助手 「ついにフォルクスワーゲンのup!が日本でも発売されましたね。」
所長 「久しぶりに待ち遠しかったわい。」
助手 「さっそく、雑誌なんかでは、『黒船到来』って感じの特集を組んでますね。」
所長 「雑誌からしたら格好のネタじゃろうしな。」
助手 「鳴りモノ入りで登場しましたけど、中身を見てみるとそんなに大騒ぎするほどでもない気がしますけど。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。見方によるのかもしれんが、ワシは凄いクルマじゃと思うがの。」
助手 「そうですかね。確かに149万円っていうのは破格の値段ですけど、あくまでも『輸入車としては』って注釈があっての話でしょ。」
所長 「そりゃ国産と比べれば分が悪いのは仕方がないじゃろ。流通コストも違えば、輸入元の取り分もあるからの。」
助手 「以前ならそれで済みましたけど、今は国内メーカーも海外でつくって輸入してる時代ですからね。100万円を切ってるミラージュやマーチがありますし、ヨーロッパから入れてるスプラッシュでももっと安いでしょ。」
所長 「確かにそうなんじゃが、おんなじ土俵で比べるコトは出来んじゃろ。タイ製はそもそも製造コストから違っとるし、ハンガリー製のスプラッシュに関しては、どんな魔法を使ったのか知らんが、普通に考えたら採算が合うとは思えんがの。」
助手 「そう言えば前に日産がマイクラのC+Cを入れてたとき、日本から輸出する船便の帰りに積んでくるんで、安く出来るとか言ってませんでしたっけ。」
所長 「あと、日本からの輸出の方が多いから、為替変動に影響されにくいって話もあったのぉ。」
助手 「でもスズキってヨーロッパ向けは、ハンガリーでつくってるんでしょ。だったら輸出ってそんなに多くないんじゃないですか。」
所長 「四輪はな。」
助手 「あっ、そうか。バイクがありましたね。」
所長 「ま、いずれにしろ、ヨーロッパの小型車を日本で売る価格って、150万がキリなんじゃないかのぉ。確か今まで安くて話題になったクルマって、トゥインゴにしろ、ヴィータにしろ、そのぐらいの価格じゃったしの。」
助手 「言われてみればひとつの目安になってるのかもしれませんね。」
所長 「うがった見方をすると、輸入車で150万を切るというのは、国産でいう100万を切ったのとおんなじような効果があると考えて値付けしとるのかもしれんがの。差額の50万がいわゆるステイタスってヤツじゃな。」
助手 「なんかヤラシイ感じですね。」
所長 「ま、前向きに考えて海外メーカーが日本で採算の取れるギリギリのラインじゃとすれば、up!も十分頑張っとると言えるじゃろ。」
助手 「価格はまぁいいとして、まだ乗ってないんで偉そうには言えませんけど、国産のコンパクトカーと比較して、明らかな差ってあるんですかね。記事とか読んでると根本的に違うとかよく書いてありますけど、何がどう違うっていうのがよくわからないじゃないですか。」
所長 「まず、よく言われとるコトじゃが、高速域での走行が多い向こうの走行パターンと、渋滞の多い日本の道路事情からくるセッティングの違いがあるわな。」
助手 「直進安定性がいいとかよく聞きますよね。」
所長 「相対的に向こうはクルマの挙動を安定させる方向のセッティングなんじゃろうな。日本はそれよりも低速域の取り回しの良さが求められるから、ハンドルはより軽く回る方が喜ばれるし、コンパクトカーはキビキビしとる方がそれらしい気がするじゃろ。あと高速を長時間走るコトになると当然シートを含めた乗り心地の良さが求められるし、日本ではそれよりも持てなしの良さ、つまり便利な装備が要求されるんじゃ。」
助手 「つまりユーザーのニーズの違いってコトですね。」
所長 「じゃな。もちろん国産車も向こうで販売しようとすると向こうの要望に応えんとイカンから、向こうで売っとるのはそんなに差はないと思うがの。」
助手 「じゃあ、明らかな差にはならないんじゃないですか。」
所長 「じゃがセッティングや装備云々じゃないトコはそう簡単に変えられんワケじゃろ。」
助手 「どういったトコですか。」
所長 「ワシが思うに、このクルマに限ったコトじゃなくって向こうのクルマ全般じゃが、国産車に比べてて要求される耐久性が違う気がするんじゃ。」
