助手 「フォルクスワーゲンのトゥアレグが新しくなりましたけど、そう言えば先に出たポルシェのカイエンの話もしてませんでしたよね。」
所長 「そうじゃったかの。」
助手 「初代の話もしてなかったと思いますけど、所長はあんまり興味がないとか。」
所長 「うーん、ないコトもないかのぉ。」
助手 「どっちなんですか。」
所長 「興味はあるんじゃが、欲しいとは思わんクルマじゃし。」
助手 「ま、買える値段じゃないですけどね。」
所長 「じゃがよぉ売れとるそうじゃの。」
助手 「ですね。初代のトゥアレグは世界で50万台も売れたそうですよ。日本でも1万台ですし、価格を考えると大ヒットでしょ。」
所長 「カイエンもポルシェに莫大な利益をもたらしたとか、911、ボクスターと並んで第3の柱とか言われとるしの。」
助手 「フォルクスワーゲン、ポルシェのどっちも上手くいったのって珍しいんじゃないですか、この手のコラボでは。」
所長 「かもしれんの。」
助手 「同じグループ内でプラットフォームの使いまわしをするのとか、OEMで完成車を供給するのを除いて、純粋にコラボと呼べるのと言えば、今思いつくのを言うと、三菱のカリスマとボルボのS40とか、トヨタのアイゴとプジョーの107とシトロエンのC1とかですかね。」
所長 「フォルクスワーゲンのシャランとフォードのギャラクシーとか、商用車ではフィアットとPSAのとか結構あるのぉ。あとクアトロ・プロジェクトっていうのがあったじゃろ。ランチア・テーマ、フィアット・クロマ、アルファの164は同じフィアット系列じゃけど、そこにサーブの9000が入っとったんじゃ。」
助手 「ありましたねぇ。そう言えば車両じゃなくってエンジンですけど、プジョー、ルノー、ボルボのPRVエンジンってV6がありましたよね。」
所長 「ベンツとBMWがハイブリッドシステムを共同開発しとったり、ミニは初代がクライスラーで2代目がPSAと共同開発したエンジンを積んどるしの。日産・ルノーとベンツとか、これからますます増えるんじゃろうな。」
助手 「ですね。日産と三菱も軽を共同で企画するとか言ってましたね。」
所長 「苦手分野を補完し合うのはいいと思うんじゃが、どんどん個性が薄れてつまらんクルマになってしまいそうじゃわい。」
助手 「ですね。その先鞭をつけたトゥアレグとカイエンですけど、上手くつくり分けてますよね。スポーティーで高品質なトゥアレグと、SUVの911って感じのカイエン。」
所長 「じゃな。何でも開発部隊はそれぞれ別個に進めとって、情報交換もほとんどしとらんかったそうじゃ。」
助手 「エンジンからして違いますし、マークやグリルを変えただけの兄弟車とは次元が違いますよね。」
所長 「じゃな。それに元々ポルシェとフォルクスワーゲンじゃ、お客も異なるしの。あとポルシェが初めてスポーツカー以外のクルマをつくる、っていうのが大きかったんじゃないかのぉ。」
助手 「そうですね。これまで2ドアのスポーツカーしかつくってませんでしたし、世界中の金持ちが待ちわびていたでしょうからね。」
所長 「それもあるんじゃが、もしカイエンを出す前に違うSUVとかセダンを自前でつくっとったとするじゃろ。そしたら誰もカイエンをポルシェのクルマとは認めんかったんじゃないかのぉ。」
助手 「あっ、そういうコトですか。それはあるかもしれませんね。前のクルマが神格化されてしまいそうですね。」
所長 「その辺りの戦略の組み方が向こうのメーカーはさすがに上手いのぉ。」
助手 「老獪とか、海千山千って言葉が似合いますね。」
所長 「言えとるの。」
助手 「2代目に進化したワケですけど、今度のはどうですか。」
所長 「よくは知らんが、正常進化って感じじゃろ。新しくなったからといって、急に売れ行きが良くなるとか、悪くなるとかもないんじゃないかのぉ。」
助手 「ハイブリッドも出ましたね。V6の3リッターをスーパーチャージャーで過給、さらにモーターを付けて、380馬力だそうですよ。」
所長 「前のV8の代わりみたいじゃな。」
助手 「V8の4.2リットルが349馬力で燃費が6.7キロだったんですけど、ハイブリッドは馬力で上回って、燃費が13.8キロと倍以上伸びるそうです。ま、値段もV8よりも高いんですけどね。」
所長 「TSIエンジンとおんなじやり方じゃな。従来のモノより動力性能、燃費性能で上回って、価格とのバランスが取れとる、また売れるんじゃろうな。」
助手 「ホントに上手いですよね。」
所長 「ハイブリッドもこれまで日本のお家芸みたいに言われとったけど、これから各メーカーからどんどん出てくるじゃろ。そうなると性能競争とあとは見せ方とか出し方が重要になってくるんじゃろうな。」
助手 「ですね。」
所長 「飛ぶ鳥を落とす勢いのフォルクスワーゲン、ポルシェのブランド力は超一流じゃしな。どんどんハイブリッドの低価格を進めとる日本とは対照的じゃな。ハイブリッドの値打ちまで下げてしまわんといいんじゃが。」
参考資料
フォルクスワーゲン・トゥアレグ(フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社)
ポルシェ・カイエン(ポルシェ ジャパン 株式会社)
アウディQ7(アウディ ジャパン 株式会社)
フォルクスワーゲン・トゥアレグ(先代)(日本経済新聞デジタルメディア『web CG』)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「そうじゃったかの。」
