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助手 「所長お気に入りのトッポが発売されましたよ。」
所長 「ん、なんでワシのお気に入りなんじゃ。」
助手 「だって、この秋一番の注目なんでしょ。」
所長 「そうじゃ。今までにないパターンじゃしな。」
助手 「でもどうなんですかね。一度生産を終了したクルマをもう一回売るのって。」
所長 「何もトッポBJをそのまま復活させたわけじゃないじゃろ。」
助手 「顔はekワゴンに変わってますしね。」
所長 「バンパーやフロントフェンダーは新規につくっとるんじゃろ。」
助手 「でもほとんどが使いまわしじゃないですか。プラットフォームなんかの見えないとこの共用は当たり前になってますけど、外装パーツを共用するのはダメでしょ。」
所長 「どうしてダメなんじゃ。」
助手 「えっ、どうしてって、そりゃ新鮮味がないからですよ。だいたいトッポBJの発売って98年秋の新軽規格が導入されたときですよ、丸10年じゃないですか。」
所長 「もうそんなになるんか。」
助手 「そうですよ。ワゴンRで言えば2代目が出たときですよ。今度出たのが4代目ですし、そのタイミングで2代目をもう一度出すようなモンですよ。売れるわけないでしょ。」
所長 「ワゴンRなら売れそうな気もするがな。」
助手 「うっ、・・・確かに。いやいやそういう話じゃなくって、とにかく普通で考えたらあり得ない話じゃないですか。」
所長 「そうじゃな。じゃがホントに出てしもたんじゃ。」
助手 「一体どういうつもりなんでしょうね。」
所長 「ま、端的に言って背の高いクルマが欲しかったんじゃろ。」
助手 「それはわかりますよ。今一番売れてるクルマが背の高い軽自動車ですから、ekワゴンとアイでは太刀打ち出来ませんしね。でもトッポはないでしょ。それもワゴンRみたいに売れてたクルマなら、まだわかりますけど、販売不振で生産を終了したクルマでしょうが。」
所長 「あの頃はekワゴンがよぉ売れとったから、そっちの方にシフトしたんじゃろうけど、今みたいに背の高いクルマのニーズが高まってきたら、やっぱり手を出さんわけにもいかんのじゃろうな。」
助手 「だから背の高いクルマを出すのはいいと思うんですよ。でもどうせだったら新しいクルマにするべきでしょ。ベースはおんなじでいいですし、せめて違うカッコをしたクルマに出来なかったモンですかね。」
所長 「新しいクルマをつくろうとすると莫大な金がいるじゃろうが。それに開発期間も長くなるし、そんな悠長なことは言っとれんかったんじゃろ。」
助手 「でもトッポで売れるんですか。」
所長 「どうじゃろうな。三菱はまだまだ悪いイメージが拭いきれんじゃろうし、多くは望めんじゃろうな。それは新しいクルマをつくったところでおんなじじゃけどな。じゃが少なくとも三菱のディーラーに来たお客に背の高いクルマを勧めることは出来るようになるじゃろ。」
助手 「まぁ、ないよりはいいのかもしれませんね。」
所長 「ただトッポBJを大事に乗っとるお客が、新しいトッポを見て乗り替える気になるかはわからんがな。」
助手 「ですよね。横や後ろから見たらまるっきりおんなじですからね。」
所長 「それに運転席からの眺めはekワゴンと一緒じゃから、ekワゴンからの乗り替えも難しいかもしれん。」
助手 「やっぱり売れないと思いますよ。」
所長 「ただ興味あるのが、よく言われとるクルマの白物家電化じゃ。」
助手 「どういうことですか。」
所長 「本当にクルマが白物家電化しとるんじゃったら、売れてもおかしくないと思うんじゃ。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「クルマを買うモンって3種類に分けられると思うんじゃ。ひとつはクルマに魅力を感じて決めうちして買うお客。二つ目は贔屓のメーカーのクルマに乗り替えるお客。最後は何台かのクルマを比較していい条件のモンを買うお客じゃ。」
助手 「ボクは最初のヤツですね。」
