馴染んでいる

ぼくたちは　

忘れているけれど

とても　全体と　馴染んでいる

地球という　この星に

物体として

ここにいる


意識をしなくても

動く　心臓を　携えて

自動的に　機能する


意識なくとも

空気を　吸い込む　肺を　携え

必要な　エネルギーを　とっている


感じることはないけれど

大きな　引力という磁石で

小さな体が　機能できる

この　大地に

あたり前に　足を付けている


いずれ　やがて

肉体という　物体が

朽ちて　しまえば

この　青い地球の　物質と

なっている


思えば　

とても　とても

馴染んでいる


意識をしなくとも

なにもかもと

一体で

離れることはない



ぼくたちを　まるごと

受け入れている

地球


すべての　存在は　すべてとともに

いま　存在している