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ルノワールの”幸せな絵”のわけ

2016-07-27 21:34:22 | 美術展・書道展めぐり
前の記事に書いた『日経おとなのOFF 2016年 絶対に見逃せない美術展』に、
ルノワールは画歴50年以上なのに、暗い絵が一枚もないということで、
そのナゾについて迫るページがありました。

確かに、私がルノワールの絵が一番好きなのは、そこかもしれません。
綺麗だし、見ると幸せな気分になれる 
私は、楽しい事や幸せな事が大好きなので、ルノワールの絵に魅かれるのかも。

さて、どうしてルノワールは、幸せな絵ばかり描き続けたんでしょうか?

ルノワールは、
「絵は好ましく、楽しく、きれいなものでなければいけない。
人生には不愉快なことがたくさんある。これ以上、不愉快なものをつくる必要はない。」
と語っていたそうです。

ルノワールは自分が描いた絵が誰かの家に飾られることを常に意識していたそうで、
「絵は家を明るくするものでなければならない」と信じていて、
ルノワール自身も、作品と同じように優しく明るい人だったそうです。

とことん幸せを描く画家だったルノワール、
でも、その自身の人生は、いつも幸せだったわけではありません。
普仏戦争で友を失い、第一次大戦で息子たちが負傷、翌年妻が他界。。。
前の記事にも書きましたが、彼自身も47歳からリウマチに悩まされました。

でも、この本によると、
「人生の影をベールに隠し、幸福を描き続けました。
誰よりも絵の力を信じ、絵で世界をバラ色に染めようとしたのかもしれない」
・・・ということです。

見る人に、辛い時こそ明るい絵を見て、
その時だけでも幸せな気分になって欲しいと思っていたのかもしれません。
明るい絵には人を幸せにする力があると信じたんですね。

私もそう思います。
どうせなら、一度きりの人生、ちょっとでも幸せな時を多くしたい。
新聞やTVを見るときもそうだし、絵を見るときもそうであってほしい。
幸せな絵が掛かっていると、部屋の雰囲気もいいですもんね~

そして、幸せな絵を描いているときはルノワール自身も、幸福感で満たされていたのではないでしょうか。


では、ルノワールは、どうやって絵で幸せな感じを表現したんでしょうか。

ルノワールの絵が”幸せ感”を生み出す秘密・・・それは

  紅潮した頬
ルノワールの絵の主役はほとんどが女性。
豊かな髪と穏やかなまなざしを、ピンク色の頬が引き立てます。
血色の好い頬は、幸せ感演出の必須アイテム。

  光を写す透明肌
陽光を受けて輝く透明感はこだわったポイントの1つ。 
パレットの絵の具を混ぜるのでなく、白く下塗りしたキャンバスの上に
何層にも薄い色を塗り重ねて透明感を出しました。
光と一体化した肌はうっとりするほど優美

  ぽっちゃりボディ
ルノワールが描く女性は、丸顔でボディもふくよか。
晩年の作品になるほど丸みを帯び、幸せ感もアップ

ということなんだそうです。

なるほど、ルノワールの描く女性は、確かに肌が透き通るほど綺麗です。
実際見ると、すご~く薄塗なんですけどね。
そしてぽっちゃり。私も自信が持てそうです。(笑)
『ぶらんこ』も『ピアノを弾く少女たち』も、よく見ると女の子達ピンクの頬ですね~

そして、私が思うには、ポーズも可愛いんですよ。
『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』の座っている人も、踊っている人も
『ぶらんこ』のモデルさんのポーズは最高に可愛いですね
どの絵も、よく見ると、主役の人だけでなく、脇役の人のポーズも可愛いです
そういう意味では、『シャンパティエ夫人と子どもたち』のポーズは、
それまでの肖像画のイメージを覆すほど画期的で、
人物が今にも動き出しそうなので、その絵の前に大勢の観衆が集まったとか。



ルノワールは、この絵で一躍人気画家になり、肖像画の制作依頼が殺到するようになったそうです。
(『ルノワールへの招待』より)


そして、表情もいいよね ・・・これは息子の言葉。
そうなんです
柔らかい表情の絵、多いです。ほんのり微笑んでますよね。・・・だから癒されるんでしょうね。
ゆるくて柔らかいのがルノワールだね、と彼は言いますが、うーーん、なるほど。。。
だから、見るとほんわかとした幸せな気持ちにさせてくれるのかもしれません。


私がルノワールの絵に魅了される理由が、また1つ分かった気がして嬉しく思います。(*^.^*)
みなさんは、ルノワールの絵のどんなところが好きですか?



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