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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

鼻(2)

2009-07-03 | RUGlad2BInAmerica?
或る日、少年は怖い夢を見て目を覚ました。夢の中で、それと見て正体の分かる、悪魔に声をかけられたのだった。悪魔は医者のような白衣を着ていて、にやにやしながら、おまえの願いどおりに厳つい鼻を小さくしてやろうと誘った。もちろん代価なしにではないぞ。魂とまでは言わないが、おまえの寿命1年を貰うと。

少年は翌日の夢で悪魔に再会した。彼は迷うことなく悪魔と契約する。悪魔は「よかろう。後悔するなよ」と言って、白衣のポケットから出したメスで、少年の首のまわりの浅黒い皮膚に切れ目を入れた。すると不思議なことに血は一滴も流れず、少年の首は胴体から抜けた。首はその意思に逆らって、両方の耳を翼のようにして空中を浮遊し始める。

白衣の悪魔は浮遊する少年の首を抱えて別室に運んだ。少年はだんだん意識が遠のき、終いには頭の中が真っ白になった。かちゃかちゃと、どこかで施術に使うメスや鋏の音が聞こえたような気がしたが、次に気づいたときはベッドの中にいた。恐る恐る首の切れ目を触ってみるが、異常はなかった。次に鼻に触れてみた。指先だけでも違いがあるのが分かった。獅子鼻が幾分小さくなっているのだった。

鼻(1)

2009-07-02 | RUGlad2BInAmerica?
黒くも白くもあり、男でも女でもあり、野性的でもアンドロイドのようでもある--Jean-Francois Lyotard
少年の父は彼に厳しかった。彼は学校から帰宅してからの時間にクラスの友達と遊ぶことすら許してもらえなかった。父親は、優しい母親とは違って、折檻の名のもと彼を殴ることさえあった。当然のごとく少年は父親を呪った。

少年は鏡の前に立つのが嫌だった。鏡に映る自分の顔の半分が、色の黒い父親によく似ているように思えたからだった。今は子供らしく、可愛い妹と似た顔立ちも、いずれ髭が生えて大嫌いな父親そっくりになるに違いない。

少年には自分の鼻の形が特に許せなかった。彼の顔の中心を占める大きな鼻梁は、大好きな母親の端正なものとは似ても似つかず、傲慢な父親のそれと瓜二つだったから。

つづく

さよならマイコーさん

2009-06-26 | RUGlad2BInAmerica?
今朝、お風呂から出たら、「とくダネ!」で小倉さんが報じていた。ポップスターの早すぎる死を。



CDショップに行ってみたら、往年のヒット曲がガンガンとかかっていた。しかし悲しいかな、最近の彼のCDは全く売られていなかった。既に売り切れたということだろうか。あるのはジャクソン・ファイヴ時代のばかり。同世代の殿下の新作三枚組は並んでいるというのに。哀しいの。

このブログでは、専ら「からかい」の対象()だったマイコーさんであるが、彼の母親が「エホバの商人」(あ、またわざと間違えた) の信者だったとかではなく、最期くらいは彼の音楽のことを書こうと思う。

マイケルのCDを久しぶりに聞いたのは、今年の初め。それも声変わりする前の少年時代のものだった。Sika さんちのブログで「I Wanna Be Where You Are」が取り上げられていて、これに反応してしまったのだった。 Marvin Gaye が「I Want You」でこの歌を歌っていて、恥ずかしながら、オリジナルは Marvin Gaye とずーっと勘違いしていたのだった。それに気づいた経緯は以下である。



ある日、ジャクソン・ファイヴならぬ、和製ジャクソン・ファイヴ、フィンガー・ファイヴのヴォーカルのアキラがソロで歌う「Ben のテーマ」を聴く機会があって、というか半ば無理やり聴かされて、それがなんとも好かったため、マイケルの歌う元歌を聴きたくなった。「Ben のテーマ」を求めてCDショップに行ったところ、セカンドアルバムの「Ben」とファーストアルバムの「Get To Be There」がカップリングされたものが売られていて、迷わずこれを求めたのだった。で、「Get To Be There」の方も聴いてみたら、なんと Marvin Gaye の例の歌が入っていて大いに驚いたのだ。

驚いた後に、今度は「Ben」の方に Sugar Minott がオリジナルとずーっと思い込んでいた「Good Thing Going」 が入っていて、二度驚いた。というオチつきであった。

それから「Ben のテーマ」という曲が、子供のときにテレビで見てトラウマになっていたネズミの映画のテーマ曲ということを後日知り、三度驚いたのであった。

ということで、さよなら偉大なるオリジナル、マイコーさん。安らかにお眠り下され。

偶然のできごと #1

2009-06-11 | RUGlad2BInAmerica?
最近「偶然のできごと」というのを続けざまに経験した。

Keziah Jones のコンサート前に買っておいた、Prince のCD三枚組みの新譜を聞き出した。これがなかなかよい。今でも殿下の最盛期は80年代後半だと信じるが、その後に何度かあった筈の好調のピークが、ここに来て再び訪れているような気がする。何か心境の変化があったのだろうか? CDを聞きながらネットで彼の近況を調べたところ、少々意外ではあったが、最近「エホバの商人」に入信したそうだ。

