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ルノワール展 ~国立新美術館~(3)

2016-07-20 21:37:57 | 美術展・書道展めぐり
国立新美術館で開催されている”ルノワール展”には、
≪ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会≫と向き合う形で、2枚の大きな絵がありました。
『田舎のダンス』と『都会のダンス』(1883年、オルセー美術館)です。

 ネットより

この絵を描く前、ルノワールはアルジェリアとイタリアを旅し、
アルジェリアでは強烈な光を、イタリアではラファエロなど過去の名画を体験します。
印象派の技法に限界を感じていたルノワールにとっては刺激的だったようで、
「全体の調和だけを見つめ、枝葉末節にはこだわらない」という考えに変わっていきます。

そして生まれた2枚の絵。
どちらも42歳のルノワールが愛した女性が描かれています。
田舎のダンスの女性は木綿のドレスを身にまとい、ちょっぴりふくよか。
後に妻となる24歳のアリーヌ・シャリゴ。
都会のダンスの方は、絹のドレスに身を包んだ18歳のシュザンヌ・ヴァラドンです。

どちらもポーズが非の打ちどころがないほど決まっていて、
とくに『都会のダンス』は綺麗で繊細で、バックの緑まで都会的で洗練された感じ。
絹のドレスのドレープも、何もかもあまりに美しくて、目を奪われました。


他にも『ピアノを弾く少女たち』や『ピアノを弾くイヴァンヌとクリスティーヌ・ルロル』は、

  ネットより

構図が決まっているだけでなく、
楽譜を食い入るように覗きこむ瞳がとてもリアルに感じられ、ただただスゴイなと。

ちょっとショッキングだったのは、
リウマチを患ったルノワールが、動かない手に絵筆をくくりつけて絵を描いている映像です。

本などで、晩年リウマチを押して絵画制作に励んだということは知っていましたが、
筆も持てない、手も上げられない・・・そんな状況の中でも制作を続けたこと、
そして、晩年に描いた『横たわる裸婦』『クッションにもたれる裸婦』の、
その大きさもさることながら、完成度の高さにすごく驚きました。
車椅子では左右に移動することも困難だったと思うんですが、、
どんな状況になっても、こんなに素晴らしい作品を残せたルノワール、
なかなか真似が出来ることではありませんが、我々に勇気を与えてくれる気がします。

死の直前まで描いた絶筆とされる『浴女たち』も、とても明るい作品で、
マティスは「最高傑作」と称えたそうですが、
最後の瞬間まで、地上の楽園をカンヴァスの上に描きとめようとしたんだそうです。


展示室を出て、思ったことは・・・

今回この”ルノワール展”によく来れたな~ということ。
来たいという強い気持ちがありましたが、現実のものになって、まだ信じられない気持ちが半分。
田舎に住んでいるとなかなか東京まで来ること自体大変な事なんですが、
この貴重な機会を得られた事に、本当に感謝しました。


お土産売り場には、今回見た作品のポストカードをはじめ、たくさんのグッズ、
何十万もする原画そっくりな複製画も売られていました。

私は、A3サイズの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』と『都会のダンス』の額絵(500円)を買い
今、家にあった額に入れて私の部屋に飾っています。

 

『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』と同じ時期に描かれた『ぶらんこ』も可愛かったので、クリアファイルを買い、

 

いつもいる台所に、ミニ『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』も飾っています。
小さすぎて、眼鏡を掛けないと見えないんですが、
大好きなルノワールの作品に囲まれて、しばらく幸せな余韻に浸っていようと思います。(*^.^*)



今回のルノワール展は、国立新美術館で8月22日まで開催されています。
お近くに住んでいらっしゃる方は是非、
遠くにお住まいの方も、はるばる見に行く価値があると思いますので、
見に行ってみませんか?