喜寿をむかえた男の遊々生活!

喜寿を迎えた老人の日々を日記に・・・

この歳になり もう一度やってみたいこと その2

2019-07-12 10:49:59 | 日記
 さて、昭和50年代前半は オキアミと言いう
画期的な釣り餌が出てきたため、それまで釣れ
なかったヒラマサが磯で数釣れるようになった。
1代ヒラマサブームが沸き起こりました。

 あの通称オオタボと呼んでいた柴山港の裏の
山裾に夜中に出て夜中の3時頃に着く。
背負子にオキアミのブロック3枚、仕掛け類を
入れたリュックを担ぎ 中本数人で山を登り
地磯を目指します。 頂上に着き釣り場を
見下ろすと 崖地、ロープが吊り下げて有り
ますが、急峻なので足元も悪く怖い。
 真っすぐ下りれば通称チョボと言う地磯に
着く。 高場と言っていた地磯場所へ行く
には、太い針金(番線)が岩に並行に取り
付けてある。
その針金を両手で持って、恐る恐る足元を
確認しながら横切って高場を目指すのだが、
眼下は磯に当たっては飛沫を上げている海。

 高所恐怖症でもある私は恐る恐る高場を
目指すのですが、”漁師山を見ず”の諺通り
怖さを超える釣りたい一心が恐怖を乗り越え
何度も通ったものです。
当時の様子はデジタルカメラがない時代。
フィルムを装填するカメラだったので効果だし
塩水が掛かればダメになると思い、カメラに
納める事はしませんでしたが、休日の日など
山の頂上に上り 眼下を見下ろすと竿が
ギッシリと並んでいたのを思い出します。
それは竹藪のようでした。
猫も杓子もと言いますが、このブームは
4~5年続いたと思います。

 柴山のオオタボから浜坂方面が私たちの
ホームコースでした。
浜坂の兵庫県では最北端にある伊笹岬の
灯台下、高場でした。高場の手前には
ヨイチベイと呼んでいた 昔石を切り出して
いた場所が有り そこも絶好の釣り場
でした。
 ここへ辿りつくには今でこそ道が整備
されていますが、昔の平家の落人が
有り、車が通れる道でなく、余部鉄橋の
辺りから徒歩で釣り場を目指したものです。
背負子を担ぎ 灯台まで辿り着くには
1時間ほど掛かりました。
落人の家は十数件ありました。
墓地を横ぎり 住民が切り開いた段々畑
が有り、人が一人歩ける道が有りました。

 ヨイチベイは岩にカスガイが打ち付けて
有り、トラ縄が付けてある。だが、その
カスガイの根元は長年の塩水に根元が
侵食され細くなっている。
ヒヤヒヤものでしたが、幾度となく通い
ました。
高場は灯台下で これまた釣り場に下りる
にはロープが必要。高さは十数メートル
でしたが、何せ切り立っているのでロープ
をしっかり握り、足元を確認しながら
下りなければならない。 もう2mと
言う高さになると足が掛からない場所。
膝を擦りむきながら釣り座に向かった
ものです。
ここへも数年通いました。

 このヒラマサの引きの強さは海の
ダンプカーと言われるくらい、強引に
引きます。
当時は籠釣り主体、道糸に浮き留めを
作り、深さは5ヒロ6ヒロ(1ヒロは
両手を広げた長さ、自分の背丈)取り
移動ウキを付け、そしてハリスは1.5
ヒロ程度とり、道糸とハリスをつなぐ
サルカン(より戻し)に籠を付け
籠にオキアミを詰める。
 刺餌もオキアミで、2匹抱き合わせる
ようにして付け、そして籠のオキアミの
重さを利用して 思いっきり遠投する
のです。
 ヒラマサはいつ来るか分からない。
潮に乗せてウキが海面を流れる。
そのウキがスッと消えると思うや
アブのスプールから道糸が出ていく。
ストップをかけると そこからヒラマサ
とのやり取り、ヒラマサはハマチや
ブリと違い、根に持って入る習性が
ある。根に入られると万事休す。
だから強引に取り込まなければならない。
何度 痛恨のバラしをした事か
70センチまでのヒラマサは獲れても
80センチオーバーになると海面に
頭を上げ、空気を吸わせるまで油断
出来ない。
 油断すると足元に来てから強引に
足元の根に潜るからだ。
だからこちらも強引に竿が折れても・・・
との思いで緩めない。
連れがタモに掬ってくれた初めて
獲れる。

 そんなヒラマサブームも数年後
岩手沖かの地震が起きた昭和60年
頃から釣れなくなっていく。

 しかし平成に入ってからまた浜坂
や佐須、香住方面で釣れ始めたのが
平成に入り、私が宅建業にトラバーユ
して しばらく経ったころ、確か
平成12年頃だろう。
佐須の赤磐へ上がり ヒラマサを
釣り上げた。それも3匹。

釣り上げた75センチのヒラマサ

 久々のヒラマサ、この頃、デジタル
カメラが普及していたので赤磐の
磯の上で 釣り友に写してもらい
ました。

 磯は本当に気持ちいい。船釣り
では味わえない醍醐味が磯には
ある。
この秋には もう一度行きたい。
しかし、渡船名簿に年齢を書く
箇所が有るのだが、75歳と書くと
乗せてくれるのか?心配。

しばし休憩の間に釣り友を撮影。


 佐須の赤磐から見た柴山方面
 

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