日3室の予約しか受け付けてくれず、あまりにハードルが高かったのです。最近では、1万円のランチのコースメニューが供され、お二人様でも受け付けてくれるようになりました。

「家菜」は上海の黄浦公園内にもお店を出しているそうです。黄浦公園というと、ただいま改装中の和平飯店の近くで、戦前「犬と中国人入るべからず」の看板が立てられていた場所でもあります。


「家菜」の重厚な入口。

つづく

六本木ヒルズで聞いた馬頭琴

2008-09-01 | 「東京で味わう」シリーズ
既に五周年の六本木ヒルズ。最近よく訪れるんですが、また迷いました。斜面立地のためなんでしょうが、タワー側とけやき坂側の高さのベースがよく判らなくなって自分の座標を見失ったようです。未だに判らないんですが、雨の日は、日比谷線の六本木駅からけやき坂まで濡れないで行けるんでしょうか?

ま、そういう判りにくさが、ここの魅力なのかもしれませんが。ひょっとすると、わざと判りにくくしてあるのかもしれません。一回訪れて全貌が判ってしまうと再訪する気がしなくなりますから。行くたびに発見があり、行くたびにマイナーチェンジもある方がいいに決まっています。

で、昨日のヒルズ。遠くから湿った風に乗って、せつない弦楽器の音が聞こえてきたのですが、それがどこから聞こえてくるのかさっぱり判りませんでした。アジアンガーデンという場所でミニコンサートが行われていることは確かめたのですが、今度は案内図にその所在が見当たらず、いったいここのどこにあるのか、さっぱり判らないのでした。

音のありかにようやく辿り着き、そこがいつも通り過ぎている経路上であることに驚きとともに気づいたときには、演奏は既に半分近く終わっていました。バイオリンと二胡の中間のような音を持つ擦弦楽器は、馬頭琴(モリンホール)というモンゴル伝統のものでした。棹の先が馬の頭の形をしているので、この名で呼ばれています。弦は二本だけで馬の尻尾の毛を束ねたものです。弓も馬の毛で作られています。全くもって馬と縁深い楽器なのです。

演奏は、賽音吉雅(セーンジャー)という名の内モンゴル自治区出身の爽やかな男性で、「スーホーと白い馬」や「蒼き狼 地果て海尽きるまで」での演奏で有名だそうです。民族衣装に身を包み、容貌は藤川球児選手に少し似ています。夏のモンゴルの草原を思わせる雄大な楽曲を披露してくれましたが、当日は湿気が多かったため、弦は馬の毛を使ったものではなく、ビニール製だったそうです。

【北京五輪記念】 東京で味わう北京 その1 (両国)

2008-08-25 | 「東京で味わう」シリーズ
「書聖」として崇められる王羲之の「蘭亭序」が、日中国交正常化30周年記念とかで、北京故宮博物院より江戸東京博物館(特別展「北京故宮 書の名宝展」)に来日していると聞き、驚きつつ両国へ赴いた。「蘭亭序」といえば、教科書などでお馴染みのあれではないか。中国にとっては国外不出の国宝のはず。



ただ、王羲之の真跡はもはやこの世には現存しないとも言われる。清朝の乾隆帝が「神」の一文字で賞賛し三希堂に収蔵した、台北故宮博物院所蔵の「快雪時晴帖」にしても、最も真筆に近いといわれるが臨摸の可能性は捨てきれないらしい。来日している「蘭亭序」は紛れもない臨摸で、乾隆帝が蒐集した模写本「蘭亭八柱帖」の名品三点のうち、唐初に太宗皇帝李世民の勅を奉じて家臣の馮承素が王羲之の真跡を模したという「八柱第三本」である。

太宗は王羲之の書を溺愛した結果、遺された真跡を悉く収集したと伝えられている。「蘭亭序」に至っては、家臣に命じて王羲之の子孫から騙し取ったとも言われる。「蘭亭序」を単に所有したばかりでなく、死に臨んで、自身の陵墓である昭陵に副葬するよう、後継ぎの高宗李治に求めたと言う。生前の大昭和製紙(現・日本製紙)会長の齊藤了英氏が大枚叩いて落札したゴッホ「医師ガシェの肖像」とルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を、自分が死んだ際に一緒に荼毘に伏してくれ。と発言して顰蹙を買ったことを思い出した。

太宗の葬られた昭陵は五代のときに盗掘に遭っている。盗掘者の温韜は軍人で、二百年前の副葬品について「悉く前世の図書、鐘王の筆跡、紙や墨は新品のようである」と伝え、盗掘品目録まで公開しているが、その中に有名な「蘭亭序」は載せられていなかった。案外、高宗は父の遺言に逆らい「蘭亭序」を副葬しなかったのかもしれない。高宗の皇后は、唐から皇位を奪って自ら即位した中国史唯一の女帝、悪名高い則天武后(武則天)である。彼女は死後、高宗の眠る陵墓、乾陵に合葬されているが、この乾陵は今日に至るまで盗掘に遭っていないという。王羲之の真筆は意外と乾陵に副葬品として眠っているのかもしれない。乾陵には、高宗の記録を書き伝える「七節碑」があるが、この碑文は則天武后が作り、八千余字に及ぶ書文は中宗李顕の筆である。そこには、死に臨んだ高宗が、生前自分が愛してきた書籍や筆跡を乾陵に副葬するよう遺言したと書かれている。


