goo blog サービス終了のお知らせ 

Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

東京で味わうHK その4 (三宿)

2009-04-09 | 「東京で味わう」シリーズ
目黒川沿いに夜桜を観に行きました。ここの桜は染井吉野種が殆どですが、昨年、池尻大橋近くにピンクの花をつける垂れ桜が咲いているのを見つけました。先日、新しいバカチョンデジカメを買ったので、早速撮ってみました。レンズが明るいせいか、桜の背景には暗くて気づかなかった巨大な楕円形の建造物が写っています。これぞ建築中の大橋ジャンクション。巨大な壁のせいで、桜は書き割りのようにも見えます。



夜桜を観た後、三宿の交差点まで歩いて、前から気になっていた「香港麺 新記」で食事。そう、ここは本場香港の味が気軽に味わえるお店なのです。東京で味わう香港、久々のエントリー。満席なので少し待ってカウンターに着席。




ここで外せないのが、店の名にもなっている香港麺。アヒルの卵の白身が練りこまれています。これが細くて腰のある麺なので、スープの中でも延びないのです。脂っこくない豚骨スープには、ありったけの具を入れて貰いました。ちょっとおでんっぽい。似たようなものをシンガポールのフードコートで食べたことがあります。この麺だけでもお腹いっぱいになりますが、各種半ライスをつけたセットメニューを食べている人もいます。

麺はシェアして、鮭とレタスの入った炒飯、湯葉と青菜炒めも追加しました。凄く美味しくて、というか香港風味で感激、これぞ本場の味。他のテーブルに目を移すと点心や炒麺など、いろいろ美味しそうなものが見つかりました。ここ、また来ようっと。

東京で味わう馬来西亜 (銀座) 続き

2009-01-10 | 「東京で味わう」シリーズ
銀座ファイブに引越してきたマレーシア料理店「JOM MAKAN」でどんなのを食べたかというと、
まずラクサ。わたしのラクサ基準は、いまだにシンガポールで初めて食べて感激したカトン地区一番店「Marine Parade Laksa」の味なのだが、ここのは味が違っていて麺喰らった。じゃなかった。面喰らった。ココナッツミルクが少ないのか酸味が強くて、スープも蝦の味というより魚の味。そもそも、これがマレーシアの味なのかもしれないが。




お次が前から食べてみたかった「ナシ・レマ」。ご飯をココナッツミルクで炊いたもので、シンプルだけどおいしい。付け合せに、蝦味のソース、卵、ピーナッツ、胡瓜、小魚が添えられているが、基本的に朝ごはんメニュー。中国で朝粥を食べるようなものだから、これが 1,200円といわれると考え込んでしまう。ちなみに上のラクサも 1,200円。
あと、空芯菜の蝦ペーストあえというのを頼んでみた。蝦ペーストはシンガポールで瓶詰めを手にしたことがあって気になっていたが、日本人を代表して口には合わなかった。前にベトナム・ダナンでオーダーして食べられなかったのと似た味のような気がした。
この店は全体的に値段は高いが、日本人に媚びた味にしていないのには好感が持てた。ただデザートに頼んだ黒蜜のかかった「豆花」はいけなかった。そもそもマレーシアに豆花なんてあるのか? フィリピンのタホーみたいならいいや。と思って頼んだが、日本で売っている絹ごし豆腐の味だった。いや、あれは日本の絹ごし豆腐に違いないぞ。

東京で味わう馬来西亜 (銀座)

2009-01-09 | 「東京で味わう」シリーズ
昨年の後半から海の向こうでいろいろあって、あれよあれよという間に、世界はまさに史上空前の不景気らしい。不景気不景気と言われると、心理的に落ち込んで、せっかくの三連休ではあるが遠くに行かずに近場で楽しもうということになりがちなので、年の初めから「東京で味わう」シリーズを書いてみる。

実は、不覚にもここの存在を知ったのはつい最近である。その名は「銀座ファイブ」。(ああ。そこ知ってるよ。と言うなかれ) 地下鉄銀座駅(丸の内線出口)と地下で直結していて、地上二階地下一階にたくさんのお店がひしめきあう。特に二階部分はアンティークショップが多くて銀座にあっても独特の雰囲気を醸し出しているが、今回は夜11時まで開いている地下部分。ここは通路に面してオープンな作りの店が多く、カフェに混じって、タイ、韓国、ベトナム、香港のローカルフードが味わえるお店が並んでいるのであった。

そしてそこに、昨年秋、代官山から「JOM MAKAN」が引越してきた。「JOM MAKAN」は、マレーシア政府により人知れず送り込まれた公認シェフ何某が、マレーシアのローカルフードを日本に広めることを使命に、日夜料理の腕を振るっているらしいのだ。

