大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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台かんなの調整 後編

2014年05月20日 | 工作法
台かんなの調整後編です。 刃の砥ぎまでができたら、次に必要なのが かんな台の調整です。 必要なものは、下端定規と台直しかんな (トップの写真参照) ペーパー台直しが無ければ厚いガラスもしくは鉄板など表面が平坦なものにサンドペーパーを貼りつけたりします。 先ずは下端の確認です、図のように下端定規を充て、光の差し込み具合で、かんな台の確認をします。 目標とする形は、下図の様な状 . . . 本文を読む

台かんなの調整 前編

2014年05月19日 | 工作法
今回は台鉋の調整を説明します。 改めて台鉋の調整ポイントをあげてみると。 刃の砥ぎ 刃の裏押し 裏座の砥ぎ 台の調整 刃の仕込み 等が考えられます。 先ず初めに刃裏についてです、大工道具の切れ味のポイントは刃先にあるのは言うまでもありませんが、それを陰で支えるのは刃の裏の平坦の具合です。 つまり、刃の裏がデコボコだと、いくら砥いでも先端は真直ぐにはならないということです . . . 本文を読む

工作法6 「のこぎり」

2008年06月16日 | 工作法
さてさて、工作法6 今回は「のこぎり」です。 のこぎりは大工道具のなかでは、のみ・ちょうなに比べて、一時代後れて出現したといわれています。 のこぎりが出現する以前は、斧やマサカリで材料を木取り、楔を入れ込んで割って、その後にちょうななどで製材していました。 その名残で、鋸で縦に切ることを「割く」と呼び、横に切ることと区別してきました。 「大工の学校」で生徒に貸与しているのは、最初の . . . 本文を読む

第4回番匠削ろう会開催。

2008年05月30日 | 工作法
さてさて、29日は削ろう会が行われました。 これは、5月から行われている、道具直しの技術の集大成として行われる、かんなの削り屑(削り華)の薄さを競うコンテストです。 さてその前に、ここ数回かんなについて書いてきましたがいよいよかんなをかけてみましょう。 薄さがたとえば、20ミクロンを目指すとすれば当然、かんなの刃の出具合は20ミクロンが要求されます。 写真をアップしたけど、 . . . 本文を読む

道具編1「砥石」

2008年04月07日 | 工作法
さてさて、今回からは新たに道具シリーズとしてお送りします。 大工の学校で使っているいろいろな大工道具を様々な角度から紹介していくつもりです。 先ず最初は【砥石】です、大工の基本は研ぎに始まり研ぎに終わるという事で、道具の手入れの基本中の基本とも言われる研ぎだけど、砥石は隠れた主役と言っても過言でないですね。それでは行ってみよ~ 天然砥石の歴史は、刃物の歴史とほぼ同じだと思う . . . 本文を読む