今年2月、清末・光緒帝の時代に造られた「蘭亭序」の臨模石碑が、浙江省寧波で取り壊し中の街から発見された

東京で味わう新加坡 その3の2 (港区)

2008-07-22 | 「東京で味わう」シリーズ
「シンガポール・スリング」、前に飲んだのはシンガポールに向かう機内だったと思います。確かあのときも思ったんだけど、スリングってどういう意味なんでしょう。スリング Sling だろうから辞書で調べたら、投石機、転じて賄賂という意味があるそうです。いずれにしても意味不明。もうひとつ「リ」を増やして「シンガポール・スリリング」と言って恥をかいた人がいましたが、いっそ Thrilling とした方がしっくりいくような感じもします。

蟹を待ちながら Singapore Seafood Republic のメニューを見ていて残念だったのは、ハイナンチキンライス、プラウンミー、フイッシュヘッドカリー等、ご当地メニューがあるにはあるんですが、すべてランチ限定であることです。夜には、客単価の安い客に長居されたくないのが、本音でしょう。それでなくとも、蟹は調理に時間がかかり、食するにも時間がかかって、回転率がよくないのです。おまけに地価の高い場所に天井の高い店舗を作ったわけですから、投下資本回転率が悪すぎなんです。利益率を上げるには、ディナーの標的顧客を、デートで蟹を食べにきて、女子にいいとこ見せようとはりきりまくる、金払いよい大食漢の男子に絞るのが良策なのでしょう。

そういう生臭い分析をしていたら、蟹が来ました。チリクラブ、蟹チリです。蟹肉と卵がチリソースと混ざることで、得も言われない美味が生まれるのです。今回はサイドメニューとして蒸しパンをオーダーしましたが、できるならソースをあったかご飯にかけて食べたい気分です。前回煲仔飯に続いて、またしても「丼」志向。


マッドクラブです。この蟹が...


チリクラブになります。

東京で味わう新加坡 その3 (港区)

2008-07-22 | 「東京で味わう」シリーズ
Tomotubby's Travel Blog ではこれまでハイナンチキンライスカヤトーストなど、日本で味わえるシンガポール料理のことを紹介してきましたが、以前からテレビで噂になっていた本命マッドクラブを食べさせるお店がいよいよ上陸、この春から、品川駅高輪口、ホテルパシフィックの前庭で営業を開始しています。高輪口からはチリクラブの巨大看板が見えるので、近くを通るたびに気になっていたのでした。

お店の名前は Singapore Seafood Republic。なんと在シンガポール有力三店、チリクラブで有名、香港やマニラにもお店のある「珍寶」Jumbo Seafood Restaurant と、ペッパークラブで有名、本場マーライオンのお隣にある Palm Beach Seafood Restaurant と、マカオでも食べたカリークラブ(咖厘蟹)で有名、エスニック・シーフード料理を供する「国際海鮮市場及酒楼」Seafood International Market & Restaurant の共同出店。Singapore Seafood Republic という名前は、去年シンガポールで訪れた VIVOCITY の巨大フードコート Food Republic とも似ています。

ということで、満を持して行って参りました。ちっこいマーライオンが飾られた門から階段を上がりますると、コロニアルな白亜の洋館の入り口には「ただ今1時間待ち」の表示がありました。ふつうなら、ここで挫けてしまうのですが、入り口からは大きな鋏を持つマッドクラブが蠢く生け簀が見えて、今さら蟹を食べずに帰るわけにはいきません。きっぱり。予約のないことを告げると、なぜか「ただ今30分待ちです」と待ち時間は短縮。そしてテラス席で座って待つこと10分、なぜか席に通されました。入口左にはおしゃれなバー・スペース、進むと右にはキッチン、左にはオープン・スペース、そしてそしてメイン・ダイニングはお店の奥でした。高い天井にストライプのソファ、なかなか素敵です。アクセントの赤い壁はシンガポール・スリングの色かもしれません。デカンタサイズで供されるシンガポール・スリングを味わいながら蟹を待ちました。気分は熱帯。



つづく

東京で味わう「土鍋飯」 ~金魚をめぐる旅 その18~

2008-07-19 | 「東京で味わう」シリーズ
昨年アモイで食べた「煲仔飯(土鍋飯)」が激美味しかったので、日本に居ながらに食べることのできるお店がないかぃな。と気になっておりましたが、六本木ヒルズに発見しました。でもヒルズでは、魯肉飯の「鬍鬚張(ひげ張)」がなくなっておりました。隣には、渋谷にもある「梅蘭」が開店したばかりで、例の如く行列ができております。流石に栄枯盛衰が激しい街。六本木。そんなに並ぶほど美味いか、あの焼きそば。とツッコミたくなりつつも、即入店可能な「煲仔飯」のお店の方に吸い込まれました。

