助手 「所長、フォルクスワーゲンのポロ、見てきましたよ。」
所長 「ほぉー、どうじゃった。」
助手 「いいクルマでしたよ。」
所長 「ヨーロッパのカーオブザイヤーも獲ったそうじゃの。ワシも早く見てみたいモンじゃわい。」
助手 「ただ・・・。」
所長 「ただ、なんじゃ。なんか気に入らんかったんか。」
助手 「いや、気に入らないトコなんか見当たりませんし、ホントにいいクルマだと思うんですよ。でも・・・。」
所長 「でも、なんじゃ。煮えきらんヤツじゃのぉ。言いたいことがあるなら、はよ言え。」
助手 「ボクの期待が大きすぎたからだと思うんですけど、欲しいって気持ちにならないんですよ。」
所長 「そうかぁ、ワシは結構いいクルマじゃと思うんじゃがな。サイズも手頃じゃし、DSGが付いとって203万じゃろ。TSIじゃないのが残念じゃが、それでもゴルフを買うんならこっちじゃと思うんじゃがな。」
助手 「そこなんですよ。結局ワーゲンの中で一番いいクルマ、でしかないんですよ。」
所長 「じゃが既存のガソリンエンジンでここまで頑張っとるのってフォルクスワーゲンのTSIやDSGぐらいのモンじゃろ。そう考えるとポロってガソリンエンジンの中では一番買いかもしれん。ま、実際には1.2のTSI待ちじゃろうけどな。」
助手 「いや、それもわかってるんですけど、それってあくまでもフォルクスワーゲンの出してるTSIやDSGが良くって、それを搭載してるクルマの中でポロが一番いいって話じゃないですか。」
所長 「ま、そうじゃな。」
助手 「結局フォルクスワーゲンのコンパクトカーとしての評価であって、ポロの評価とは違う気がするんですよ。」
所長 「ん、よぉわからんが。」
助手 「いや、だからポロってクルマ単体で見たときにどうかって話ですよ。デザインにしてもファミリーフェイスを採用してますし、ポロ独自の個性って、ほとんどないじゃないですか。」
所長 「ま、そうじゃな。」
助手 「ようするにフォルクスワーゲンのゴルフってクルマがあって、それのスポーティーなのがシロッコで小さいのがポロ、デカいのがパサート、あとSUVがティグアンって感じで、それぞれのクルマの個性が感じられないんですよ。」
所長 「うーん、・・・ま、そういう見方をすれば、そうかもしれんの。じゃがフォルクスワーゲンはそれでなんら問題ないと思っとるんじゃろう。」
助手 「そうでしょうね。フォルクスワーゲンってブランドのイメージもいいですし、日本でも絶大な人気を誇ってますしね。悪い評価なんてほとんどと言っていいほど見ないんですよ。」
所長 「まぁ、新車が出たときは褒めるモンじゃしな。」
助手 「ポロに限って言えば、雑誌だけじゃなくって、ネットで見る一般ユーザーの評価も極めて高いんですよ。それがかえって気持ち悪いと言うか。」
所長 「ま、それだけいいクルマじゃということなんじゃろ。」
助手 「確かにクルマの基本性能は高いですし、エンジンもミッションも最先端を行ってて、運転してもなんら問題はないんですよね。サイズやデザインもいいですし、今度のは燃費もよくなりましたし、価格にしても内容を考えれば安いですよね。ホントにどの項目を見ても及第点だと思うんですよ。でもポロだから欲しいっていう感覚もないんですよ。」
所長 「フォルクスワーゲンの戦略なんじゃろうけど、確かにモデルごとの個性ってなくなってきとるの。」
助手 「でしょ。シロッコ顔にしても、一緒にゴルフも展示してあったんですけど、幅が広い分ゴルフの方が似合ってましたしね。ポロにはもっとフレンドリーなキャラクターの方が合ってると思うんですよ。」
所長 「まぁ、言わんとしとることはわからんでもないわ。今度のポロって確かにジャストサイズのゴルフって感じがするしの。もっと小さいことを生かして街中をきびきび走りそうなスタイルにも出来たじゃろうしな。」
助手 「そうなんですよ。サイズや価格じゃなくって、スイフトとかシトロエンのC2みたいにキャラクターで選ばれるクルマを期待してたんですけどね。それでいてTSIやDSGなんかのフォルクスワーゲンのお家芸が加われば鬼に金棒だと思うんですよ。」