助手 「でも輸入車ってよく壊れるとかって聞きますけど。」
所長 「ま、昔ほどじゃないんじゃろうけど、今でも国産と比べると故障は多いじゃろうな。じゃがほとんどがマイナートラブルのたぐいで、部品を換えれば解決するモンなんじゃ。多分、向こうではクルマってそういうモンで、いちいち目くじらを立てる日本が神経質過ぎるのかもしれん。」
助手 「わかる気はしますけど、それのどこが国産車よりつくりがいいんですか。」
所長 「別に日本車のつくりが悪いワケじゃないんじゃが、多分クルマに求めとる要求が違っとるんじゃろ。」
助手 「どう違うんですか。」
所長 「日本って今でこそ保有年数が長くなってきとるんじゃけど、少し前まで10万キロぐらいがクルマの寿命みたいなトコがあったじゃろ。」
助手 「もっと早く乗り替えるヒトも多いですけど、10年、10万キロがひとつの目安みたいになってますよね。」
所長 「つまり日本で求められるクルマって10万キロ故障をせんと走れるのが理想なワケじゃ。」
助手 「まぁ、ノントラブルで10万キロ走ってくれれば、文句はないでしょうね。」
所長 「言い換えれば、10万キロを超えれば、どれだけ故障しても問題ないワケじゃ。」
助手 「そんなコトないでしょうけど。」
所長 「そうかのぉ。10万キロ超えて大きな出費が掛かる修理になれば、大抵のヒトは新しいのに買い替えるじゃろ。メーカーにしてもいい加減乗り替えてくれんと儲からんしの。」
助手 「それはそうかもしれませんけど。」
所長 「例えばある部品の耐久性が20年とか30万キロ大丈夫じゃったとするじゃろ。そうすると国内メーカーは過剰品質と捉えて、品質を落としてもっと安くしようとするんじゃないか。」
助手 「そんなコトをしたら壊れてしまうじゃないですか。」
所長 「そうかぁ、10万キロいけるように設計すれば問題ないじゃろ。日本車はそうやってコストを下げて、安くていいクルマをつくってきたワケじゃ。」
助手 「そんなモンですかね。」
所長 「じゃがヨーロッパって日本と比べると走行距離も多いし、所有年数も長いんじゃ。聞いた話じゃと向こうに行けば30万キロ、40万キロ走っとるクルマがウジャウジャいるそうじゃしの。」
助手 「日本にもいるでしょうけど、数は多くないでしょうね。」
所長 「日本で古いクルマに乗っとるモンって、マニアとかそのクルマに惚れ込んどるモンとか、いずれにしろ好きで乗っとるワケじゃ。それこそ新車が何台も買えるぐらい突っ込んどるモンも少なくないじゃろ。」
助手 「でしょうね。」
所長 「じゃが、向こうは普通のユーザーが普通に長く乗っとるんじゃないかのぉ。」
助手 「なんで買い替えないんですか。」
所長 「買い替えたくても買い替えられんモンも多いじゃろうし、まだ乗れるクルマがあるのに買い替える必要性を感じんのかもしれん。格差社会と言っても日本はまだまだ裕福じゃし、補助金が出ると聞けば買い替えるモンが大勢おるワケじゃ。じゃが向こうは元々貧富の差が大きいし、日本のように飽きたからとか、違うのが欲しくなったとかって理由で買い替えられるワケでもないんじゃろ。」
助手 「・・・・。」
所長 「そもそもクルマに対するスタンスが違うワケじゃ。ま、家にしても30年ぐらいで建てかえる日本と、何百年も前の家を直しながら住み続ける国とでは、文化からして違うんじゃから当然なのかもしれんの。」
助手 「・・・・。」
所長 「じゃから当然部品に求められる耐久性も日本車よりも上がるし、その分コストも掛かるわな。」
助手 「結果的に向こうのクルマは高いモンになって当然ってコトですか。」
所長 「ま、そういうコトじゃな。じゃが何も向こうのクルマがよくって、日本がダメって言っとるんじゃないんじゃ。安くて壊れない日本のクルマが世界中で支持されとるのは間違いないからの。」
助手 「そうですよね。」
