大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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こころの旅 前半

2010年10月03日 | 旅行・ドライブ
さてさて、9月24日は研修旅行に行ってきました。

この旅行の企画は、上記の写真にある暘谷城・二の丸館を昨年建築中のとき、企業訪問の帰りでたまたま立ち寄ると、やたら丁寧に説明してくれるおじいさんがおりまして、帰り際にその方の胸のバッチにある「町長」の字に驚き、「完成したら生徒を連れて見に行きます!」と宣言したのがそもそもの始まりでした。


暘谷城は秀吉の正室、ねねの甥にあたる、初代日出藩主・木下延俊(きのしたのぶとし)が慶長6年(1601年)に築城した城です。

本丸址は現在日出小学校が建っております。

この下の海岸を城下海岸と呼び、ここで取れるカレイは城下カレイと呼ばれ絶品だそうです。大分にお越しの際はぜひご賞味ください。

それでは見学スタートです



先ずはじめは、大分から一時間、別府を抜けた日出町にある浅野建設さんの工事現場の見学です、別府湾を眺める素晴らしい景色に建つ 南欧風の木造家屋です。

中では、社長をはじめ、大工さんのなかに昨年の修了生のK君もいて、詳しく説明をしてくれました。



就職して半年、大工さんの雰囲気を出している、K君をみて訓練生も「格好よかった」とか「たいしたもんだ」とほめていました。
浅野建設さんで感心したのが、掃除の回数です。
なんと一日5回、仕事終わりの掃除に加え、休憩の度に5分間の掃除を行うという徹底ぶり確かに先週伺った下見の時も本当に現場がきれいでした。 これは僕たちも見習わないといけませんね。

そのあと、的山荘や二の丸裏門櫓など文化財を見学ました。



的山荘は現在一般公開ができませんが、社長とおかみさんのご厚意で見学させていただきました。

この筬欄間は一枚の木から削りだして作っているそうです。









裏門櫓


土壁の下地が見えているのは、排煙の規定をクリアするためのものだそうです。


中はこんな形になっております。




そのあとに、二の丸の館の隣にある、商工会議所の会議室で社長の特別授業です。


昔のように、たくさん家が建ち受注があふれている時代は終わり、今後はいかに一棟の家の中で大工さんの仕事を増やすことや、その先にある多能工の育成。


スラグを混ぜ込んだ大分式の土壁の開発、木材のトレーサビリィティやヤング係数を測定し、木材の性能表示、スパン表の作成など、短い時間のなかで大変興味深い話を聞くことができました。



やはり、現場の最前線でがんばる大工さんや、経営者の話は生きた教材になるようで、みなさん一生懸命耳を傾けておりました。


本当に浅野社長ありがとうございました。


後半に続く

浅野建設のホームページはこちら


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