所長 「ワシは3代目のポロが好きじゃったのぉ。あんな感じの新型じゃったら文句はないんじゃが。」
助手 「3代目のポロって言うと・・・・」
所長 「ほらっ、先々代の。」
助手 「ああ、あの型ボクも好きでした。」
所長 「あの代だけ他のフォルクスワーゲンとは趣きが違っとったじゃろ。5ドアの切り欠きとかアンバランス一歩手前の絶妙のバランスじゃし、斜め後ろから見たトコが絶品じゃわい。」
助手 「言われてみればイタリア車っぽい明るいキャラクターでしたよね。色もグリーンとか赤とかが似合ってましたし。」
所長 「じゃろ。今でも街で見るたびに目で追ってしまうわ。」
助手 「わかります。そういうポロならではのキャラクターが新型からは感じられないんですよ。」
所長 「まぁ、そういう方針なんじゃろうから仕方がないわな。今のお客は個性的で面白そうなクルマよりも、優秀でわかり易い方に流れてしまうしの。」
助手 「ですね。」
所長 「まぁ、来年に1.2のTSIが追加されるそうじゃし、それの性能と価格次第でコロッと参ってしまうかもしれんけどな。ゴルフⅤにTSIが追加されたときもそうじゃったじゃろ。」
助手 「いやいや、そんなことないですって。」
参考資料
フォルクスワーゲン・ポロ(フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社)
フォルクスワーゲン・ポロ(3代目)(『GAZOO.COM』 トヨタ自動車株式会社)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ゴルフGT TSI(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ほぉー、どうじゃった。」
助手 「いいクルマでしたよ。」
所長 「ヨーロッパのカーオブザイヤーも獲ったそうじゃの。ワシも早く見てみたいモンじゃわい。」
助手 「ただ・・・。」
所長 「ただ、なんじゃ。なんか気に入らんかったんか。」
助手 「いや、気に入らないトコなんか見当たりませんし、ホントにいいクルマだと思うんですよ。でも・・・。」
所長 「でも、なんじゃ。煮えきらんヤツじゃのぉ。言いたいことがあるなら、はよ言え。」
助手 「ボクの期待が大きすぎたからだと思うんですけど、欲しいって気持ちにならないんですよ。」
所長 「そうかぁ、ワシは結構いいクルマじゃと思うんじゃがな。サイズも手頃じゃし、DSGが付いとって203万じゃろ。TSIじゃないのが残念じゃが、それでもゴルフを買うんならこっちじゃと思うんじゃがな。」
助手 「そこなんですよ。結局ワーゲンの中で一番いいクルマ、でしかないんですよ。」
所長 「じゃが既存のガソリンエンジンでここまで頑張っとるのってフォルクスワーゲンのTSIやDSGぐらいのモンじゃろ。そう考えるとポロってガソリンエンジンの中では一番買いかもしれん。ま、実際には1.2のTSI待ちじゃろうけどな。」
助手 「いや、それもわかってるんですけど、それってあくまでもフォルクスワーゲンの出してるTSIやDSGが良くって、それを搭載してるクルマの中でポロが一番いいって話じゃないですか。」
所長 「ま、そうじゃな。」
助手 「結局フォルクスワーゲンのコンパクトカーとしての評価であって、ポロの評価とは違う気がするんですよ。」
所長 「ん、よぉわからんが。」
助手 「いや、だからポロってクルマ単体で見たときにどうかって話ですよ。デザインにしてもファミリーフェイスを採用してますし、ポロ独自の個性って、ほとんどないじゃないですか。」
所長 「ま、そうじゃな。」
助手 「ようするにフォルクスワーゲンのゴルフってクルマがあって、それのスポーティーなのがシロッコで小さいのがポロ、デカいのがパサート、あとSUVがティグアンって感じで、それぞれのクルマの個性が感じられないんですよ。」
所長 「うーん、・・・ま、そういう見方をすれば、そうかもしれんの。じゃがフォルクスワーゲンはそれでなんら問題ないと思っとるんじゃろう。」