「煲仔飯」のお店の名前は「天一煲」、江戸時代に徳川吉宗のご落胤を名乗って鈴ヶ森刑場の露と消えたのは「天一坊」(関係ないか)。ここ、どうやら、四川料理のお店のようです。店内に入って、壁に金魚の絵の書かれた「まん前」に座らされてしまいました。「金魚どまん前」少し嬉しい。



早速「金魚をめぐる旅」にエントリー。でも、こういうお店は、ひょっとして...と、ヤな予感も。というのは「紅×餃子房」の系列店みたいな雰囲気を感じたからです。早速、ケータイで調べてみたら予感的中。やはり「×虎餃子房」を経営している「×コーポレーション」のお店でした。ちと後悔。で、辛くなさげなのをチョイスしていただきました。


①豚バラ肉と茄子の土鍋ご飯

②酸辣湯

③オムレツ黒酢あんかけご飯

なかなかワイルド。「紅×」に中華の繊細さを求めても仕方がないんですが、こういう味のこゆい大雑把な料理では会社の特性的にイケているような気もします。でも本質は日本でいう「丼」なので、女子には受けが悪いような気もします。果たしてヒルズで生き残れるのか?

①は醤油味なのですが、山椒が小粒でぴりりと効いてまして、四川風。土鍋の底に固着したおこげをこそげて食べると美味しいです。②も山椒が小粒でぴりり、豆腐も入っていて今まで食べた酸辣湯より辛め。酸麻辣湯と改名したほうがよいかもと思います。③は女子の受けを狙った日本オリジナル料理なのでしょう。全般的に見た目より美味しかった。久しぶりにたくさんご飯を食べました。やはり「丼」だぁ。

代々木ロズウェル事件

2008-07-07 | 「東京で味わう」シリーズ


東京で味わうSF(Science Fiction, Not San Francisco) その2

代々木の国立競技場の敷地の一角に白いUFOのようなものが不時着しており内輪で話題になっていた。日曜日の午後、未確認飛行物体を確認しに行こうということになり、話題の副都心線に乗って行ってみた。しかし現地に着いてみると、白い円盤は既に解体、回収されようとしているのだった。奇妙なことに、回収現場で働いている労働者たちは大柄なアングロサクソン系外国人ばかりで、日本人といえば、この蒸し暑い中ダークスーツを着こんだホワイトカラー男子が若干名いるくらいだった。日本人警備員たちもいるにはいるが、彼らは柵の外から円盤を遠巻きに警護しているだけで、部外者を円盤に寄せ付けないよう見張り、あまつさえ写真など撮らせないよう注意するのが専らの仕事であった。


東京で味わうNM(New Mexico)

白人の労働者たちは白い円盤から白い発泡スチロールの中に詰め込まれた得体の知れない標本を運び出しているように見えた。それらは何かふわふわしたもののようであるが、もしかするとここに飛来した宇宙人の屍体なのかも知れない。ふと、そう思った。話題のロズウェル事件を想起したのであった。ニューメキシコに墜落したUFOから米空軍が異星人の屍体を回収したという怪事件。偶然にも今日という日は、ロズウェル事件が起きてからちょうど半世紀と一年後。普通なら色褪せてしまうくらい長い時間が経つというのに、この事件は一躍脚光を浴びている。かのヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ Jr.博士のお蔭で。


実は Zaha Hadid の設計だったりする

ここの写真、転載されちゃいました

「ヨジゲン組織」のアジト撤収?

2008-07-06 | 「東京で味わう」シリーズ
東京で味わうSF(Science Fiction, Not San Francisco) その1

以前、京浜東北線に乗っていると、JR大井町駅からすぐ近くのビルの二階の窓に、大きく緑色の字で「ヨジゲン組織」と書かれているのが見えました。いったいこの「組織」はどんな組織なのだろう? 「ヨジゲン」とは「四次元」なんだろうか? まさか「四時限」ではないだろう。四次元空間からやってきた地下組織のアジトなのかもしれない。けど駅前でかえって目立っていて気づかれるじゃないか。と、以前からずっと気になっていました。

ところがですよ。先日、その窓全体が見えなくなるほどに、貸ビルの広告看板が貼られているのを見つけました。駅近の二階という都会の日常に埋もれて活動することで長らく追求を逃れてきた「ヨジゲン組織」も、遂に当局にアジトの存在を見抜かれ、ガサ入れが入ったのかもしれません。いや、「組織」は、ガサ入れの前にアジトを撤収して四次元空間に去っていったのかもしれません。

気になったので改めて大井町に行ってみると、駅前は今まさに再開発が進められているようで、「ヨジゲン組織」もその煽りを食った可能性があります。三ツ又商店街の側に回ると窓に大書された「ヨジゲン組織」の文字は消え失せていました。辛うじて残されたアジトの痕跡は、「ヨジゲン 2F」の小さな看板と、「ハグログ ヨジゲン バンフォリオン」という怪しい呪文だけでした。


ハグログ ヨジゲン バンフォリオン...