ラグビー部への提言 その7(7.20)
夏休みを有意義に過ごせ
安部泰人
1年生の諸君にとっては初めての夏休みを迎えることになる。昨年までの受験という文字を頭に置いた夏休みとは一段と異なった休暇になることであろう。
また、上級生たちは今年の夏休みこそは思い切ったことをするぞ、といった夏休みの計画を立てていることであろうと察する。
夏休みのプランの中には旅行を計画している諸君も多くいると思うが、それも大変結構なことである。それも海外や国内といったところからショートスティの旅など、その方法や内容はバラエティーに富んだ予定を組んでいることと思う。
昔から「可愛い子には旅をさせろ」という諺(ことわざ)があるが、この言葉の意味するところは、見知らぬ土地を旅する。旅をすれば必ず人に合い言葉を交わすことになる。水も飲まなければならない。日頃食べなれていないものも口にしなくてはならない。そうした様々な出来事を経験することによって、人として人間として大きく成長していくのであるという意味である。また、多く人とも触れ合う機会もあって、沢山なことを学習することも確かである。したがって、「大いに旅をしなさい」といった意味があるのである。
外国への「旅の心得」については、十分なレクチャーをうけているものと察するので、ここでは触れないでおくが、旅には様々な予期せぬことが待ち受けているものである。それが善し悪しにかかわらず、その旅を楽しいものにするかどうかは本人の心がけ次第によると思うので、準備には万全を期していただきたい。
また、旅には必ず目的があるものである。この旅は何を求める旅であるかといった、はっきりとした目的意識を持って計画的に実行することが、旅そのものを意味づけ、旅をすることによって何かを得て、何かを学ぶという学習の成果につながるのである。
ともあれ、夏の暑い時期であるので、身体には十分注意して有意義な夏休みを送ることを希望している。そして、夏合宿にはすべての面において体調を整えて参加するようにしてもらいたい。今年の夏合宿は特別な意味があることは十分承知していることと思うので、そのように準備をしていただきたい。 健闘祈る。