ひとまず、つづくのだった

水道橋で「フライド・ホッケンミー」を食べた

2008-11-09 | 「東京で味わう」シリーズ
ネヴィル・ブラザーズを聞きに行った帰りに久しぶりに「海南鶏飯」で食事をした。このお店は当ブログでオープン前から取り上げていたが、「吉野家」の階上にあるせいもあり、行く度にオープン時の真新しさやオシャレっぽさが減退して味のほうも大衆化しているように感じる。そのような現象自体は必ずしも悪いわけではなく、シンガポール現地のフードコードのようになっていくようでもあり先行きは楽しみである。供される料理は「ペーパー・チキン」などの裏メニューを含めて徐々に増えており、この日も裏メニューから「ラクサ・チャーハン」なる怪しげなのを試してみたが、イマイチであった(厳しい目)。ただ正メニューから頼んだ「フライド・ホッケンミー」は、割と現地のホーカーズの味を再現できているようで嬉しかった。



フライド・ホッケンミー、漢字だと「炒福建麺」だろうか。中国福建省出身の華僑が持ち出した塩焼きそばのレシピが、東南アジアの蝦を原料とした魚醤や辛子味噌の文化と結びついて独自の味が生み出された。東アジアの旨み調味料(「味の素」や「味王」)と東南アジアの魚醤(「ナンプラー」や「ヌクマム」や「サンバルブラチャ」)の混交文化とでも言おうか。そういえば朝鮮半島のキムチには、魚醤が隠し味に使われているらしいし、日本にも「しょっつる」なる魚醤がある。それより最近感じるのは、長崎ちゃんぽんや皿うどんの味が「フライド・ホッケンミー」に似ていること。この長崎独自の中華料理は、魚醤文化圏の延長線上に位置していたに違いない。その線はさらに朝鮮半島へ続いていたのだろう。

今年の初めに渋谷の桜坂に「桜ん坊」という長崎ちゃんぽんのお店ができて、たまに食べに行くのだが、ここに「皿うどん 太麺」という揚げていない、焼いた太麺のメニューがあって、餡かけの有無は違えど、これなど「フライド・ホッケンミー」と非常に近いような気がする。

澁谷に「肉圓」を喰べに行く

2008-11-08 | 「東京で味わう」シリーズ
執っこい風邪も治癒し喰慾が恢復した途端、臺湾で食べた「肉圓」(バーワン)が喰べたくなったので、この見た目が気色の悪い小吃を喰しに澁谷の老舗「麗郷」へ(と故意に難解な字を使ってみた)。というのは、「肉圓」は矢張り「肉円」ではなく「肉圓」でないといけないし、「芋圓」は矢張り「芋円」ではなく「芋圓」でないといけないから。「圓山大飯店」が「円山大飯店」ではなく「圓山大飯店」でないといけない位に。判っては貰えないかもしれないが、臺湾という國の印象は矢張り「繁體字」なのだ。そういう意味で「麗郷」の文字はいいなぁ。「麗」の字と「郷」の字がバランス良くて(営養のパランスだって良さそうだ)。特に「郷」の字につけられた「点」が好き。取り外して持って帰りたくなるくらい。こんなことを思ったのは、前に経堂の歯医者で見つけた「歯」の字以来。
澁谷「麗郷」というと、お勘定のとき、おばさんが何度も繰り返して

「有難(アリガト)」と言ってくれるのも印象的だが、なんといっても、カウンターにぶら下がった腸詰だ。最初この気色の悪い腸詰を見たときは、ビル地下にあるような二流のイタリアめし屋やスペインめし屋と同じようにデコレーションなんだろう。と思ったが、ある日、お土産のオーダーが入って、おばさんが腸詰を取り外してビニール袋に入れているのを見て、売り物であったか。と驚いたことがある。

まあ、そんなことはどうでもいい。今日は腸詰を喰べに来たのではない。まずは「肉圓」だ。できれば「肉圓」と啤酒(ビール)だ。同伴者の分とともに「肉圓」を二個注文したが、啤酒に少し遅れてでてきた「肉圓」はご覧のように、パクチーののった「ツインピークス」で少し卑猥であった。これが「九份紅糟肉圓」であったら、さぞや卑猥だったろうナ。と、いけないイメージが頭をよぎる。

↑臺湾の人が「QQ」と呼ぶ、芋?の粉で作った半透明の「ぷにょぷにょ」の中に豚肉やら筍?やらの餡が入っていて、お醤油ベースの油っぽいソースがかかっているのであるが、これがまるっきし臺湾屋台の味。これぞ「東京で味わう臺湾」(その4)であった。因みに日本国内の他の店のメニューに終ぞ「肉圓」の文字を見たことはない。
ついでながら、ここは大根餅もおいしい。→