所長 「で、向こうのメーカーも売れとる日本のクルマを研究しとるから、どんどん日本的な考え方に近づいてきとるし、日本車にしても世界で売るためにその地域の需要に合わせんといかんじゃろ。結果的に差はなくなってきとるんじゃ。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「最近は、プラットフォームの共用やら、部品の共同購入なんかも進んどるようじゃし、その流れはますます加速していくじゃろうな。じゃがメーカーのクルマに対する考え方の違いは残るじゃろうし、おんなじようなマーケットを狙っとっても、up!とミラージュみたいな違いが出るから面白いんじゃけどな。」
助手 「確かに全然違いますよね。そう言えばup!の話をしてたんですよね。途中で随分と逸れてしまいましたが。」
所長 「そうじゃったの。」
助手 「評判の悪いトランスミッションとか、後席の窓が下がらないトコとか、アイサイトみたいなヤツとか、まだまだ話がありますけど。」
所長 「そうじゃな。」
助手 「長くなりそうなんで、また後日というコトで。」
つづく
参考資料
フォルクスワーゲンup!(フォルクスワーゲン グループ 日本株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「久しぶりに待ち遠しかったわい。」
助手 「さっそく、雑誌なんかでは、『黒船到来』って感じの特集を組んでますね。」
所長 「雑誌からしたら格好のネタじゃろうしな。」
助手 「鳴りモノ入りで登場しましたけど、中身を見てみるとそんなに大騒ぎするほどでもない気がしますけど。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。見方によるのかもしれんが、ワシは凄いクルマじゃと思うがの。」
助手 「そうですかね。確かに149万円っていうのは破格の値段ですけど、あくまでも『輸入車としては』って注釈があっての話でしょ。」
所長 「そりゃ国産と比べれば分が悪いのは仕方がないじゃろ。流通コストも違えば、輸入元の取り分もあるからの。」
助手 「以前ならそれで済みましたけど、今は国内メーカーも海外でつくって輸入してる時代ですからね。100万円を切ってるミラージュやマーチがありますし、ヨーロッパから入れてるスプラッシュでももっと安いでしょ。」
所長 「確かにそうなんじゃが、おんなじ土俵で比べるコトは出来んじゃろ。タイ製はそもそも製造コストから違っとるし、ハンガリー製のスプラッシュに関しては、どんな魔法を使ったのか知らんが、普通に考えたら採算が合うとは思えんがの。」
助手 「そう言えば前に日産がマイクラのC+Cを入れてたとき、日本から輸出する船便の帰りに積んでくるんで、安く出来るとか言ってませんでしたっけ。」
所長 「あと、日本からの輸出の方が多いから、為替変動に影響されにくいって話もあったのぉ。」
助手 「でもスズキってヨーロッパ向けは、ハンガリーでつくってるんでしょ。だったら輸出ってそんなに多くないんじゃないですか。」
所長 「四輪はな。」
助手 「あっ、そうか。バイクがありましたね。」
所長 「ま、いずれにしろ、ヨーロッパの小型車を日本で売る価格って、150万がキリなんじゃないかのぉ。確か今まで安くて話題になったクルマって、トゥインゴにしろ、ヴィータにしろ、そのぐらいの価格じゃったしの。」
助手 「言われてみればひとつの目安になってるのかもしれませんね。」
所長 「うがった見方をすると、輸入車で150万を切るというのは、国産でいう100万を切ったのとおんなじような効果があると考えて値付けしとるのかもしれんがの。差額の50万がいわゆるステイタスってヤツじゃな。」
助手 「なんかヤラシイ感じですね。」
所長 「ま、前向きに考えて海外メーカーが日本で採算の取れるギリギリのラインじゃとすれば、up!も十分頑張っとると言えるじゃろ。」
助手 「価格はまぁいいとして、まだ乗ってないんで偉そうには言えませんけど、国産のコンパクトカーと比較して、明らかな差ってあるんですかね。記事とか読んでると根本的に違うとかよく書いてありますけど、何がどう違うっていうのがよくわからないじゃないですか。」
所長 「まず、よく言われとるコトじゃが、高速域での走行が多い向こうの走行パターンと、渋滞の多い日本の道路事情からくるセッティングの違いがあるわな。」
助手 「直進安定性がいいとかよく聞きますよね。」