「エホバの商人」について、忘れていた記憶が蘇った。私は早朝の空港で一人シャトルに乗っていて、近づいてきた黒人男性から、後で読んでください。と言われ、ショルダーバッグから出されたカラーの冊子を渡された。飛行機の待ち時間に斜め読みしていたら、最後のページに「エホバの商人」の文字を見つけたのだった。それは、オーランドのディズニーワールドで行われた学会に参加して帰国するときだった。今、偶然にも、家族の一人がオーランドに出かけているのだ。それもあって「エホバの商人」についての記憶が蘇ったのかもしれない。

プリンスのギターはなかなかよい。殿下はギターの名手であることを再認識しながら聴いていたら、マンションのインターホンが鳴った。うちのマンションは、部外者を無断で中に入れないよう、訪問者は訪問先の住民を呼び出して開錠してもらわないと中に入れないのだ。受話器を上げると、液晶テレビに映っているのは若い女性だった。彼女は、聖書について書かれた冊子をお配りしています。ポストに入れておきますので、後で読んでください。と言うだけだった。「宗教」関係のしつこい勧誘、最近知った「折伏」というような行為はいっさい無かった。もちろん、こちらの顔は相手には分からないし、受話器を下ろせば一方的に会話を終了できる。

後でポストの新聞を取りに行ったら、そこには見覚えのある、但し日本語表記の「エホバの商人」の冊子が二冊入っていた。それは「ものみの塔 Watchtower」という聞き覚えのある団体の名前で、この団体が「エホバの商人」と関わっていたことを初めて知った。そういえば、Keziah Jones がアンコールで歌った歌がボブ・ディランの持ち歌で、ジミ・ヘンドリクスも歌った「All Along Watchtower」であったが、この歌は「エホバの商人」と何か関係しているのだろうか。

注)「商人」は「証人」のミスポですが、あえてこのままにしておきます。

Salvation Mountain (Slab City, California)

2009-04-20 | RUGlad2BInAmerica?
φ(..)メモメモ...

アーティスト Leonard Knight は、粘土、藁、大量のペンキによって Salvation Mountain (救いの山)を California 州 Niland の近く Slab City, Imperial County に作り上げました。彼は、この山の近くに停めた古いトラックの中で質素に日々を送り、「God Loves Everyone」というメッセージを伝えるべく、山のメンテナンスと拡張に時間を費やしています。Salvation Mountain は、2002年に米国連邦議会議事録に国宝?として登録されました。(via Flickr)


Salvation Mountain, Slab City, California
Uploaded by Lee Otis on 14 Jan 08, 3.50PM JST.


Salvation Mountain, The Slabs, Salton Sea, CA
Uploaded by woodcreeper on 31 Aug 05, 9.48AM JST.

LV (ただし Richard Prince の)

2009-01-14 | RUGlad2BInAmerica?
物欲? わたしは今までLVが欲しいなどと思ったことはなかったが、ほぼ一年前に Richard Prince がコラボレートしたものだけは、ショーや宣材も結構気に入っていて欲しいと思った。いや今なお思っている。その前の村上隆のは全然欲しいと思わなかったし、今も欲しくないけど。

それで、こういうアーティストものは手に入りにくくて、売っていても高くて買えないものなのかと今まで思っていたのだけど、海外サイトを見ると円高のせいか結構安い値段がつけられている。(1万円強のだってある)



そのかわりといってはなんだが、LVに出たせいか Richard Prince の「Nurse Painting」の画集の方は、既に入手困難で、バッグよりずぅーっと高い値段がつけられていたりする。因みに上のバッグは「MANCRAZY JOKES BAG」といって、彼の「Joke Painting」同様、笑える?ジョークが書かれていてとても素敵だ。

ブーツィも来たるフジロックフェス

2008-06-30 | RUGlad2BInAmerica?
Jason Mraz が最近の「オキニ」なことは既に書いたが、果たしてそれだけでフジロックフェスティバルにまでわざわざ出かけるかというと、理由には無理があるような気がした。おまけにフジロックフェスティバルというのに富士山麓ではなく苗場でヤるそうな。これに比べりゃ、千葉県にある新東京国際空港や東京ディズニーランドなんて可愛いものだよ。と、出演アーティストのリストにも目を通さず、月日が経過してしまった。そんなある日の昼下がり、近くの書店で、☆☆のサングラスをつけて、サーカスのような山高帽を被り、☆のついたスペースベースを手に、出っ歯気味の歯を剥き出しにして微笑む怪獣ブーツィラの姿を目にした。それは Bass Magazine の表紙であった。何ゆえに?