助手 「初代の話もしてなかったと思いますけど、所長はあんまり興味がないとか。」
所長 「うーん、ないコトもないかのぉ。」
助手 「どっちなんですか。」
所長 「興味はあるんじゃが、欲しいとは思わんクルマじゃし。」
助手 「ま、買える値段じゃないですけどね。」
所長 「じゃがよぉ売れとるそうじゃの。」
助手 「ですね。初代のトゥアレグは世界で50万台も売れたそうですよ。日本でも1万台ですし、価格を考えると大ヒットでしょ。」
所長 「カイエンもポルシェに莫大な利益をもたらしたとか、911、ボクスターと並んで第3の柱とか言われとるしの。」
助手 「フォルクスワーゲン、ポルシェのどっちも上手くいったのって珍しいんじゃないですか、この手のコラボでは。」
所長 「かもしれんの。」
助手 「同じグループ内でプラットフォームの使いまわしをするのとか、OEMで完成車を供給するのを除いて、純粋にコラボと呼べるのと言えば、今思いつくのを言うと、三菱のカリスマとボルボのS40とか、トヨタのアイゴとプジョーの107とシトロエンのC1とかですかね。」
所長 「フォルクスワーゲンのシャランとフォードのギャラクシーとか、商用車ではフィアットとPSAのとか結構あるのぉ。あとクアトロ・プロジェクトっていうのがあったじゃろ。ランチア・テーマ、フィアット・クロマ、アルファの164は同じフィアット系列じゃけど、そこにサーブの9000が入っとったんじゃ。」
助手 「ありましたねぇ。そう言えば車両じゃなくってエンジンですけど、プジョー、ルノー、ボルボのPRVエンジンってV6がありましたよね。」
所長 「ベンツとBMWがハイブリッドシステムを共同開発しとったり、ミニは初代がクライスラーで2代目がPSAと共同開発したエンジンを積んどるしの。日産・ルノーとベンツとか、これからますます増えるんじゃろうな。」
助手 「ですね。日産と三菱も軽を共同で企画するとか言ってましたね。」
所長 「苦手分野を補完し合うのはいいと思うんじゃが、どんどん個性が薄れてつまらんクルマになってしまいそうじゃわい。」
助手 「ですね。その先鞭をつけたトゥアレグとカイエンですけど、上手くつくり分けてますよね。スポーティーで高品質なトゥアレグと、SUVの911って感じのカイエン。」
所長 「じゃな。何でも開発部隊はそれぞれ別個に進めとって、情報交換もほとんどしとらんかったそうじゃ。」
助手 「エンジンからして違いますし、マークやグリルを変えただけの兄弟車とは次元が違いますよね。」
所長 「じゃな。それに元々ポルシェとフォルクスワーゲンじゃ、お客も異なるしの。あとポルシェが初めてスポーツカー以外のクルマをつくる、っていうのが大きかったんじゃないかのぉ。」
助手 「そうですね。これまで2ドアのスポーツカーしかつくってませんでしたし、世界中の金持ちが待ちわびていたでしょうからね。」
所長 「それもあるんじゃが、もしカイエンを出す前に違うSUVとかセダンを自前でつくっとったとするじゃろ。そしたら誰もカイエンをポルシェのクルマとは認めんかったんじゃないかのぉ。」
助手 「あっ、そういうコトですか。それはあるかもしれませんね。前のクルマが神格化されてしまいそうですね。」
所長 「その辺りの戦略の組み方が向こうのメーカーはさすがに上手いのぉ。」
助手 「老獪とか、海千山千って言葉が似合いますね。」
所長 「言えとるの。」
助手 「2代目に進化したワケですけど、今度のはどうですか。」
所長 「よくは知らんが、正常進化って感じじゃろ。新しくなったからといって、急に売れ行きが良くなるとか、悪くなるとかもないんじゃないかのぉ。」
助手 「ハイブリッドも出ましたね。V6の3リッターをスーパーチャージャーで過給、さらにモーターを付けて、380馬力だそうですよ。」
所長 「前のV8の代わりみたいじゃな。」
助手 「V8の4.2リットルが349馬力で燃費が6.7キロだったんですけど、ハイブリッドは馬力で上回って、燃費が13.8キロと倍以上伸びるそうです。ま、値段もV8よりも高いんですけどね。」
所長 「TSIエンジンとおんなじやり方じゃな。従来のモノより動力性能、燃費性能で上回って、価格とのバランスが取れとる、また売れるんじゃろうな。」
助手 「ホントに上手いですよね。」
所長 「ハイブリッドもこれまで日本のお家芸みたいに言われとったけど、これから各メーカーからどんどん出てくるじゃろ。そうなると性能競争とあとは見せ方とか出し方が重要になってくるんじゃろうな。」
助手 「ですね。」
所長 「飛ぶ鳥を落とす勢いのフォルクスワーゲン、ポルシェのブランド力は超一流じゃしな。どんどんハイブリッドの低価格を進めとる日本とは対照的じゃな。ハイブリッドの値打ちまで下げてしまわんといいんじゃが。」
参考資料
フォルクスワーゲン・トゥアレグ(フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社)
ポルシェ・カイエン(ポルシェ ジャパン 株式会社)
アウディQ7(アウディ ジャパン 株式会社)
フォルクスワーゲン・トゥアレグ(先代)(日本経済新聞デジタルメディア『web CG』)
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