所長 「相対的に向こうはクルマの挙動を安定させる方向のセッティングなんじゃろうな。日本はそれよりも低速域の取り回しの良さが求められるから、ハンドルはより軽く回る方が喜ばれるし、コンパクトカーはキビキビしとる方がそれらしい気がするじゃろ。あと高速を長時間走るコトになると当然シートを含めた乗り心地の良さが求められるし、日本ではそれよりも持てなしの良さ、つまり便利な装備が要求されるんじゃ。」
助手 「つまりユーザーのニーズの違いってコトですね。」
所長 「じゃな。もちろん国産車も向こうで販売しようとすると向こうの要望に応えんとイカンから、向こうで売っとるのはそんなに差はないと思うがの。」
助手 「じゃあ、明らかな差にはならないんじゃないですか。」
所長 「じゃがセッティングや装備云々じゃないトコはそう簡単に変えられんワケじゃろ。」
助手 「どういったトコですか。」
所長 「ワシが思うに、このクルマに限ったコトじゃなくって向こうのクルマ全般じゃが、国産車に比べてて要求される耐久性が違う気がするんじゃ。」
助手 「でも輸入車ってよく壊れるとかって聞きますけど。」
所長 「ま、昔ほどじゃないんじゃろうけど、今でも国産と比べると故障は多いじゃろうな。じゃがほとんどがマイナートラブルのたぐいで、部品を換えれば解決するモンなんじゃ。多分、向こうではクルマってそういうモンで、いちいち目くじらを立てる日本が神経質過ぎるのかもしれん。」
助手 「わかる気はしますけど、それのどこが国産車よりつくりがいいんですか。」
所長 「別に日本車のつくりが悪いワケじゃないんじゃが、多分クルマに求めとる要求が違っとるんじゃろ。」
助手 「どう違うんですか。」
所長 「日本って今でこそ保有年数が長くなってきとるんじゃけど、少し前まで10万キロぐらいがクルマの寿命みたいなトコがあったじゃろ。」
助手 「もっと早く乗り替えるヒトも多いですけど、10年、10万キロがひとつの目安みたいになってますよね。」
所長 「つまり日本で求められるクルマって10万キロ故障をせんと走れるのが理想なワケじゃ。」
助手 「まぁ、ノントラブルで10万キロ走ってくれれば、文句はないでしょうね。」
所長 「言い換えれば、10万キロを超えれば、どれだけ故障しても問題ないワケじゃ。」
助手 「そんなコトないでしょうけど。」
所長 「そうかのぉ。10万キロ超えて大きな出費が掛かる修理になれば、大抵のヒトは新しいのに買い替えるじゃろ。メーカーにしてもいい加減乗り替えてくれんと儲からんしの。」
助手 「それはそうかもしれませんけど。」
所長 「例えばある部品の耐久性が20年とか30万キロ大丈夫じゃったとするじゃろ。そうすると国内メーカーは過剰品質と捉えて、品質を落としてもっと安くしようとするんじゃないか。」
助手 「そんなコトをしたら壊れてしまうじゃないですか。」
所長 「そうかぁ、10万キロいけるように設計すれば問題ないじゃろ。日本車はそうやってコストを下げて、安くていいクルマをつくってきたワケじゃ。」
助手 「そんなモンですかね。」
所長 「じゃがヨーロッパって日本と比べると走行距離も多いし、所有年数も長いんじゃ。聞いた話じゃと向こうに行けば30万キロ、40万キロ走っとるクルマがウジャウジャいるそうじゃしの。」
助手 「日本にもいるでしょうけど、数は多くないでしょうね。」
所長 「日本で古いクルマに乗っとるモンって、マニアとかそのクルマに惚れ込んどるモンとか、いずれにしろ好きで乗っとるワケじゃ。それこそ新車が何台も買えるぐらい突っ込んどるモンも少なくないじゃろ。」
助手 「でしょうね。」
所長 「じゃが、向こうは普通のユーザーが普通に長く乗っとるんじゃないかのぉ。」
助手 「なんで買い替えないんですか。」
所長 「買い替えたくても買い替えられんモンも多いじゃろうし、まだ乗れるクルマがあるのに買い替える必要性を感じんのかもしれん。格差社会と言っても日本はまだまだ裕福じゃし、補助金が出ると聞けば買い替えるモンが大勢おるワケじゃ。じゃが向こうは元々貧富の差が大きいし、日本のように飽きたからとか、違うのが欲しくなったとかって理由で買い替えられるワケでもないんじゃろ。」
助手 「・・・・。」