助手 「そうでしょうね。フォルクスワーゲンってブランドのイメージもいいですし、日本でも絶大な人気を誇ってますしね。悪い評価なんてほとんどと言っていいほど見ないんですよ。」
所長 「まぁ、新車が出たときは褒めるモンじゃしな。」
助手 「ポロに限って言えば、雑誌だけじゃなくって、ネットで見る一般ユーザーの評価も極めて高いんですよ。それがかえって気持ち悪いと言うか。」
所長 「ま、それだけいいクルマじゃということなんじゃろ。」
助手 「確かにクルマの基本性能は高いですし、エンジンもミッションも最先端を行ってて、運転してもなんら問題はないんですよね。サイズやデザインもいいですし、今度のは燃費もよくなりましたし、価格にしても内容を考えれば安いですよね。ホントにどの項目を見ても及第点だと思うんですよ。でもポロだから欲しいっていう感覚もないんですよ。」
所長 「フォルクスワーゲンの戦略なんじゃろうけど、確かにモデルごとの個性ってなくなってきとるの。」
助手 「でしょ。シロッコ顔にしても、一緒にゴルフも展示してあったんですけど、幅が広い分ゴルフの方が似合ってましたしね。ポロにはもっとフレンドリーなキャラクターの方が合ってると思うんですよ。」
所長 「まぁ、言わんとしとることはわからんでもないわ。今度のポロって確かにジャストサイズのゴルフって感じがするしの。もっと小さいことを生かして街中をきびきび走りそうなスタイルにも出来たじゃろうしな。」
助手 「そうなんですよ。サイズや価格じゃなくって、スイフトとかシトロエンのC2みたいにキャラクターで選ばれるクルマを期待してたんですけどね。それでいてTSIやDSGなんかのフォルクスワーゲンのお家芸が加われば鬼に金棒だと思うんですよ。」
所長 「ワシは3代目のポロが好きじゃったのぉ。あんな感じの新型じゃったら文句はないんじゃが。」
助手 「3代目のポロって言うと・・・・」
所長 「ほらっ、先々代の。」
助手 「ああ、あの型ボクも好きでした。」
所長 「あの代だけ他のフォルクスワーゲンとは趣きが違っとったじゃろ。5ドアの切り欠きとかアンバランス一歩手前の絶妙のバランスじゃし、斜め後ろから見たトコが絶品じゃわい。」
助手 「言われてみればイタリア車っぽい明るいキャラクターでしたよね。色もグリーンとか赤とかが似合ってましたし。」
所長 「じゃろ。今でも街で見るたびに目で追ってしまうわ。」
助手 「わかります。そういうポロならではのキャラクターが新型からは感じられないんですよ。」
所長 「まぁ、そういう方針なんじゃろうから仕方がないわな。今のお客は個性的で面白そうなクルマよりも、優秀でわかり易い方に流れてしまうしの。」
助手 「ですね。」
所長 「まぁ、来年に1.2のTSIが追加されるそうじゃし、それの性能と価格次第でコロッと参ってしまうかもしれんけどな。ゴルフⅤにTSIが追加されたときもそうじゃったじゃろ。」
助手 「いやいや、そんなことないですって。」
参考資料
フォルクスワーゲン・ポロ(フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社)
フォルクスワーゲン・ポロ(3代目)(『GAZOO.COM』 トヨタ自動車株式会社)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ゴルフGT TSI(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
乗ると、価格とのパフォーマンスでは、もうこれ以上は不可能ではないかというくらいの出来で、大いなる衝撃を私は受けました。
ですが、私も、あんまり欲しいとは思わないんですよね・・・なぜでしょう。あまりにも優等生だからなのでしょうか。
VWの作るクルマ全般に、同じことを感じてしまうのです。
なんか優秀すぎると国産車みたいで面白くないのかも。
やっぱりヒトもクルマも、例え欠点であっても個性的なモノに惹かれるのかもしれません。