The Neville Brothers Live 詳細

2008-10-30 | 「東京で味わう」シリーズ
ニューオーリンズ・セカンドライン・ファンクの雄、ネヴィル・ブラザーズ。長男アート、次男チャールズ、三男アーロン、四男シリルの四人兄弟を中心とした最強ライブバンドの来日は12年ぶり。

いつしか四人とも還暦を超えている。アートに到っては既に70歳を超えて、何年か前から立ったままでの演奏が難しくなっているらしい。美声を誇るアーロンの持病の喘息もあまりよくない具合らしい。地元ニューオーリンズの街は依然ハリケーン・カトリーナの爪痕が残ったままで、アート以外は故郷の街を出ていってネヴィル一家は離散状態。そんな中での日本公演は殆んど奇跡的にも思えたし、これを見逃すと後々後悔することになるかもしれない。と考え、風邪を押して行ってきました。会場のJCBホールで当日券を買ったのですが、開場一時間前にして、一階席に残席がある状態でした。最初に薦められた席はアリーナより遥か後方でイマイチ。券は一階席から順番に売られていることに感づいたため、二階席は空いていないか尋ねました。すると、やはり二階はガラ空き状態。三階席は閉鎖でした。結果、難なく正面最前列の特等席をゲットできました。ネヴィルスの公演にしてこの客の入りは寂しい限り。最近、新譜をリリースしていないせいでしょうか。ただ、観客中の外国人比率がやたらと高く、海外でのネヴィルスの人気を窺い知れました。

「Fire On The Bayou」で開演するや、一階席の至るところでスタンディングの人が見られ、海外でライブを見ているように錯覚しました。四曲目の「Brother Jake」くらいから会場のノリがよくなり始め、虎Tシャツで決めたアーロンが「Everybody Plays The Fool」でソロをとったところで一気に加熱。チャールズが「Besame Mucho」のサックスソロを聞かせ、日本人ギタリスト福田真国さんが超絶プレイを見せるなど見所も満載、最強ライブバンドとしてのネヴィルスは健在でした。それぞれがまったく違った個性を持ちながらも、バンドとしてぴったり息のあったところを見せてくれました。いえ、魅せてくれました。

長いメドレーが続いた後、再びチャールズのソロがあって「Big Chief」、そしてアーロン往年のヒットナンバー「Tell It Like It Is」が聞こえ、次に、やっと一番聞きたかった大好きな曲「Yellow Moon」のイントロが始まりました。そろそろ終わりかな。と思ったら的中。アンコール曲はライブCD「Live on Planet Earth」と同じく、アーロンのソロ「Amazing Grace」からシリルによるボブ・マーレーのカバー「One Love」へ。ワンパターンの曲目にも新しいアレンジが加わり、最後の最後までネヴィルスの底力を感じさせてくれました。



ステージ前列左から右へ
Cyril Neville (perc, vo)、Aaron Neville (vo)、Charles Neville (sax)、Art Neville (kbds, vo)
ステージ後列左から右へ
Willie Green (ds)、Chris Severin (b)、Michael Goods (kbds)、Makuni Fukuda (g)

また日本に来て欲しいです。

The Neville Brothers Live in Japan

2008-10-29 | 「東京で味わう」シリーズ
簡易報告。風邪を引いてしまいました。でも、喉が腫れてフラフラの体調を押してまで後楽園まで行ってきました。JCBホール。そう、東京で味わうニューオーリンズ、今夜は待ちに待ったネヴィル・ブラザーズのライブだったのです。今年はここまで ToddBootsy とコンサート運が悪すぎたのですが、今回こそは間違いないと確信しておりました。CDの写真で御歳70歳の長兄アート・ネヴィルが杖をついているのを見て少し心配していましたが、まったくの杞憂でした。さまざまな音楽ジャンルを取り込んだ、個性的な四人兄弟が奏でる円熟した音楽、とくに生アーロンの「裏返る」美声、そしてバックの日本人ギタリスト福田真国さんの超絶プレイ、席位置も前に遮るもののない二階席最前列中央と最高の環境で、100%、いや120%楽しめました。

次回、詳細

【北京残疾人奥林匹克閉幕紀念】 東京で味わう北京その3 「アヴァンギャルド・チャイナ」

2008-09-19 | 「東京で味わう」シリーズ
先の連休最後の日に国立新美術館で「アヴァンギャルド・チャイナ ―〈中国当代美術〉二十年―」展を観た。80年代以降の中国の現代美術を回顧できる大規模な展覧会で、有名どころが勢揃い、興味のある者にとってはたいへん見ごたえのあるものだった。会期中にもう一度行ってみたいと思うほど。展示替えもあるらしいので、できれば、大阪展か愛知展に遠征して。