所長 「そもそもクルマに対するスタンスが違うワケじゃ。ま、家にしても30年ぐらいで建てかえる日本と、何百年も前の家を直しながら住み続ける国とでは、文化からして違うんじゃから当然なのかもしれんの。」
助手 「・・・・。」
所長 「じゃから当然部品に求められる耐久性も日本車よりも上がるし、その分コストも掛かるわな。」
助手 「結果的に向こうのクルマは高いモンになって当然ってコトですか。」
所長 「ま、そういうコトじゃな。じゃが何も向こうのクルマがよくって、日本がダメって言っとるんじゃないんじゃ。安くて壊れない日本のクルマが世界中で支持されとるのは間違いないからの。」
助手 「そうですよね。」
所長 「で、向こうのメーカーも売れとる日本のクルマを研究しとるから、どんどん日本的な考え方に近づいてきとるし、日本車にしても世界で売るためにその地域の需要に合わせんといかんじゃろ。結果的に差はなくなってきとるんじゃ。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「最近は、プラットフォームの共用やら、部品の共同購入なんかも進んどるようじゃし、その流れはますます加速していくじゃろうな。じゃがメーカーのクルマに対する考え方の違いは残るじゃろうし、おんなじようなマーケットを狙っとっても、up!とミラージュみたいな違いが出るから面白いんじゃけどな。」
助手 「確かに全然違いますよね。そう言えばup!の話をしてたんですよね。途中で随分と逸れてしまいましたが。」
所長 「そうじゃったの。」
助手 「評判の悪いトランスミッションとか、後席の窓が下がらないトコとか、アイサイトみたいなヤツとか、まだまだ話がありますけど。」
所長 「そうじゃな。」
助手 「長くなりそうなんで、また後日というコトで。」
つづく
参考資料
フォルクスワーゲンup!(フォルクスワーゲン グループ 日本株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
似たような類の話は良く聞いたものですが、走行距離を基準とした耐久性の設定は本当のところどれだけ真実ですか。
現実を見ると、昔から外国で走っている日本車もやはり普通の人に「30万キロ、40万キロ走っとるクルマ」として使われているのではないか、とか、昔から輸出された国内の中古車は10万キロを超えて「30万キロ、40万キロ走っとるクルマ」として使われているのではないか、という構図が見れますから、本当に致命的なトラブルで維持が難しくなるものなのか興味あるところです。
日本と違って外国ではなぜ車に長く乗り続けるかという一つの理由として。
車検がないから、何年乗り続けているのかということを忘れてしまうのです。
ちなみに我が家の27万キロ超のCR-V、もう10年になるのかならないのか、覚えていませんから。
日本では、車検というものが、車の買い替えを促しているのは間違いないと思うのですよ。
あーもう7年乗っているのかぁ、と思ったりしますから。
>10万キロ耐久性を目安とする日本車とそうでない外国車の違い。
>似たような類の話は良く聞いたものですが、走行距離を基準とした耐久性の設定は本当のところどれだけ真実ですか。
確かに都市伝説のようなモノかもしれませんね。
ただ10万キロ以上の耐久性を確保しておれば、それ以上は過剰品質として捉える云々の話は、部品メーカーの方から聞いた話なので信憑性があると考えています(それも20年ほど前に人づてに聞いた話なんですが)。
>現実を見ると、昔から外国で走っている日本車もやはり普通の人に「30万キロ、40万キロ走っとるクルマ」として使われているのではないか、とか、昔から輸出された国内の中古車は10万キロを超えて「30万キロ、40万キロ走っとるクルマ」として使われているのではないか、という構図が見れますから、本当に致命的なトラブルで維持が難しくなるものなのか興味あるところです。
海外で古い日本車が現役で走っていたり、国内の中古車が海外に輸出されるコトはよく聞きますよね。
もちろん修理、部品交換さえ適切に行えば、問題なく使えるんでしょう(高額な費用が伴う可能性はありますが)。
それに日本には高年式で安値の中古車が山のようにありますし、程度のいいのを選び放題なんでしょうね。
