東経大ラグビー部へ 2016年11月7日
安部 泰人
課題は何か?(対城西戦から)
入れ替え戦の出場が決まった後の試合であっただけに、それなりの期待をしていたが、試合の内容は消化不良の感を残す結果となったことは残念であった。特に、前半のゲーム展開は全く褒められるほどのゲームではなかったが、多くの課題を残すことになった。
期待したゲームとは、どのようなゲームを指すのか、その点に絞って考えてみたいが、それは練習したことや自分たちの考えたこと、また話し合ったことがプレーで、十分にとはいかなくとも8分目か、または、5分目ほどの出来栄えであった時に納得のいくゲームといえるのではないかと思える。
つまり、ゲームの中で様々なプレーはあったが、その半分はマイペースでゲームが進められた、とか、予定したサインプレーが出来た、といえるゲームの時は納得のいくゲームであったといえるのではないか、その反対のゲーム展開であった時には、これは負けのゲーム展開であっといえるのである。果たして、今回のゲームは、どう見ても良いところが見当たらないゲーム展開であった。
その原因はどこにあったのか、あるのかということを考えてみる必要がある。これはあくまでも推測にすぎないが、先回のブログで指摘したことが生かされていないということではないかと考えた。つまり、強調して云ったことはプレヤーを一人にしてはならない、必ずサポートに入るのが鉄則である、と強調した筈であるが、それが実際のプレーでは生かされなかったように見受けられたからである。指摘されたことについては、それなりの検討を加えて、練習で見返してみるということが求められるのではないかと考える。
また、パスの後は必ずフォローする、ということが守られていなかった。これも然りである。指摘を受けたことに関する取り組みである。それは、練習のときに、実行してみて、検討する。また、検討して実際に行ってみるといったことを繰り返しプレーしてみることが重要である。単に読んでわかった、理解したということでなく、そのことの本質はどこにあるかということである。そのプレーの意図することはどこにあるのかということを考え、また、話し合ってみることが重要である。
今の現状に甘んじてはならないのである。上を見据えて更に上を目指すことが使命であるわけであるので、希望と期待とを一身に受けて邁進することしかないのである。
さて、後半のゲーム展開であるが、今一歩で逆転するところまではいったがあとが続かなかった。これも前半と同様に、プレヤーの一人ひとりはボールに接近しているが、ボールを持っているプレヤーがサポートプレヤーの位置関係が判っていない。サポートの位置にいるプレヤーの声がないのか、見失っているのか、そのようなプレーがあった。このあたりのことがはっきり判っていない。これは練習の時のコミュケ―ション不足ではないかと推測した。これも先に指摘したことと同様に十分な連係プレーの意味を知ることが重要であることを加えておきたい。
しかし、これで終わりではない。最後には最も重要な入れ替え戦があるので、それまでには、指摘されたような事項を一つ一つ構築するような考えで、実際の場面を予測して練習をしてもらいたい。
最後に大切と思われることを云っておきたい。それは、日ごろはコーチが身近に居ない。不在である。したがって、自分たち一人ひとりがコーチになった気持ちになってほしい。そして、互いに指摘し合うことが大切であると考える。そうした行動が、仲間としての仲間意識の向上へとつながり、信頼することにもなる。そして互いが切磋琢磨することによって勝つという意識へと繋がるのである。 健闘を祈る。