所長 「お前に限らずクルマ好きはまず最初のヤツじゃろ。二番目のは家電で言えば、やっぱりナショに限るっていう客じゃ。」
助手 「ナショって言いかた久しぶりに聞きましたよ。今はパナソニックって言うんです。」
所長 「どうでもええわ、そんなモン。クルマで言えばトヨタになるんじゃろ。で、三番目はヤマダ電機なんかに行ってじゃな、欲しい性能が付いとる機種の中で一番安いヤツを選ぶお客じゃ。そういうお客にはトッポの見え方が違って見えるのかもしれん。」
助手 「確かに安い価格設定ですよね。」
所長 「つまりクルマが白物家電化しとるんじゃったら、見た目はそんなに重要じゃないんじゃ。それよりも性能や装備なんかがそこそこ充実しとって、他のよりも安かったらお買い得というわけじゃ。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「三菱はそう考えて賭けに出たんじゃと思うんじゃ。デカい投資をしてリスクを負うよりも、使えるモンを利用してお値打ち品をつくった方が今の時代には効果があると踏んどるんじゃろ。」
助手 「確かに新しいクルマをつくったからといって売れるとは限りませんしね。最小限の費用で乗り切る方が得策なのかもしれませんね。」
所長 「ま、ワシは世間で言われとるほど、クルマが白物家電化しとるとは思っとらんのじゃが、今度の試み自体は興味があるんじゃ。これが売れるようじゃったら、一気に低価格化が進むじゃろうしな。」
助手 「そういうことだったんですか。ボクはてっきり古いモデルを新型のフリをして売ろうとしてるのが面白いんだとばっかり思ってました。」
所長 「ま、そこも楽しみじゃけどな。雑誌なんかで、どうやって褒めるんじゃろうな。」
参考資料
三菱 トッポ(三菱自動車工業株式会社)
三菱 トッポBJ(三菱自動車工業株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ん、なんでワシのお気に入りなんじゃ。」
助手 「だって、この秋一番の注目なんでしょ。」
所長 「そうじゃ。今までにないパターンじゃしな。」
助手 「でもどうなんですかね。一度生産を終了したクルマをもう一回売るのって。」
所長 「何もトッポBJをそのまま復活させたわけじゃないじゃろ。」
助手 「顔はekワゴンに変わってますしね。」
所長 「バンパーやフロントフェンダーは新規につくっとるんじゃろ。」
助手 「でもほとんどが使いまわしじゃないですか。プラットフォームなんかの見えないとこの共用は当たり前になってますけど、外装パーツを共用するのはダメでしょ。」
所長 「どうしてダメなんじゃ。」
助手 「えっ、どうしてって、そりゃ新鮮味がないからですよ。だいたいトッポBJの発売って98年秋の新軽規格が導入されたときですよ、丸10年じゃないですか。」
所長 「もうそんなになるんか。」
助手 「そうですよ。ワゴンRで言えば2代目が出たときですよ。今度出たのが4代目ですし、そのタイミングで2代目をもう一度出すようなモンですよ。売れるわけないでしょ。」
所長 「ワゴンRなら売れそうな気もするがな。」
助手 「うっ、・・・確かに。いやいやそういう話じゃなくって、とにかく普通で考えたらあり得ない話じゃないですか。」
所長 「そうじゃな。じゃがホントに出てしもたんじゃ。」
助手 「一体どういうつもりなんでしょうね。」
所長 「ま、端的に言って背の高いクルマが欲しかったんじゃろ。」
助手 「それはわかりますよ。今一番売れてるクルマが背の高い軽自動車ですから、ekワゴンとアイでは太刀打ち出来ませんしね。でもトッポはないでしょ。それもワゴンRみたいに売れてたクルマなら、まだわかりますけど、販売不振で生産を終了したクルマでしょうが。」
所長 「あの頃はekワゴンがよぉ売れとったから、そっちの方にシフトしたんじゃろうけど、今みたいに背の高いクルマのニーズが高まってきたら、やっぱり手を出さんわけにもいかんのじゃろうな。」
