2012年11月27日
東経大ラグビー部へ
今シーズンの最終戦を見て
(健闘を讃える)
安部泰人
11月25日(日)神大Gで最終戦がおこなわれたが、このゲームが今シーズンの集大成であることはプレヤー自身が一番良く知っていたのではないかと思い、そしてゲームに臨んだのであるが、結果としては2点差という僅差のところで敗退した。
今年のシーズンは、私個人的なことによって、初めの2試合と最終戦しか見ていないので戦評など書くさまではないことはよく判っているが、久々に見るプレャーには成長の跡がありありと見えたので、全国津々浦々で活躍しているOB・OG諸兄に状況をお知らせしておきたいとの思いでゲームの成り行きを出来るだけ判るように書いてみた。
結論から云えることは、今回の最終戦は、誠に残念であったということである。現役の実力からみて、勝てないという相手ではなかった。勝てる要素は十分にあったが、総体的にゲームの流れから見た場合に、時間の推移とゲームの流れと、また、相手がどんな動きをして、戦法を考えて来たのか、というようなことを判断するまでもなくゲームは進み、気が付いたときは時間が足りなかったと云ってもよい状況であった。
少し抽象的な言い方になったが、全般的に云えることは、相手の動きに対する予測する力が少し足りなかったのではないか、という反省が残るゲームであった。
具体的には、相手がどのような戦術や戦法を考えているのか、ということをうまく読み取れなかったようである。それは、特に後半のゲーム開始から10分間にあった。その10分間続いた相互の攻防にあった。その間に重大な問題があり、また、問題が浮き彫りにされた。
その前に、前半のゲーム運びは完璧に近い展開であって、理想的なゲーム運びであった。特に、FWとTCBとが一体となった攻撃は見事といえる展開であり前半の終了まで続いて見ごたえのあるゲーム展開であった。
ところが、後半に入って相手が戦術を変えてきたことに誰もが気が付いていなかったことにある。もちろん、気が付くことは大変難しいことではあるが、何かがおかしいと、誰かが気が付いていれば、また変わったゲーム展開になったと思うのであるが、その読みがなかった。それは、立てつづけに2トライ取られたところにある。
つまり、ゲームの流れが変わったことに気付いてほしかったのである。立てつづけに2トライ取られたことはゲームの流れが完全に変わったと見てとるべきであった。その判断が遅れたのである。その間、時間にしてわずか10分程度であった。
ゲームが進み、早いテンポで得点されたことに前半とは変わったということに気が付いていればゲームの流れも変わり優勢も期待できたが、実際は、気持ちの上からも勢いを失い、劣勢に立たされたのである。
このゲームの流れといったことに気が付くことは、ラグビーという競技からは大変重要なことであるということを現役は肝に命じて知っておくべきである。すべては結果論であるとすればそれまでであるが、われわれは長い歴史と伝統に築かれたラグビー部である。したがって、一つ一つの積み重ねによって一歩づつ進展しているのである。そのような意味からして反省することの大切さも必要であることを強調しておきたい。
4年生諸君は、このゲームを最後に引退するのであるが、この最終ゲームを材料として様々な要素を後輩たちに語り継ぐことを期待して、また、今後の課題として後輩へ引き継いてほしいことである。 今後の活躍に期待する。
東経大ラグビー部へ
今シーズンの最終戦を見て
(健闘を讃える)
安部泰人
11月25日(日)神大Gで最終戦がおこなわれたが、このゲームが今シーズンの集大成であることはプレヤー自身が一番良く知っていたのではないかと思い、そしてゲームに臨んだのであるが、結果としては2点差という僅差のところで敗退した。
今年のシーズンは、私個人的なことによって、初めの2試合と最終戦しか見ていないので戦評など書くさまではないことはよく判っているが、久々に見るプレャーには成長の跡がありありと見えたので、全国津々浦々で活躍しているOB・OG諸兄に状況をお知らせしておきたいとの思いでゲームの成り行きを出来るだけ判るように書いてみた。
結論から云えることは、今回の最終戦は、誠に残念であったということである。現役の実力からみて、勝てないという相手ではなかった。勝てる要素は十分にあったが、総体的にゲームの流れから見た場合に、時間の推移とゲームの流れと、また、相手がどんな動きをして、戦法を考えて来たのか、というようなことを判断するまでもなくゲームは進み、気が付いたときは時間が足りなかったと云ってもよい状況であった。
少し抽象的な言い方になったが、全般的に云えることは、相手の動きに対する予測する力が少し足りなかったのではないか、という反省が残るゲームであった。
具体的には、相手がどのような戦術や戦法を考えているのか、ということをうまく読み取れなかったようである。それは、特に後半のゲーム開始から10分間にあった。その10分間続いた相互の攻防にあった。その間に重大な問題があり、また、問題が浮き彫りにされた。
その前に、前半のゲーム運びは完璧に近い展開であって、理想的なゲーム運びであった。特に、FWとTCBとが一体となった攻撃は見事といえる展開であり前半の終了まで続いて見ごたえのあるゲーム展開であった。
ところが、後半に入って相手が戦術を変えてきたことに誰もが気が付いていなかったことにある。もちろん、気が付くことは大変難しいことではあるが、何かがおかしいと、誰かが気が付いていれば、また変わったゲーム展開になったと思うのであるが、その読みがなかった。それは、立てつづけに2トライ取られたところにある。
つまり、ゲームの流れが変わったことに気付いてほしかったのである。立てつづけに2トライ取られたことはゲームの流れが完全に変わったと見てとるべきであった。その判断が遅れたのである。その間、時間にしてわずか10分程度であった。
ゲームが進み、早いテンポで得点されたことに前半とは変わったということに気が付いていればゲームの流れも変わり優勢も期待できたが、実際は、気持ちの上からも勢いを失い、劣勢に立たされたのである。
このゲームの流れといったことに気が付くことは、ラグビーという競技からは大変重要なことであるということを現役は肝に命じて知っておくべきである。すべては結果論であるとすればそれまでであるが、われわれは長い歴史と伝統に築かれたラグビー部である。したがって、一つ一つの積み重ねによって一歩づつ進展しているのである。そのような意味からして反省することの大切さも必要であることを強調しておきたい。
4年生諸君は、このゲームを最後に引退するのであるが、この最終ゲームを材料として様々な要素を後輩たちに語り継ぐことを期待して、また、今後の課題として後輩へ引き継いてほしいことである。 今後の活躍に期待する。