大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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h21年度住宅模型・構造模型 1

2010年10月07日 | 大工の学校生活
さてさて、昨年度はさまざまな事情であまり更新しませんでしたので、
大分校の報告もかねて、更新します。

佐伯校・日田校ともに建築科なのですが、
大分校は「木造建築科」です。あまり訓練の内容は変わりませんが、
対象が18歳以上(建築科は15歳以上)や必要なカリキュラムが少し異なるのです。

基本的な道具の研ぎに始まって、最後に模擬家屋を建てるといった大きな流れは変わりません。
技能照査というのが最後にあるのだけどそれはまた別の機会に紹介します。



とはいえ学科の時間が少し長いようなので、自分たちで住宅の計画から製図、住宅模型作製
構造模型の作製とやってもらうことにしました。


テーマは「離れ または別荘」です。

20坪を目安に、本家の隣に立つ、老人が暮らす離れ または別荘地に立つ別荘をテーマに
各班4人から5人にわかれ、4班で計画してもらいました。


5月には立派なプランが出来上がり、各班で発表会を行いました。
削ろう会が終わった6月くらいから本格的に作業に取り掛かり、9月の末には何とか完成しました。

ちなみに今年は構造模型がまだできておりません・・・・



まずは一班の作品から、テーマは「茶室のある和風住宅」です。

本体を作らずに、庭士となり造園にうつつをぬかした結果、手に取るとずっしりくる重量感と、宇宙人の存在感が抜群です。



入母屋の屋根が特徴です。
「隅木は振らんのか?」「二重屋根にはせんのか?」とハードルを上げるだけ上げようと
する、M氏の横槍にもめげず、何とか完成しました。(そんな時間ないわ!)


写真でご覧下さい


上から見た図


土台の完成


柱を建ててます




完成


実は縁桁が間に合わなかったんです・・・・残念!


今後2班から順次更新しますね。









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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近のわたしの関心事 (MASA)
2010-10-08 13:56:44
TOM-Pさん、お久しぶりです。
ブログ再開楽しみです。

最近わたしは、木造耐震設計マニュアルを
みています。
(実験とかせずに、歴史的に地震があっても現存している木造建築物を調べることで委員ではないかの意見に賛同しておりますが)
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MASAさんへ (TOM-P)
2010-10-08 20:05:54
お久しぶりです。


完全に再開かどうかは未定ですが、少しずつ更新していきます。

耐震設計マニュアルですか。
今度拝見してみます、貴重な情報ありがとうございます。


長期優良住宅の申請書をご覧になったことがありますか?
過剰なまでの基礎配筋や梁せい・金物、国産の杉では許可が下りにくい現状など、なんだか矛盾だらけのようです。
ますます、大手のメーカーばかり優遇されてます。


最近は大分県でも木材のヤング係数の表示や、スパン表の作成など、伝統工法を護るためにさまざまな取り組みがあるそうです。


これらがすべて法的手続きの簡素化や、住宅の長持ちのためになればいいんですけどね。
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