表紙には「祝来日」などと書いてあるではないか。俄かに信じられない。私は思わず雑誌を手にしてレジに走った。そして読みながら歩いた。否、歩きながら読んだ。稀代のファンク・マスター14年振りの来日公演場所は東京ではなく、なんとフジロックフェスティバル会場であった。こんな重要な、間違いなく今年の十大ニュースに入りそうなイベントに気づいてもいなかった私はなんてお馬鹿。でも行きたい。行かねばならない。しかし果たして行けるのだろうか?行くぞ。

Jason Mraz 「I’m Yours / Make It Mine」

2008-06-02 | RUGlad2BInAmerica?
I'm Yours


凄まじく旅情を誘い、カウアイ島(6/16-22 Todd Rundgren の還暦祝いをするみたい)とか、南の島に行きたくなるプロモビデオです。
個人的には、冒頭に出てくる部屋に金魚のいるホテルも気になります。

Make It Mine


最近、毎朝かけているアルバム・ヴァージョンと違ってしっとり系。

Wake up everyone,
How can you sleep at a time like this
Unless the dreamer is the real you
Listen to your voice
The one that tells you to taste past the tip of your tongue
Leap and the net will appear

I don't want to wake before the dream is over
I'm gonna make it mine, this I, I know it
And I'm gonna make it mine, this I'll make it all mine

I keep my life on a heavy rotation
Requesting that it's lifting you up, up, up and away
And over to a table at the gratitude cafe
And I am finally there,
And all the angels they'll be singing
"I love this."

I don't wanna break before the tour is over
I'm gonna make it mine, this I, I know it
I'm gonna make it mine, this I'll make it all mine.

And timing's everything
And this time there's plenty
I am balancing careful and steady
And revelling in energy that everyone's admitting

I don't wanna wait no more
I want to celebrate the whole world
I'm gonna make it mine
Because I'm following your joy

I'm gonna make it mine
Because I, I am open
I'm gonna make it mine
Yes, I, I wanna show it
I'm gonna make it mine all mine
Gonna make, gonna make it mine...
It's mine, it's mine...

Yes I will make it all mine

そして凄まじく気になっているのが Jason Mraz のホームページに登場するこの絵です。


タコをあげる片足のトナカイの少女」とでもいおうか。

シルク・ドゥ・ソレイユ の ダダ

2008-05-04 | RUGlad2BInAmerica?
去年の今頃、単身ラスベガスに行ったとき気になったけど結局観に行かなかった「シルク・ドゥ・ソレイユ」。「《O》」とか「KÀ」とかいろいろ演っていました。その「シルク・ドゥ・ソレイユ」が、東京ディズニーリゾートにできたサーカステントみたいな常設シアターで東京公演を始めるらしい。山手線車内にも広告が出ているので、ご存知の方も多いだろう。で、Tomotubby は個人的に↓のシマシマの人たちが凄く気になる(ナニゲに卑猥な手の位置のことではない)。



だってダダみたいなんだもの。前回記事とウルトラマン繋がりということで...


左がダダ(ウルトラマンに登場した人気者です)。
右は参考掲載。故・ジャイアント馬場さん扮するグレート・ゼブラ。

Todd Live ひどすぎ

2008-04-11 | RUGlad2BInAmerica?
書くべきか書かざるべきかさんざ悩んだあげく書くことにしました。

実は、東京ミッドタウンにある Billboard Live で Todd Rundgren のライブを観てきました。Todd のアルバムは、10枚も持っていないし、& Utopia に至っては1枚もないし、ほとんどが80年代以降のものです。とてもファンとはいえないリスナーなので、こんなことを書くのはとても気が引けるのですが、ズバリ言わせてもらいます。

がっかり。ライブは最悪でした。

Todd は既にかなりのお年だし、お腹も出ているそうなので、「モダンポップ黄金狂時代」のジャケットのイメージは捨てないといけない。と思いつつ、開演を待ちましたが、最初から声が潰れていました。これは誰か別のメンバーが歌っているのでは。と思ったくらい。あのアカペラで聞かせる美声がまったくといって駄目なのでした。そのせいか、ギタープレイにやたら熱が入っていましたが、ホントにファンはこんなのを期待していたのだろうか...と疑ってしまいました。Todd は一番の有名曲の「I Saw The Light」も、ギターを持ち替えての「Tiny Demons」も、演ってくれましたが、「あの声」では自分がイメージして期待していたものとあまりにかけ離れていて聴くに堪えませんでした。「Tiny Demons」の後の、「Slut」と「One World」あたりが一番ましだったかも。もともとブルース系の曲なので、潰れた声でシャウトしても目立たなかったのでしょう。

まったくの不完全燃焼。4/4日、5日が大阪、一日あけて 6日、7日、8日は東京の過密スケジュール、それも一晩2ステージというのが、老体にはキツいんじゃないでしょうか。あんなひどいコンディションでライブを演らせるのは興行主が悪いです。

Billboard Live 金返せ。と私は言いたい。



Todd Rundgren (g,vo)
Jesse Gress (g,vo)
Kasim Sulton (b,vo)
Prairie Prince (ds)