東経大ラグビー部へ

2012年09月14日 | rugby
東経大ラグビーへ
「基本にかえれ」                       2012,9,14
                                                安部泰人
 昔から、迷いの壁に直面した場合、また、物事に迷いが生じたような場合に、多くの先人たちは「基本にかえれ」とか「基本を忠実に」とか、と云うことばをよく使い、また、耳にした。
 この言葉は、何となく分かったような気がするが、本当に理解されているだろうかという疑問に思うことがある。そこで、この「基本にかえれ」というこの言葉の真の意味は何か、ということを探ってみたいと考えた。
その前に、「基本とは何か」なにをもって基本というのかという疑問がある。例えば、パスの基本は?キックの基本は?タックルの基本は?ラグビーの基本は?等々、何となく理解しているようだが、それを説明しろとなると上手に表現できないのである。
基本とは、一連の物事の中で、それを無視すると他のものすべてが成り立たなくなる大事なもの。(国語辞典・三省堂)とある。
この説明の文中の「それを無視すると」の「それを」が重要な要素となるのではないかと考えられる。「それを」が理解できれば全てが分かるということになるのである。
 そこで、ラグビーに置き換えて考えてみたい。ラグビーという競技の中で、要求される様々な要素がある。それは走力、体力、持久力、精神力、巧緻性、といった最も要求度の高い要素がある。その要素が、前出の「それを」に相当するのではないかと考える。つまり、基本を考えるとき、要求されるすべてのものを考えざるを得ないのである。
 何ごとにも、様々な積み重ねがあって技量は磨かれてくるが、積み重ねる努力が経験となり実績となって表れてくる。そうした経験こそが基本や基礎の基となっているのではないかと考える。したがって、練習を積み重ねることによって基本が形成されてくるのである。つまり、練習を怠れば基本や、基礎は出来ないし、ついてこないといえるのではないかと考える。
 こうした考えにもとずいて、改めて基本、基礎といったことを分析してみると、基本、基礎とは、練習を積み重ねた結果によるものであり、重要な要素となる「それを」であると理解されるのである。
 練習の場において忠実なプレーを繰り返し積み重ねることが重要であり、その練習の成果は、結果として自然に表れてくるものである。
今シーズンも始まろうとしている。練習の時、また、試合中に迷いが生じた時は、基本や基礎に立ち返り、改めて、ラグビーの要素、つまり、走力、体力、持久力、精神力、巧緻性、などを確認してみることが大切ではないかと考える。今シーズンの成果に期待する。
                                                         健闘祈る。
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