助手 「だから背の高いクルマを出すのはいいと思うんですよ。でもどうせだったら新しいクルマにするべきでしょ。ベースはおんなじでいいですし、せめて違うカッコをしたクルマに出来なかったモンですかね。」
所長 「新しいクルマをつくろうとすると莫大な金がいるじゃろうが。それに開発期間も長くなるし、そんな悠長なことは言っとれんかったんじゃろ。」
助手 「でもトッポで売れるんですか。」
所長 「どうじゃろうな。三菱はまだまだ悪いイメージが拭いきれんじゃろうし、多くは望めんじゃろうな。それは新しいクルマをつくったところでおんなじじゃけどな。じゃが少なくとも三菱のディーラーに来たお客に背の高いクルマを勧めることは出来るようになるじゃろ。」
助手 「まぁ、ないよりはいいのかもしれませんね。」
所長 「ただトッポBJを大事に乗っとるお客が、新しいトッポを見て乗り替える気になるかはわからんがな。」
助手 「ですよね。横や後ろから見たらまるっきりおんなじですからね。」
所長 「それに運転席からの眺めはekワゴンと一緒じゃから、ekワゴンからの乗り替えも難しいかもしれん。」
助手 「やっぱり売れないと思いますよ。」
所長 「ただ興味あるのが、よく言われとるクルマの白物家電化じゃ。」
助手 「どういうことですか。」
所長 「本当にクルマが白物家電化しとるんじゃったら、売れてもおかしくないと思うんじゃ。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「クルマを買うモンって3種類に分けられると思うんじゃ。ひとつはクルマに魅力を感じて決めうちして買うお客。二つ目は贔屓のメーカーのクルマに乗り替えるお客。最後は何台かのクルマを比較していい条件のモンを買うお客じゃ。」
助手 「ボクは最初のヤツですね。」
所長 「お前に限らずクルマ好きはまず最初のヤツじゃろ。二番目のは家電で言えば、やっぱりナショに限るっていう客じゃ。」
助手 「ナショって言いかた久しぶりに聞きましたよ。今はパナソニックって言うんです。」
所長 「どうでもええわ、そんなモン。クルマで言えばトヨタになるんじゃろ。で、三番目はヤマダ電機なんかに行ってじゃな、欲しい性能が付いとる機種の中で一番安いヤツを選ぶお客じゃ。そういうお客にはトッポの見え方が違って見えるのかもしれん。」
助手 「確かに安い価格設定ですよね。」
所長 「つまりクルマが白物家電化しとるんじゃったら、見た目はそんなに重要じゃないんじゃ。それよりも性能や装備なんかがそこそこ充実しとって、他のよりも安かったらお買い得というわけじゃ。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「三菱はそう考えて賭けに出たんじゃと思うんじゃ。デカい投資をしてリスクを負うよりも、使えるモンを利用してお値打ち品をつくった方が今の時代には効果があると踏んどるんじゃろ。」
助手 「確かに新しいクルマをつくったからといって売れるとは限りませんしね。最小限の費用で乗り切る方が得策なのかもしれませんね。」
所長 「ま、ワシは世間で言われとるほど、クルマが白物家電化しとるとは思っとらんのじゃが、今度の試み自体は興味があるんじゃ。これが売れるようじゃったら、一気に低価格化が進むじゃろうしな。」
助手 「そういうことだったんですか。ボクはてっきり古いモデルを新型のフリをして売ろうとしてるのが面白いんだとばっかり思ってました。」
所長 「ま、そこも楽しみじゃけどな。雑誌なんかで、どうやって褒めるんじゃろうな。」
参考資料
三菱 トッポ(三菱自動車工業株式会社)
三菱 トッポBJ(三菱自動車工業株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長、勉強になります。
自分のクルマの車名すら知らない人がいますもんね。
背の高いクルマがほしい人には売れる。
これからどうなるか面白そうですな。
>背の高いクルマがほしい人には売れる。
高い買い物ですから、もっと興味を持って選んで欲しいですよね。
ボクなんかは次のクルマを何にするかを悩んでるときが一番楽しかったりするんですが。