ただ、休日というのに来訪者はことのほか少なく、広い会場に数十人程度。目つきの鋭い監視人ばかりが目立っていた。ほかならぬ「中国」と「現代美術」の掛け合わせなので、人の入りはある程度予想ができたが、改めて日本人の西洋美術偏重、同時代美術への無関心を感じさせてくれた。

この展覧会は、数ある美術ブロガーたちにも無視されているように思える。何か書かれていても、メディアのお先棒を担ぐが如き浅薄かつ軽薄な記事、というかどこかに書かれていた論評の剽窃ばかりが目立つ。剽窃ソースが少ないだけに、滑稽なまでに同じ論調のオンパレードとなっている。借り物ではない自分の言葉でぜひ現代美術を語って欲しいものだ。と、また敵を作るようなことを書いてしまった。

会場で一番目立ったのは、「死体派」として紹介されていた孫原+彭禹「老人院」なる作品。会場唯一の可動作品でもあった(実はもう一つあったが、故障して動いていなかった)。アネット・メサジェの展覧会でもそうだったが、動いている作品に、どうしてこうも惹き付けられるのだろう。


孫原+彭禹「老人院」

13人の老人の乗る車椅子のうち、約半数は動いたり止まったり絶えずしている。残りは壁ぎわで眠っているのか、死んだように動かない。老人は皆違った格好をしてはいるが、中国人を初めとしたアジア人種の顔をしたものはおらず、予備知識がなければ、これが中国人作家の作ったものには見えない。老人たちは、宗教または政治の権力者のようにも見えてくる。車椅子にはいくつもの光センサが備え付けられているが、いたるところで他の車椅子と接触しそうになり危なげだ。場合によっては、ぶつかってしまったまま動かないものもあった。そのような危うさこそに惹きつけられるのかもしれない。15分くらい観ていた。

その情景は、宗教や思想の違う国同士が世界中で小競り合いを繰り返している様を表していようにも見えた。作品では巧みにカモフラージュされているが、中国もまた多くの少数民族を内包する多民族・多宗教国家であることを忘れてはならないのだろう。国を動かしている大多数が老人であることにも異論はない。

人は誰しもいずれ死ぬ。そして思い出した。当日は「敬老の日」でもあった。

その他の出展者リンク
楊福東
曹斐

【詳細】 桜新町ねぶた祭

2008-09-14 | 「東京で味わう」シリーズ
昨日行われた第五回桜新町ねぶた祭。いつものバカチョン・デジカメでも結構綺麗に撮れました。さっそくご紹介しましょう。


巖流島の決闘

昨日、動画をアップした「巖流島の決闘」。桜新町商店街が作成した (といっても、青森で作らせたのでしょうが) 中型のねぶたですが、今年のトリでした。題材は、御馴染みの宮本武蔵が、関門海峡に浮かぶ小島、巖流島で、燕返しの長刀を操る巖流佐々木小次郎と、擢の木刀で闘うシーンです。木刀がバットみたいに見えたりしましたが、躍動感があっていいねぶただと思いました。



紅葉狩

小型のねぶた。「紅葉狩」といっても秋の行楽とは違って、平維茂と鬼女「紅葉」の闘いが題材です。謡曲や歌舞伎にも取り上げられているお話です。平維茂一行が信濃国戸隠山を通った際に、鬼女紅葉と知らず酒宴に誘われて酔って眠ってしまいますが、維茂の夢に八幡大菩薩が顕われて危機を知らされ、剣を与えられます。目を覚ました維茂は剣で紅葉と闘い征伐するのです。



伊達政宗と虎哉宗乙?

青森市から送られてきた大型ねぶた。たぶん、独眼龍・伊達政宗とその師僧・虎哉宗乙だと思います。山田芳裕・作「へうげもの」で、小田原征伐に赴く独眼龍政宗に「ナメられちゃあいかん」と「D」の刺繍の入った眼帯を託す宗乙禅師を思い出してしまいました。このねぶたはいつになく背が高すぎて、桜並木の枝にぶつかってしまい、宗乙の指が折れてしまっているのが判ります。



鬼若丸

桜新町駅近くを通過する小型のねぶた。左右にハネトが写ってます。「鬼若丸」とは武蔵坊弁慶の幼名です。鬼若丸が暴れる八尺の巨大鯉を短刀だけで征伐したという伝説を題材としています。普通なら鬼若丸は着物を脱いで褌一丁で鯉と闘うはずですが、そこはご愛嬌。

次回は、さざえさんねぶたが登場。