東経大ラグビー部へ

2013年02月16日 | rugby
                                       2013年2月17日
東経大ラグビー部へ
   卒業生へ送ることば
                                          安部泰人
 卒業生のみなさん、卒業おめでとう。4年間の学業を終えて、めでたく卒業を迎えることができたことを、ご両親を始め多くの方々に感謝し、今までの経験をこれからの生活に生かしてください。そして心からお祝いを申し上げます。
 この4年間を振り返ってみたとき、様々なことが思い出されてくることと思いますが、その一つ一つに深い思いがあって、大きな声で叫びたくなるような衝動に駆られることがあると思います。まさにその叫びが必要なのです。
 人は、感動や感激したときは大きな声を出し、気持ちの高まりを表現したいのが常でありますが、ときには、静かに振り返ってこれからの進むべき道を見定めていかなくてはなりません。
 将来の展望についての決意は、既に決まっているかと思いますが、次の文章を卒業を祝う言葉のひとつに変えて送ります。

復活の喜び、競技に導く    伊藤智也 著

 風雨、風雪を正面で受け止め、季節の厳しさを知れ。心構えができたとき君は夢と希望の前に立つー。これが、くじけそうになっている人へ、多発性硬化症を発病し死の恐怖と直面した私からのメッセージだ。
 体を動かす機能をすべて失ってから、2か月がたとうとしていた頃だった。ある日、右目に少し光を感じ、2週間後には完全に見えるようになった。しばらくすると両手に力が戻り始め、言葉も少しずつ話せるようになっていった。うれしかった。両脚と左目の機能は回復しなかったが、それでも心は高揚した。車いすを使えばどこにだって行くことができる。大きな声でみなと話が出来る。毎日が満たされ、感謝の時間が過ぎていった。
 今でも「その体になったときは相当落ち込んだでしょう」と、よく聞かれるが、日々回復していく体に喜びを感じていたので、落ち込んだという感覚をもっていない。
下半身まひ、左目失明という重い障害が残ったとはいえ、身動きができなかった状態からすれば大復活だ。大量の薬と点滴治療は続いていた。それでも生きている喜びと感謝の気持ちに満ち溢れるのを感じたとき、私は確実に夢と希望の前に立ちったといえる。何かができる、イヤ、何かしなくてはいけない、そう思い始めた。
 そんなとき、たまたま間違って注文してしまった陸上用の車いすがきっかけとなって、競技を始めることに。入院しながらトレーニングを積み、初めてのハーフマラソンに出場。結果は最下位。とてつもなく悔しかった。しかし、忘れもしない、このときが夢と希望が形になった瞬間だった。私は誓った。この競技で世界一になってやる!目標ははるかかなたすぎて見えないが、進んで行こうと。
 医者からは猛反対されたが、意識が揺らぐことはなかった。風雨に耐え、誰も教えてくれる人のいない一人きりの練習に励む日々。走るたびに再発する病気に悩まされながら、それでもいい、私の体が、どこで尽きても後悔はしない。そう思えたとき、私は困難を受け入れ、闘う心構えができたのだと確信している。
 人生には多くの障害が立ちはだかり進路をふさぐ。揚げた夢が大きければ、抗う波も大きくなるもの。しかしそのときこそ精神力を鍛えるチャンスだ。大きな波に砕け散った自分の夢のかけらを何度でも拾い集め、何度でも立ち向かっていきたい。諦めなければいつの日か、その波を凌駕する自分がそこに誕生することを信じて。
                (いとう ともや=プロ車いすランナー・日本経済新聞生活面「患者の目」24年7月12日
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OB戦

2013年02月11日 | rugby
2月10日のOB戦はOBの参加者が少なく試合はできませんでした。 まだスパイクを捨てられないOBは次回ぜひ参加してください。-おか
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川口ラグビースクール

2013年02月03日 | rugby
2月3日に井出先輩(昭和56年卒)がコーチをしている川口ラグビースクールをリクルートを兼ねて見学してきました。なぜかコーチは休みでしたが、将来の部員候補がたくさんいました。かれらが大きくなって東経に来てくれるまで部を存続させましょう。-おか
コメント (1)
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