ただ古いクルマの残存率を比較すると(そんなデータはないでしょうけど)、日本車は圧倒的に少ない気がします。
>日本と違って外国ではなぜ車に長く乗り続けるかという一つの理由として。
>車検がないから、何年乗り続けているのかということを忘れてしまうのです。
>ちなみに我が家の27万キロ超のCR-V、もう10年になるのかならないのか、覚えていませんから。
>日本では、車検というものが、車の買い替えを促しているのは間違いないと思うのですよ。
>あーもう7年乗っているのかぁ、と思ったりしますから。
あらっ、27キロ超のCR-Vにお乗りですか。所長の説は早くも崩れましたね(笑)
車検がないから、って言うのは確かに大きいですね。
なければいつの間にか10年、20年経ってたって感覚なのかもしれませんね。
日本では車検があるから何年経ったっていうのを嫌でも意識させられますしね。
特に車検のタイミングで高額な修理や交換が発生した場合、乗り替えようって気になりますよね。
ま、車検があるお陰でクルマにそう詳しくないヒトでも、故障知らずで過ごせてるって側面もあるんでしょうし、一概にいらないとは言えませんが。
それにしても、タイで『轟クルマ文化研究所』が読まれてるって不思議な気分です。
耐久性の質が国産車と輸入車では違うのかなーって。
国産はストップアンドゴーを繰返したり、短距離を回数乗るような使い方には強くって
輸入車は長距離をそれなりの速度で繰り返し巡航する使い方に強いのかな、と。
シロート考えですけどねー。
自分の、20年前のスズキの軽を毎日酷使してもノントラブルで乗ってられるのは、日本人の使い方に合ったクルマ作りをしてるからかな。
『轟クルマ文化研究所』、書籍化されればいいのにー。
>なんとなく頭をよぎったのは
>耐久性の質が国産車と輸入車では違うのかなーって。
>国産はストップアンドゴーを繰返したり、短距離を回数乗るような使い方には強くって
>輸入車は長距離をそれなりの速度で繰り返し巡航する使い方に強いのかな、と。
>シロート考えですけどねー。
使われ方の違いによって仕様を変えるっていうのはありそうですね。
>自分の、20年前のスズキの軽を毎日酷使してもノントラブルで乗ってられるのは、日本人の使い方に合ったクルマ作りをしてるからかな。
20年前のクルマを毎日酷使してノントラブルですか。またしても所長の説が・・・(笑)
にしても皆さんよく乗られてますねぇ。
>『轟クルマ文化研究所』、書籍化されればいいのにー。
いいのにー。で、印税がガッポガッポ(笑)
>外国とは異なる日本国内での乗り換えのサイクルや低年式車の残存性が、国内特有の消費者意識や制度や市場性から導かれるものならば、クルマ本体の耐久性とは無関係ということになりそうです。
国内特有の短期間サイクルの要因は、確かに耐久性とは関係ありませんね。
でもそういう市場をターゲットとして開発するなら、耐久性は高くなくてもいいコトになりませんか。
>つまり、外国で売る日本車の仕様は40万キロ耐久基準で、国内専用車種の日本車の仕様は10万キロ耐久基準ということですか?
数万点の部品の集合体であるクルマで、外国で売るのと国内専用とで完全につくり分けるのはさすがに無理でしょうね。
ただドライブシャフトなどの基幹部分や足回りなんかは、販売先にあった仕様があるのかもしれませんが。
基準もメーカーごとに違うでしょうし、乗用車とSUV、商用車なんかでも違うかもしれませんね。
ボクが言いたかったのは、海外で売る日本車であっても、根本的な考え方が海外メーカー(主に欧州車)のクルマとは違うんじゃないかってコトです。(もしくは違ってた)
別に海外メーカーの数十万キロに耐えるクルマが優れてて、国産車は耐久性がなくってダメだと言いたいワケじゃないです。
例えば、耐久性の基準を40万キロ耐えうるモノから10万キロ耐えられればいいとすると、肉厚を薄くしたり、径を細くしたり出来ますよね。その結果、材料原価を安く出来ますし、軽量化にもなります。
(かと言ってその部品が10キロを超えた途端、壊れるワケでもありませんしね。)
そうやって国産メーカーは、安くて燃費のいいクルマをつくってきたんじゃないですかね。